唾液を増やす習慣を?

この前からの続きで。。。

健康な人が1日に出す唾液量は1.5L。

以前は

                 年齢とともに唾液量は減る

と思われてきましたが、実は唾液の分泌量は加齢によって低下しないことが分かってきました。

                “  ドライマウス  ”

になる原因の約9割は、生活習慣や薬の副作用によるもので、唾液の分泌を妨げる唾液腺疾患(シェ-グレン症候群)は全体の1割程度とのことでした。

つまり、唾液をよく出す週間を意識すれば、唾液量を増やすことは可能で、一番は  

               “  咀嚼(そしゃく)  ”     
です。

実は年齢よりも、よく噛まない食習慣の方が問題なのです。

また、しゃべることも舌の動きをなめらかにする唾液の分泌を促し、飲み込み能力を鍛えてくれます。

さらにストレスの多い緊張状態が続くと唾液が出にくくなるため、食事時間をはじめ1日の中で上手にリラックスタイムをもつことも大切です。

もうひとつ、生活習慣病の薬や安定剤などには、唾液の分泌を抑える働きがあるので、唾液の効能を十分得るためには、薬に頼り過ぎない健康管理も目指す必要があります。

心身の内側から健康と美しさを保つため、日頃から唾液を出す生活習慣を心がけてみてください!^^

(前回と今回の内容は、『 日歯広報 朝昼晩 №29 』 の中の記事を参考に記載しています)

口から始めるアンチエイジング!

歯とアンチエイジングって意外な組み合わせに思えますが、全身の健康はもちろん、見た目の美しさを長く保つためにも口はとても重要な役割を果たしています。

自分が所属している

          『 アンチエイジング歯科医学研究会 』

          『 ドライマウス研究会 』

はリンクしていて、 “  ドライマウス  ”  とは口の中が乾く病気で高齢になるほど患者さまが多いのが特徴です。

単純に

     「 口が渇いたら水を飲めばいいのでは? 」

など軽く考えがちですが、重症になるとそんなレベルではありません。

     「 食べ物を飲み込めない、味わえない、しゃべれない 」
   
など、生活の基本が奪われ、体力も気力も表情も一気に衰えてしまいます。

そうなると、口の老化は必ず全身の老化に結びつくのです。

こうした経緯からも分かるように、口と全身の老化を早める主犯格となるのが、

          『  唾液の減少  』

です。まず、唾液が少なくなると、

・ 食べ物が食べにくい

・ 舌が痛い

・ 味覚がおかしい

・ 口の中がネバネバする

・ 口臭がする

・ 常に口が気になる。。。

などなど数えきれないトラブルが頻発し、これだけでも相当な苦労です。

ただ、問題なのは唾液が口を潤すただの水分ではないことです。

唾液は “ 消化作用 ” により、食べ物を消化しやすくして粘膜を保護するので、十分な唾液に包まれずに飲み込んだ食べ物は消化器官の負担となり、食道や胃腸の病気を招きやすくなるのです。

また、唾液は口に入った細菌やウイルスに対し “ 抗菌作用 ” を示すので風邪やインフルエンザなどの感染率も高まります。

加えて、唾液は口を清潔に保つ “ 浄化作用 ” もあり、口の中が乾いたままだとむし歯や歯周病も増加し、口の中全体の健康な状態を悪化させる引き金になってしまいます。

また、唾液成分の中には新しい細胞をつくったり、活力や気力を生み出すもとになったり、心身の若さと深く関わるホルモンが含まれることも分かってきたのです。

(続・・・)

「誤嚥を予防しお元気で!飲み込みにくさ気になりますか?」

老後の寝たきり予防したい!

 年齢を重ねると、口やのどの機能が低下することは、みなさんよくご存じだと思います。食べ物がのどにつまりやすい、むせやすいなどの飲み込む機能の変化は、高齢者に起こりがちで、お正月のお雑煮を食べるときなども、餅を小さく切るなどの工夫が必要になってきます。飲み物にもトロミをつけるとグッと飲みやすくなります。

 こうした飲み込む機能の低下によって引き起こされる問題として、近ごろ注目を浴びているのが「誤嚥性肺炎」です。飲み込む力も、むせる力も弱くなって、食道へと流れるはずの唾液や食べ物、飲み物が、誤って気管から肺へと入ってしまうことが原因で起きる肺炎です。高齢者に起きやすく、ひどく体力を奪うため、寝たきりになる重大なリスクとしてクローズアップされ、広く知られるようになりました。

 

飲み込む機能はなぜ重要?

