子供の診療

小児歯科

お子様の診療について

定期的(3~6ヶ月ごと)に検診して、虫歯の処置が必要かどうかを判断していきます。

まだ再石灰化が期待できる場合などは、できるだけ削らずに予防処置などをして経過を見ていきます。ただし、一度あいてしまった穴は自分ではふさがらないため、削って詰める処置が必要になります。

乳歯の処置の際は、大きい虫歯でも永久歯へ交換するために、銀歯ではなく出来るだけ白い詰め物によるレジン充填(CRF)をしていきます。基本的には、一般治療の項と同じですが、乳歯の場合も虫歯が大きい場合は必要最低限の麻酔をしてから処置していき、できるだけ神経を残すようにいたしますが、永久歯への影響が考えられる場合などは、現状をお伝えしたうえで神経を取り除いたり、抜歯したりする場合もあります。

受付の目の前にキッズルームを備えて、小さなお子さんも安心して治療を受けていただけます。また、キッズルームに置いてあるのは、できるだけ自然な木の素材を生かしたおもちゃや、歯に関する絵本を取り揃えています。

キッズルームの紹介

キッズルームのおもちゃや絵本

キッズルームの絵本
キッズルームのおもちゃ

お子さんが読みやすいように歯に関する絵本を20冊以上そろえてあります。

また、キッズルームにはDVDもぬいぐるみも置いていませんが、あまり見かけない知育玩具など、木を使ったものや色鮮やかなものを取り入れています。

ニューヨークやペンシルバニア大研修などで海外へ行った際、気に入ったおもちゃを集めています。
自分が選ぶおもちゃの基準としては、普通のおもちゃ屋さんなどでなかなか目にしない物というと必然的に外国産のものが多くなってしまいます。

左下のおもちゃは、アメリカのビヨンド123社がドイツのベリ・デザイン社のライセンスを得て製造しているもので、透明感のある色の美しいグラデーションを楽しみながら遊ぶ幾何学アートで、何通りにも作りだすことのできる形はインテリアにもなり、お子様から大人まで楽しめるおもちゃです。

また、おもちゃからの感染などを防ぐためウェットティッシュも設置しております。

おもちゃ
マグフォーマー
マグフォーマー
積み木
積み木
マグフォーマー
3歳頃から遊ぶことができるマグフォーマー。裏と表とで配色が異なる色あざやかなピースで全部で8色。そのため、見る角度によってまったく違った色のコーディネーションが楽しめるのも魅力。様々なかたちを作る中で、「想像し、工夫する」力をはぐくみます。最初はブロック同士をパチっとつなげる遊びから始めましょう。反発なく好きなようにつなげていける「失敗」のないあそびが、子どもたちの欲求をかなえ、集中して遊ぶ楽しさを教えてくれます。
積み木
当院の積み木はドイツ製の『Sina』社の積み木で、特徴はLの字の形をした積み木が16個と立方体の積み木4個のセットです。普通の積み木と違い、積み木同士を組み合わせて違う形へ変更させたり、積み木を色々な形で並べられて組み上げる事ができるので、遊んでいるうちに創造力、そしてイメージ力も養ってくれるというものです。

アートボール紹介動画

アートキューブ紹介動画

お子様の診療へのこだわり

キッズルーム
キッズルーム
キッズルーム
※画像をクリックすると拡大されます。
 

 

大人でもこわい歯医者。。。

なぜか歯医者さんはむし歯になっても行きたくないところ!

あのキーンという削る音、薬品の匂い、などなど。

最初は泣いてばかりで、まったく出来ないお子さんでも、当クリニックではお子さんができるまで気長に待ちます。


( ※ ネットでしばっての抑制治療などは行っていません。 )

ですから、

“ 早くむし歯の治療を抑えてでもいいからして下さい! ” という方には向いていないと思いますが、自分の方針で、

  • 噛むと痛くて食事もとらない とか
  • 夜も痛くて眠れない など

の場合だけは少しだけ頑張ってもらって処置していきますが、それまでは少しずつ練習していきます。

そうすると、そのうち自分1人で座れるようになって治療ができるようになる場合が多いです。

また、その時期は機械などができずに難しい場合には、応急処置をしてむし歯の部分に仮の詰め物をして2~3ヶ月ほど期間をあけたりすると、突然できるようになったりするものです。
(子どもの成長は、本当にはやいものです。。。)

抑えててできても、次はもっとこわくなってできなかったりなどで、

“ 歯医者さんはこわいところ ”という強いイメージだけが残ってしまいます。

まあ、少しでも和らげられるようにキッズ用のエプロンや紙コップ、歯の形の乳歯抜歯ケースも利用しています。

お子さんの長い人生の中では、乳歯のむし歯なんて気長にやっつけよう!という方で賛同できましたらご来院ください。

もちろん、永久歯への定期的な管理や予防で、

『 カリエスフリー(むし歯のない状態)での健康でよい歯並びの永久歯列の完成 』

にしていくことを最終目標に一緒に頑張ってみませんか?

