国内のボランティア
さらにボランティアという点でいうと、ミャンマーのボランティアの時の Tooth Fairy プロジェクト で国内では、2017年と2019年の2回にわたって小児糖尿病の方々のキャンプでの歯科検診にも参加しました。
自分自身が「小児(Ⅰ型)糖尿病」という疾患をあまり理解していなくて、世間同様に大きく勘違いしている部分もありました。
一般的に「糖尿病」というと世間的に主にカロリーの採りすぎや運動不足などが原因で発症するので不摂生していたからこそ病気になる、というイメージですが、これは(Ⅱ型)の話しで(Ⅰ型)は膵臓から分泌され、血液中の糖分を下げる働きを持つ「インスリン」を作る細胞が、自己免疫やウイルスなど、あるいは原因不明の破壊により起こります。原因はまだ完全に解明されてはいないので、たまたまかかる病気で発症を予知・予防することはできません。
これは自分が 日本糖尿病協会歯科医師登録医 としても活躍できる場で貴重な経験でした!
(Ⅰ型)糖尿病のこどもたちは、血糖値を安定させるために頻繁にお菓子や夜食を摂取する必要があるためにむし歯になるリスクが必然的に高くなります。
しかし実際に口腔内を検診すると一般と変わらずに、むしろリスクが高いことを分かっているために糖尿病も含めて自己管理をしっかりと行っているせいか、同年齢のこどもよりも口腔ケアへの意識は高く感じました。
ボランティアでは歯科検診のほかに「むし歯に関する講演」も好評で、特に小児科医や看護師とは医科と歯科の情報交換の場にもなっています。
TOOTH FAIRYでは、撤去金属を寄付するだけでも簡単に参加できるボランティア活動ですが、診療所(歯科医院)にいるだけではなく実際に技術支援でのこういう検診という形でのボランティア活動に参加することを一人でも多くの歯科医師の先生方に是非体験してほしいです。。。
【 2017年 小児糖尿病キャンプボランティア 】