「いい歯&歯並び、ここが分かれ道。生え替わり時期の歯を守る!」

★生え替わり時期のむし歯にご用心!

 乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期は、私たちが一生に一度だけ経験するお口の大変動期です。そしてこの時期は、じつはお子さんのお口の健康にとってたいへんリスキーな時期でもあります。

 生えたての歯は軟らかくむし歯菌の出す酸に弱いうえ、生えかけの奥歯は噛み合わせ面が引っ込んでいます。グラグラする歯の周りには隙間ができプラークが溜まりやすく、歯ぐきはデリケートで歯みがきがとても難しくなります。生えたての永久歯をむし歯にしてしまうお子さんはめずらしくありません。

 ただし、困難なこの大変動期を越えれば、歯は徐々に硬く丈夫になっていきます。歯が生えそろえば、歯みがきもグッと楽になります。

 

★早めのメインテナンスで歯並び予防!

 永久歯をむし歯から守り、歯並びの悪化を防ぐための対策を打つなら、6歳ごろからはじまる混合歯列期をどう過ごすかが重要になってきます。つまり、メインテナンスの開始時期は、とても大事です。できれば混合歯列期に突入する少し前の3〜4歳から、定期的なメインテナンスをはじめていただきたいと思います。

 歯科医院の手を借りて少しやり方を変えれば、むし歯のリスクコントロールを行うことができます。もし乳歯にむし歯ができていても、混合歯列期がはじまるまでに口腔環境を改善できれば、生え替わった永久歯をむし歯ゼロで守っていくことも、十分可能です。

 

★プロの目で見守ります!

 乳歯列のころからお子さんの成長過程を見守らせていただくメリットは、他にもあります。お子さんの歯並びが将来大丈夫なのか、あるいは悪くなる兆候があるのかを専門的な目で診て、問題が起きはじめる前に診断することができるからです。

 悪化が予測される場合は、成長過程を見ながらタイミングを見計らって咬合育成を開始でき、一生に一度のこの時期を、歯並びの悪化を防ぐための切り札にすることができるのです。

 お子さんの成長は待ったなし。日ごろから見守っていないと、せっかくのチャンスを逸してしまうケースも少なくありません。

 お子さんに「歯で苦労しない人生」をプレゼントするなら、ぜひホームデンティストをもちましょう。そして、一生に一度の大事な時期を、私たち歯科医師といっしょに乗り越えていきましょう。

引用参考文献:nico 2013年10月号