どうしても当医院での治療が難しい場合には、自分が信頼していて都城で唯一の小児歯科専門歯科医院であるハーミィ・小児矯正歯科さんをご紹介させていただきます。

乳歯から永久歯への生えかわり

身体の成長にともなってあごも成長し、6才ごろから12才ごろにかけては「乳歯」から「永久歯」へと生えかわっていきます。

永久歯が生えそろうと、かむ力が強くなり、いろいろな食べ物を上手に食べられるようになります。

(1)生まれる前から作られる乳歯

乳歯のもとになる歯胚は妊娠7~10週目につくられます。

永久歯の中で最も早く生えてくる第一大臼歯や前歯は妊娠3~5ヶ月頃に歯のもととなる歯胚(しはい)ができはじめ、時間をかけて成長していきます。

生えかわりが始まる6才ごろには(右図)、あごの中で生える準備をしています。生えはじめの歯はまだ未完成で、歯の根まで完成するには2~3年かかります。

6歳ころのあごの中の状態
(2)あごの中で作られる永久歯
あごの中で作られる永久歯の様子あこの中(乳歯の下)で永久歯のもとになる歯胚(永久歯の歯のもと)ができ、時間をかけて成長していきます。
あごの中で作られる永久歯の様子永久歯の歯冠部が完成し、歯の根の部分が作られ始めると、乳歯の根を溶かす細胞が現れ、少しずつ溶かされていきます。
あごの中で作られる永久歯の様子乳歯の根が溶けていくと、乳歯はグラグラになり抜け落ち、永久歯に生えかわります。
(3)乳歯の抜ける時期、永久歯の生える時期
乳歯と永久歯
(4)乳歯と永久歯の違い
乳歯は白に近く、永久歯は黄色味を帯びている。
大きさ乳歯の方が全般に永久歯よりひとまわり小さい。
歯質乳歯のエナメル質・象牙質の厚みは永久歯の半分程度と薄い。
乳歯は永久歯にくらべ石灰化が不十分である。
(5)生えたての乳歯や永久歯には積極的な予防を!

生えたての歯の表面は粗いため汚れがつぎやすく、酸に対しても十分な抵抗力がないため、むし歯になりやすい状態にあります。

早い時期からフッ素を活用するなど、積極的にむし歯予防をしましょう。

(6)乳歯のむし歯もきちんと治療を!

永久歯は乳歯の下で成長しています。

いずれ永久歯に生え変わるからといって乳歯のむし歯を放置すると、その後生えてくる永久歯の歯質や歯並びに影響を及ぼします。

子供の気になる歯ならびのいろいろ

子供の不正咬合のいろいろ
正中離開(真ん中の2本の歯が離れて隙間が開いている)側方交叉咬合(そくほうこうさこうごう)(あごの横ずれ)前歯の交叉咬合(こうさこうごう)(前歯の一部噛み合わせが逆になっている状態)
過蓋咬合(かがいこうごう)(上の歯がかぶさり過ぎている状態)上顎前突(出っ歯)下顎前突(受け口)
空隙歯列(すきっ歯)叢生(そうせい)(ガタガタの歯並び)開咬(奥歯は噛んでいても、前歯が閉じません)

歯ならびに影響する習癖のいろいろ

こういう不正咬合になる時には、いつもの習癖が大きく影響する場合がありますので、まずはこういう悪習癖を除去することが大事になります!

口で息をする子供

口で息をする子供

鼻呼吸ではなく、口呼吸してしまうクセ。呼吸がしやすいように舌を本来の位置から動かしていると歯並びが悪くなることも。

口の中が乾いてしまい、菌が繁殖しやすなるため、虫歯にもなりやすくなりますし、風邪などの病気にもかかりやすくなります。

指しゃぶりする子供

指しゃぶりする子供

指しゃぶりのクセ。赤ちゃんの時にはどの子もする行為ですが、3、4歳頃を過ぎても直らない場合は一度、歯医者さんに相談してみてください。

唇を噛む子供

唇を噛む子供

唇を噛むクセ。常に何かを噛んでいると、歯に余計な力がかかり、歯が正しく並ぶことができなくなります。

舌で歯を押す子供

舌で歯を押す子供

舌で歯を押すクセ。舌で押すぐらい平気・・・ではありません。

ちょっとの力でも毎日続けていたら、歯は動いてしまいます。

爪を噛む子供

爪を噛む子供

無意識に物を噛むクセ。歯に余計な力がかかり、歯が正しく並べなくなります。

指先のバイ菌が口に入りやすくなるため、風邪などの病気にもかかりやすくなります。

頬杖をつく子供

頬杖をつく子供

頬杖をつくクセ。テレビを見ながらこんな姿勢をしていませんか?

