歯をケガしたら 。。。1

本日、外傷(友達とぶつかって永久歯がグラグラする!)で来られた小学2年生のお子さんがいらっしゃったので、外傷について少し書いてみます。

歯のケガをしたことがある人って以外と多いのではないでしょうか?

特徴としては、部位でいえば圧倒的に前歯が多いのですが、症例は実にさまざまで

   割れる!

   折れる!

   抜ける!

など見ただけで分かるものやしっかりした検査をしないと分からないものもあり、見た目だけで判断できないのです。

それで、大事なのは歯をぶつけたりした時には、まず歯科医院で検査をしてもらった方がいいです。

ケガだと知らずにそのままにしておくと、あとで痛みがでたり
変色したりすることがありますので。。。

今回は大まかなケガの種類を分類して次回以降で少しずつ1つ1つについて書いていきますね!^^

<割れた!&折れた!の場合>

こういう場合でも、若いだけに治る可能性も高いので、できるだけ神経は取らず、可能な限り被せずに治療を心がけています。折れた歯のカケラがあったら、歯科用接着剤で元通りの形に出来る場合が多いので、お持ち下さい。^^

(1)亀裂・・・ヒビが入っただけで症状もなし。(たまに水などがしみる場合あり。)

  → 経過観察

(2)エナメル歯冠破折・・・先端だけ小さく欠けた場合

  → コンポジットレジン(歯科治療用のプラスティック)で修復

(3)単純歯冠破折・・・先端がポキリと折れた場合で神経に影響がない場合

  → 経過観察後にコンポジットレジンで修復

(4)複雑歯冠破折・・・折れて神経が見えている場合

  → しみるなどの症状がだいぶ強くても、神経が生きている場合は、神経の見えている部分を少しだけ取り除き、傷口を薬で保護した後に、折れた歯のカケラを元のところに戻して接着。
(カケラがない場合でも、コンポジットレジンで元の歯の形に近付けることができます。)

(5)歯冠ー歯根歯折・・・比較的根の上の方で折れていた場合
  
  → 骨の中で歯根が折れていても、神経が生きていた場合は元通りの位置に戻したあと、固定すると神経も生きたままの状態で大丈夫な場合もありますが、通常は神経を取り除く処置が必要な場合が多いです。

  → 歯ぐきの中のほうで折れていて被せ物も出来ないような場合は神経の処置をしてから隣の歯を利用して小矯正で歯を引っ張り出して、被せていく場合もあります。(抜歯になる場合もあります。)

(6)歯根歯折・・・根の先端の方で複雑に折れている場合

  → 抜歯になる場合が多いです。

これは、あくまでも治療例で、レントゲンでの状況などで処置が変更になる場合もありますので、まずは歯科医院でご相談下さい。。。

ちなみに今回の患者さまのようにグラグラしている場合は次回詳しく書く予定です。