“ 神経が死んでいる歯 ”

最近、テレビのお笑いのタレントの方で前歯の神経が死んでいるというのをキャラとして売り出してるので、結構みなさん詳しくなって、今までは
“ 何でこの歯だけ色が白くないんだろう?”
と思ってた方も原因はある程度分かってきた方が増えてきました。

それと同時にそれを皆から指摘される前になんとかしようって方も増えてきたような気がします。

この改善方法には、

①漂白して歯の中から白くする
・・・外傷などで神経が死んでいるが、他に詰め物などはなく自分の歯の質がしっかり残っている場合。

②歯の表面だけを一層削ってベニアという白い付け爪のようなものを貼り合わせる
・・・歯の表面全体の色の変化が強い場合でも、自分の歯の質がある程度残っている場合。

③クラウン(全体的な被せ物)で歯の周囲全体を削って被せる
・・・今までも何回かむし歯の処置などで何箇所か詰め物をしている場合。

の大きく3つの選択肢があります。

①の“ 神経の死んでいる歯 ”(失活歯、しっかつし)の漂白は昨年の4月の保険改正までは、健康保険の適応内の処置だったのですが、今では自費診療になります。
当クリニックでは、最近導入したNd-YAGレーザーとホームホワイトニング材との併用で行っています。

まず

1、歯のクリーニング

2、口腔内写真でシェード(漂白前の色の記録)撮影

3、神経の入っていたところ(歯髄腔、しずいくう)の上の部分(歯冠部)に酸化チタンという反応剤を混ぜたホワイトニングジェルをおく

4、そこにレーザー(10秒照射、5秒休み)をトータルで1分くらい照射

5、そのまま5分くらい放置

6、綿球などでジェルを拭き取る

7、仮封(仮のふた)をして終了。

の診療室内でのチェアタイムは約15分程度のをだいたい4回くらい行います。(色の変化はだいたい3回目くらいから起こります)そこで継続するか判断していきます。

他にもレーザーなどを使用しない方法もありますが、処置はすべて自費になります。


また今までは生活歯(神経の生きてる歯)のホワイトニングは

①.オフィスホワイトニング
・・・診療室内でその専用のホワイトニング材使用して行い、だいたい1時間程度
②ホームホワイトニング
・・・各家庭でマウスピースとホームホワイトニングジェル使用して1日約2時間を約2週間行う

の主に2通りで、自分はオフィスホワイトニング材の知覚過敏(しみたりする感じ)や後戻りの早さ、白くなり方と診療時間の長さなどから②のホームホワイトニングをすすめていました。

しかし、最近の方法として診療室内では行うのですが、このレーザーとホームホワイトニング材を併用したやり方でのオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用で期間を短くするやり方なども行っています。

以前も何回か、歯の色や歯茎の色のお悩みについて書きましたが、まずはご相談下さい。

結構方法は一通りではなく選択肢がありますので、ご自分にあった方法での処置がみつかるかもです。

ただ、患者さまによっては却って選択肢が多くて迷うという声もありますので、だいたいの利点・欠点はお話します。

その上で最終決定は患者さまに行ってもらいます。

では、ご不明な点などございましたらご質問などどうぞ!^^