前歯のすき間をどうしよう?②
高校2年生の女子で上の前歯6本の歯と歯のすき間が気になるとのことで来院さ
れました。
以前記載したように、
歯と歯のすき間が気になる場合
には、大きく分けて3つの方法があります。
1.矯正治療による方法
長所;まったく歯を削らない。
治療終了後に比較的長期間維持できる。
同時に歯ならびも大きく改善できる
短所;1年~の比較的長期間必要。
保険外診療である。
2.ダイレクトボンディングによる方法
長所;まったく歯を削らない。
最短で1日で治療終了する。
短所;噛み合わせによっては脱落することがある。
歯並びの改善は出来ない。
保険外診療である。
3.被せ物etc.による方法
長所;比較的治療期間が短い(通常10日~2週間程度)。
材料によっては保険内診療も可能である。
歯のねじれや角度もある程度までは改善できる。
短所;歯を削らなければならない。
審美的材料を使用すると保険外診療である。
今回は、あまり歯は削りたくないが、とにかく早く見た目を改善したいのと、審
美的に改善したいとのことで、3.被せ物etc.による方法 の中でも
『 ラミネートべニア 』による改善方法
を選択。
この処置の場合は、最初の前準備として削る時のガイドになるものを技工士さん
に依頼して製作してもらうのと、歯の神経を残した状態での繊細な削合(けずる
こと)が必要なのと、より精密な型採りも必要で、削合した日にも見た目でも綺
麗に見える仮歯まで処置します。
そのため削合する日は削る歯の本数にもよりますが、1~2時間程度必要でセッ
トする日も1時間程度必要です。
3.被せ物etc.による方法の場合の中でも、この 『 ラミネートべニ
ア 』による改善方法 は費用;現在は1本12万円(税抜
き)で処置しています。( ※ ここは保険内の被せ物でも、保険外の被せ物で
も処置できます!)
最初に相談があってから、1ヶ月以内に処置が終わったのでご本人も保護者の方
も大変満足されて終了しました。
前歯のすき間をどうしよう?➀
いわゆる上の前歯の “ すきっ歯 ” が気になる方は意外と多くいら
っしゃいます。
原因としては、上唇小帯(じょうしんしょうたい)というヒダが子供の頃に発達
していて、外傷などで切れることも多いのですが、そのままになった場合や過剰
歯(かじょうし)といって通常より歯の数が1本多く歯のもとがある場合などが
あります。
こういう場合は、
・ その小帯切除が必要なのか?またいつすればいいのか?
・ 過剰歯は抜歯しないといけないのか?またいつ抜歯すれば
いいのか?
など、その方それぞれで対処法が違うので、やはり定期的に受診できるかかりつ
け歯科を持つこと(特に小児の場合)が大切になります。
また他にも年齢とともに噛み合わせが変化してきて、下から突き上げられたりし
た場合も、上の前歯が少しずつすき間が広がってくることもあります。
原因によっては、処置しても戻っていく場合もあるので、原因が何か?と探るこ
とも大切になります。
この方の場合は、1日で処置できる
『 ダイレクトボンディング法 』
を選択されました。
最初に歯型をとって最終的なゴールのすき間が閉じた状態を模型上で作り、それ
に合わせたゴム状の鋳型のようなもの(詰めていくときにガイドとして使用)を
予め準備する期間が2週間程度必要になります。
その間は、特に口腔内では何も変化なく、実際に処置するのは1日で約1~2時
間程度の処置になります。
費用としましては、1ヶ所の処置につき3万円(消費税抜き)なの
で、この方の場合は ×2 で6万円になります。
メリットとしては、他の方法と比較して
・ 圧倒的に治療期間が短い
・ 歯をまったく削らない
・ 比較的安価
などがありますが、デメリットとしては
・ 埋める材料が長期間に渡ると、経時的に吸水など
で多少変色する可能性がある(永久的ではない!)
・ 噛み合わせによっては、脱落する可能性がある
ということです。
患者さま1人1人の優先事項(費用だったり、期間だったり・・・)が違うため
色々な治療方法を提案していただき、十分メリットとともにデメリットの説明を
受けて納得された方法で処置をされればいいと思います。
結果的に素敵な笑顔になることが、歯医者さんとして嬉しいです ^^
※ 金額はいずれも消費税抜き表示になります。
一般的なホームホワイトニング
通常の20代女性の方で、歯の色全体が気になるということでの来院でした。
まずは、 ホワイトニング ご希望の方でも歯の表面の着色や歯石を除
去します。
場合によっては、それだけでもう気にならないという方もいらっしゃいます。
ただそこまでの処置をした後に正面からの口腔内写真を1枚撮影して、現状で気
になる部位はどこか?を確認いたします。
患者さまによっては、
・ 自分の歯の色自体が気になる方
・ 自分の歯の色でも神経を抜いた歯の色が気になる方
・ 白いつめものの色が気になる方
・ 被せものの色が気になる方 etc.
など、人それぞれ気になる部位を細かくいえば、原因が違う場合があるので、そ
の部位部位で対処法が異なります。
この方の場合は、すべて生活歯(神経の残っている歯)で、むし歯治療も前歯の
ホワイトニングする部位へはしていなかったので、通常通りのホームホワイトニ
ングを2週間ご自宅でしていきました ^^
銀歯を白いものに・・・
よくあるいわゆる “ 銀歯 ” これがイヤっていう方は結構いらっしゃいます。
上の歯の場合は、よっぽど大きく開口しない限りはあまり見えませんが、下の場
合は目につきやすいものです。
今回は一般的な 銀歯 を2本 オールセラミックインレー にか
えた症例です。
治療方法は、1日目にまず麻酔してから今はまっている 銀歯 を除去して、次
に縁が欠けたりしないような形態で削ってから、精密な歯型をとり仮のふたをし
ては終了。
2日目は1週間ほどして出来上がってきたものを口腔内へセットして終了。
実質的には治療回数2回、治療費用;1本につき5万円になります。
これを ハイブリッドインレー でやりかえた場合は、治療方法(治
療回数も)は一緒ですが治療費用は1本につき3.5万円 で、
レジン でやり変えた場合は、( 力のかかる奥歯で範囲が広いと欠け
たりする可能性もあるためあまりお勧めいたしませんが )そこまで範囲が広く
ない場合は、治療回数1回で治療費用は1本につき1.5万円 に
なります。
※ 金額はいずれも消費税抜き表示になります。