セラミックは美しさのみ?
美しさNo.1といえば間違いなく
セラミック
です。これはお皿と同じ陶器を歯科用に
強化したものです!
「歯を白くきれいにしたいから」と歯ブラシでゴシゴシこすってはいませんか?こすって取れるのは表面のステインだけ。歯そのものの色は変わりません。過剰なブラッシングでエナメル質が薄くなると内側にある象牙質の色が透けやすく、むしろ黄色く見えてしまうことも!歯の色も健康も、ともに大切にしたいあなたに歯質強化に役立つことでも近ごろ話題の歯科のホワイトニングをおすすめします!
ホワイトニング剤の入った外国製の製品がインターネットでもよく販売されていますね。でも、日本製のものは見当たらないでしょう?じつは市販品へのホワイトニング剤の配合は、日本の薬事法では認められていないのです。そのため歯科医師の処方でのみホワイトニング剤が使用されています。日本と海外とでは、だいぶ事情が違うのです。
海外、とくに米国でのホワイトニングが広まったのは、歯科医師で定期的にメインテナンスを受け、むし歯や歯周病を予防する習慣が一般化したことにはじまります。白い歯を望む患者さんのメインテナンスにホワイトニングが組み込まれ、そのことで一気に普及しました。そんなわけで海外のホワイトニンググッズは、多くの場合、プロの管理を受けたお口に使われているのでしょう。
一方日本では残念なことに、定期的なメインテナンスの習慣がまだまだ一般化していません。お口のなかのむし歯や歯周病に気づかず過ごしておられるかたも実際には相当数おられると思います。
じつはそうしたお口にホワイトニングすると、思わぬ健康被害を引き起こすことがあります。むし歯と知らずに薬剤を塗ったことで歯髄炎で激しく痛んだり、歯周病のお口に薬剤を使ったところ思うような効果が上がらず、薬剤の過度の使用で粘膜を傷めてしまうケースもあります。
歯を白くきれいにすることで、お口の健康に関心を持っていただき、ホワイトニング剤のもつ薬効を存分に予防にも活用して、その場限りの白さではなく、本当の健康を手に入れていただくのが、歯科のホワイトニングです。白い歯はもちろん、それと同時に、治療を繰り返さない健康なお口を手に入れませんか?歯科医院ならではのホワイトニングが、みなさんをお待ちしております。
引用参考文献:nico 2013年8月号
★顔立ちを決めるのは、頭蓋骨
骸骨から生前の顔を再現する「復顔術」ってご存じですか?犯罪捜査や考古学で用いられ、かなり正確に生前の顔立ちを復元できる手法です。顔の皮膚や筋肉の厚みは個人差が少ないため、頭蓋骨を一定の厚みの粘土で覆っていくと、人の顔立ちがクッキリと浮かび上がります。じつは私たちの顔立ちを決定づけているのは、皮膚でも筋肉でもなく、骨格です。美人が美しいのは、頭蓋骨が美しいということなのです。
頭蓋骨は、一番上の丸い脳頭蓋、真ん中の上あご、そして下あご、と3層構造になっています。美しい人の骨格はこの3層の大きさのバランスが非常によく、その結果フェイスラインがスッキリとして見えるのです。
なんのためにこんな話を始めたのかというと、「矯正治療とは、ただ歯を並べるだけの治療ではない」ということをご理解いただきたいからです。矯正治療とは、脳頭蓋を基準にして、上あご、下あごの歯や歯槽骨を含めた骨格にアプローチし、よりバランスの取れた噛み合わせへと導く治療です。
たとえば、子どもの矯正治療は、成長発育のスパートがはじまる以前から、より良い骨格へと育つよう導く治療です。たとえば下あごが小さく上あごの目立つ出っ歯さんなら、下あごがもっと育つように導いて調和させます。
噛む筋肉や顎関節の機能がまだ完成されていないうちに骨格のバランスを改善しておくと、15〜16歳で完成を迎えるころには、骨格と調和したきれいな歯並びと噛み合わせが手に入れやすくなります。これが子どもの矯正治療です。
一方、おとなの場合は、あご本体は完成しているので、成長発育の勢いを使ってあごの大きさごと導けるようなアドバンテージはありません。しかし、歯を動かすことで歯槽骨のかたちを変え、上あごと下あごのバランスをより調和させて見せることはできます。
完成されたおとなの骨格でも、こうして硬組織にアプローチすることで、よりバランスの取れた美人の頭蓋骨に近づけることができるのです。
おとなの矯正治療では、機能面の改善はもちろん、美しさの獲得も大切なテーマです。あなたも矯正治療で骨格ごと美人になってみませんか?
引用参考文献:nico 2013年5月号
歯科医院にはさまざまな患者さんがおいでになります。そして「歯をきれいにしたい」とおいでになる患者さんのご要望もさまざまです。
「口をパアッと開いてはなやかに笑えるように、口もと全体をタレントさんのように完璧にしたい」というかた。「大好きなアイドルとの共通点の八重歯が黒ずんでいるのがつらいから、ここだけ白くしたい」というかた。患者さんそれぞれが異なる事情をおもちで、一人ひとり求めてらっしゃるものが違うのは当然のことです。歯の悩みも、それを美しく改善することも、さまざまな人生の大切なひとこまなのですから。
そんななか、目立って増えているご要望、それは「なるべく削らないできれいにしたい」ということ。「この歯の色で悩んでいます。でも、大きく削って被せるのはいやなんです」という患者さんからの切実な訴えです。「完璧にきれいにはならないかもしれないけれど、小さな治療で改善させる方法はありますよ」と、治療の選択肢をご紹介すると、表情がやわらぎ「それならやってみたい」と、身を乗り出して話を聞いてくださいます。
そうした患者さんとのやり取りのなかから、私は患者さんがいま切実に求めている「審美治療」とは、むしろ、まずはふだんの歯科治療のなかでできる小さな改善なのではないか、と思うようになりました。そして、歯の健康を守る医療の立場から、患者さんのご希望をいかにもっと身近に反映させられるかが、今求められている究極の審美治療なのかもしれない、と気づかされたのです。
おりしも、歯科材料や治療技術の進歩によって、審美治療は特別なものではなくなってきています。たとえば黒い詰め物をちょっと白く詰め替えたりすることは、日常の治療のなかに取り入れることが可能なのですから。
歯がきれいになって喜んでくださった患者さんは、前よりもっと深く、歯の大切さを理解してくださいます。口もとの究極の美しさとは「健康美」「機能美」にほかならないのだと気づいていただけるのなら、私たち歯科医師にとって、こんなに嬉しいことはありません。美しい歯を長く保つことができれば、人生の楽しみも増えることでしょう。「プチ審美」、みなさんはどんな治療に興味がありますか?
引用参考文献:nico 2012年11月号