小さな力でも毎日続けることで、頬杖に押されて歯並びは変わってしまいます。

ポカンと口を開ける子供

ポカンと口を開ける子供

ポカンと口を開けるクセ。出っ歯の原因や顔の形に影響を及ぼすことも・・・。

もしかしたら鼻炎や扁桃炎かもしれませんので、一度耳鼻科で診てもらってもいいかもしれませんね。

喉が乾燥していると、風邪などの病気にもかかりやすくなります。

 

歯列育形成

小児の時から床装置などを使用して主に顎を拡大したり、前方、後方へ移動する事により歯を正しい位置に萌出させてできるだけ抜かない矯正方法です。

第一期治療

(※一般的には6才臼歯4本と上下前歯が4本ずつ生え変わったころの8才くらいから開始しますが、顎のズレがあったり反対咬合の場合には早期に開始する場合があります)

側方拡大床装置や遠心移動床装置、前歯部前方移動床装置などいろいろな床装を使用して、残りの側方歯群(犬歯と第一・第二小臼歯)が生え変わるためのスペースを確保していきます。

床矯正装置取り外せる。目立たない。歯の清掃が容易。
非抜歯法(歯槽弓拡大法)歯の土台の骨を広げ個々の歯は最後に修正します。
後戻りが生じにくく、歯根吸収がほとんどありません。治療期間は長いものでは4~5年位(基本的には永久歯が生えそろうまでなので)と考えたほうがいいです。1週間に1~2回ねじを回転し、最大で30回ほど回転します。
原因除去療法本法は成長に合わせた生体にやさしい原因除去療法といえます。
1回の来院治療時間が少ない

約2週間に1回くらいのペースで来院していただき回転の状態を診療室内でチェックします。1回の装置の調整時間が少ないので、患者さまも負担があまりありません。

後戻りができる装置が合わなくなってもスクリューを戻せば、合うようになる場合が多いです。また、万が一途中で中止するときも装置を外せば元の通りになります。

なぜ治療開始の時期って8歳くらいなの???

それは、それから後に生えてくる永久歯の犬歯と第一・第二小臼歯の歯の横幅の3本分の合計と乳歯の時の3本(乳犬歯と第一・第二乳臼歯の歯)の横幅の合計がほぼ同じなので、この時期の上下各4本ずつの一番目立つ前歯の状態(重なり具合など)が永久歯がすべて生えそろってからとあまり変わらないか、さらにそれ以上重なるか、という状態が予測される時期だからなのです!

小学生の口の中(6才ごろ)
小学生の口の中(6才ごろ)
  • 乳歯の一番奥から6才臼歯が生えてきます
  • 前歯が乳歯から永久歯に生え変わってきます
小学生の口の中(9才ごろ)
小学生の口の中(9才ごろ)
  • 乳犬歯や第一乳臼歯、第二乳臼歯の12本がどんどん生え変わってきます
小学生の口の中(12才ごろ)
小学生の口の中(12才ごろ)
  • 永久歯がすべて生えそろいます

床装置っていつはめて、いつ外せばいいの???

床装置を外す時は・・・
食事
  • 食事と歯みがきの時のみ!
床装置を外してもいい時(できるだけ装着)は・・・
楽器の演奏
運動
  • 楽器を演奏する時
  • 運動する時
床装置を装着する時は・・・
就寝
  • 食事以外の寝る時も

第二期治療

(※永久歯がすべて生え変わった12才くらいから開始する場合が多いです)

第一期治療終了後にわずかな歯のねじれや重なりが気になる場合に、継続してワイヤー矯正治療による歯の最終的な整列を行います。
この第二期治療の ワイヤー矯正治療 は、すべて永久歯になりますので、方法などはすべて大人の方々の矯正治療とほぼ同じになりますので、矯正治療のページを参考になさって下さい。

金属のメタルブラケット金属のメタルブラケット
白いブラケット(プラスティックやセラミック)白い(プラスティックやセラミック)ブラケット