小川さんは、現在は 株式会社 Cllover 出版の取締役 という肩書きですが、その間にご結婚されたり、最近は北海道から東京都にお引越しされたり、奥さまがご懐妊されたりなど、いろいろなことをFBを通じて知り、お会いしてはいないのですがコメントなどを通じてよいお人柄?(なんか自分と性格的に合いそうな?(笑)))が伝わってくる方です。
自分の直感で、いつかお会いする方だと考えます。
もちろん出版関係ということもあり、累計著書が100万部突破している 歯科医師の 井上裕之先生 ともお知り合いでいろいろな井上ファミリーの方々ともつながっていたことも知るきっかけの1つだったと思います。
そんな 小川さんの初出版の著書
「社会のゴミ」と言われたボク 小川泰史 だからわかる 『人生を変えるコツ』
が、小川さんを知るのにイイと思います。
副題として 今ダメな人ほど成功する と書いてありますが、要は
自分の気持ち1つ
ってことだと思います。自分が失敗と思わなければそれは成功までの過程ととらえるだけでしょうし、考え方1つなのだと思います。
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小川 泰史
■だからこれに乗ってます■
なぜ、「それ」を使っていますか?
なぜ、「それ」を選びましたか?
買い物の基準は人それぞれですね^^
でも自分にとっての買い物の基準を、もし挙げるとしたら
理由の1番は
「ストーリー」と答えます。
私にとって「自動車」は正直あまり興味のないものです。
高級車? いえいえ
スポーツカー? とんでもない!
むしろ買えませんしね^^
車に自己投影する人は多いものです。
でも、それが悪いということではありません。
私も昔は、280馬力のスポーツカーにサングラスをしながら
ダウンサスを入れて、調子に乗り、そして!!!!
事故ったものです(笑)
ゴホン・・・さて、本題にはいります(やっとか・・・)
私の車はHONDAのフィットです。
何故か
「えーーー小川さん、フィットに乗ってるんですかあ??」
という
方もいますが、若干気にしながらも
「それがどーした\(◎o◎)/!」
とも、思います。
だって、そこには私には最高の「ストーリー」があるんですから・・・・。
平成14年、ダメセールスだった私は某T社を辞め
転職しHONDA入社しました(拾ってくれてありがとうございました!)
入社して間もない私には当然「お客様」がほとんどいない。
そこに、来場した1人の若者との出会いが
このストーリーの始まりです。
見た目は25歳?少し、ぎこちない話し方に
年齢の判断を迷いましたが
また少し話すと
「彼」が精神障害をもっていることは、認識できたのです。
「彼」はこう私に話してくれました。
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僕は、もう26歳だから親に頼らず自分で車をもって
そして、両親をドライブに連れていってあげたいんです。
僕は障害があるから運転が下手だけど
新車の「フィット」に乗ってたくさん親を
色んなところに連れていってあげたい
「しんしゃのふぃっとっていくらするんですか?小川さん・・・」
「僕、アルバイトをしてずっと貯めていたお金があるから。
100万なら払えます。でも足りないんですよね?ほかのお店でききました。
だから、クレジットも考えています。どうにかなりませんか?」
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私は答えました。
「ご両親に喜んでいただくために新車は必要ですか?」
そうです。両親はきっと新車か中古かなんてどうでもよくて
どこかに連れて行ってあげたい。
その「彼」の気持ちで充分だったはず。
「それに心配してるはずだから、ご両親」
あの? 慣れるまで中古にしませんか?
うちの会社で使ってる「代車」なら30万で購入いただけますよ?
そうです。私は「代車」を販売しても実績にはなりません。
でもね。
「彼」きっと何回かは擦ったり、ぶつけたりすると思うんです。
新車も中古も「直す」金額って変わらないから。
「運転に慣れた3年後に新車買ったら?」
「クレジットとか、心配しないで全部現金で買おうよ。」
「彼」は総額28万の中古車を購入して帰宅しました。
「彼」をみて、きっと親は心配してるだろうな・・・
そう思った私は、ひっそり親に連絡を入れました。
~~~~経緯でした、もし、ご不安に感じるようでしたら
いつでもキャンセルに応じます。言ってくださいね^^
ご両親は言いました。
「素晴らしい誠実さに感謝します。あなたを信用しています。」
「全てそのまま、進めてください」
「息子に真摯に向き合ってくれたのはあなたが初めてです」
「これからも息子をよろしくお願いいたします」
たくさんの親戚、友人をご両親は紹介してくださいました。
そして4年後、「彼」はまた私を訪ねてきます。
約束通りバイトで貯めた160万を握りしめて・・・。
「小川さん、約束通り新車買いにきました!」
・・・・・・・・・・・・・・
でも、聞いていたんです。
「彼」の病は、徐々に進んでいて
もう数年で車の運転ができなくなることを。
「彼」の両親から電話が入りました。
「あの子は、小川さんから新車を買うのが夢なんです」
「迷惑をかけるかもしれないけど、どうかあの子の夢を叶えてあげてください。
160万は、結構キツかったな。頑張ったな自分・・・(笑)
本当は180万は必要だったから・・・。
でも、「彼」は新車を手にしましたよ!
時は流れて・・・
平成24年
ほとんど使っていないのに
乗ってないのに・・・ね
外装が凸凹になった車、青いフィット
「息子はもう車に乗れなくなってしまいました」
「本当に今までありがとうございます。小川さん」
「最後は、小川さんに引き取って欲しいんです」
「彼」のご両親からの電話でした。
私は、決意しました。
ちょうど6月末「独立」しようとしていた私。
「彼」の想いを引き継いでみよう・・・。
「私が、乗りますから^^
陽一さんに、安心してって伝えてください」
そう、それから、この車は「大事な人だけ」を乗せて
大事な人が、行きたいところに「だけ」
大事な人を、迎えに行く時に「だけ」
私は、運転します。
車が中古のフィット?
ダサいですか?(笑)
もし、そう思う人がいたといして
何にも思わないんです。
だって僕は「ストーリー」を1番大切にしてるから。
あれから10か月。
久しぶりに洗車した青いフィット
1枚パチりと写真を撮ってみる
僕は、優秀なセールスでした。
でも、TOPセールスじゃあない。
業績を挙げるよりも
一人一人との「ストーリー」を共有することの方が
ずっと僕の人生には有意義だったから。
たくさんの人とのストーリーの積み重ねが
今の僕をつくってきたから。
~だから僕はこれに乗っています~
※キーレスもついていないけど
ドアミラーも電動格納じゃあないけど
なぜ、「それ」を使っていますか?
なぜ、「それ」を選びましたか?
株式会社MTS取締役 小川泰史