 じつは人間は、空気の通り道(気管)と食べ物の通り道(食道)が、のどのところで交差しています。つまり、もともと誤嚥をしやすい構造になっているのです。

 しかしさいわいなことに、筋肉が働き気管の入り口にすばやくフタをして、食道のほうへと流れを切り替える「飲み込む機能」が発達しているため、おかげでゴックンとスムーズに飲み込むことができます。また、うっかりと気管に入りそうになったときは、反射的に「むせ」が起き、気管に入り込むのを防ぎます。

 ところが、そうした働きをする筋肉が年齢とともに衰え、うまく切り替えができなくなったうえ、むせも起きにくくなると、食道へと流れていくはずのものが、気管へスルリと入ってしまいます。これが誤嚥性肺炎となる原因です。

 

ストレッチで誤嚥性肺炎予防!

 老後を元気に過ごすには、飲み込みの機能をうまく維持することが重要な鍵のひとつであることがわかっています。それには、のどの周辺の筋肉を衰えさせないこと。本誌の特集では、効果的なストレッチやエクササイズもご紹介していきますので、参考になさってください。

 じつは、からだの筋肉の変化は50〜60代からすでにはじまってきます。歯科医院に通っておいでの患者さんたちにとっても、他人事ではありません。むせる力がしっかり働いている元気なころから少しずつ心がけていると、飲み込む機能を維持しやすく、つらい「むせ」も減って元気な老後への備えになります。誤嚥性肺炎予防におすすめします。

引用参考文献:nico 2012年8月号

PMTCとは?

最近よく聞くようになった 

          『 P M T C 』 

って歯科のプロが器械を使って行う  『 歯のクリーニング 』  のこと。

これは通常の歯磨きと違うのはどこ?

もっとも違うのは、歯科の専門家が

“ 治療や予防に効き目のあるレベルに患者さまのお口を一旦徹底的に綺麗にする ”

という明確な目的を持って行う 「 処置 」 だという点です。

むし歯も歯周病も細菌による感染が原因なので、歯にベタベタとつくプラークはまさに細菌のかたまりで、これを破壊して取り除くことは歯科の治療と予防にとって欠くことのできない重要な処置なのです。

おおげさにいえば、どんなに腕のよい歯科医師がしっかりと治療をして精度の高い被せ物を作っても、プラークがつねにたくさんあるお口であれば新たな問題が次々に生じて治療はエンドレスになってしまいます。

ご自分の歯を大切にして治療後のつめ物や被せ物も長持ちさせるためにむしろもっとも重要だといえるのは、お口の中の衛生状態なのです。

つまり、細菌を減らし細菌による害を防ぐこと、これが歯を守るためのもっとも効果的で根本的な方法です。

といっても、プラークは毎日たまり続け、いったん徹底的に細菌叢を破壊しても、次の日にはまた歯みがきが必要です。

では、『 プロのクリーニング 』 にはどんな意味があるのか?

通常お口の中はプラークが多かれ少なかれいつもあり、ベタベタ汚れへの慣れが生じてくるので、この慣れこそがホームケアの改善を阻むのです。

そのために、

          「 プラークが歯にくっついて気持ち悪い状態 」

と感じられるようになる手っ取り早い方法が、徹底的に除去した状態を新鮮な体験として味わうことです。

そして定期的にしっかりと除去し、その感覚を忘れないようにすることが 『 プロのクリーニング 』 の大きな意義なのです。

歯のツルツル感、唾液のサラサラ感を味わってみると、汚れを取り除いたときのお口本来の気持ちよさを再発見できると思います。

この発見こそホームケアの改善です。みなさんも是非体験してみて下さい。

当医院では来院時に必ず時間の許すかぎり、簡易的なPMTCを行うようにしています。

「歯科の天敵!それはタバコ。」

なぜ歯科が禁煙支援?

 治療のために歯科医院を受診したとき、あるいはメインテナンスに通っているとき、歯科医師から禁煙をすすめられたことはありませんか?また、お口のクリーニングをしているとき、歯科衛生士から歯の裏のヤニを指摘されたことがあるのでは?

 お口の医療を担う歯科のプロたちが、全身の健康を蝕む「タバコ」の問題にかくも熱心なのはなぜでしょうか。それは、タバコ(喫煙)は歯科にとっても「天敵」だからです。

 

病状が悪化、治療のジャマも

 たとえば、現在日本人の成人の8割以上になんらかの症状があるという歯周病。タバコを吸っているかたの場合、免疫機能が十分に働かないため、歯周病菌との戦いに負けやすく、症状の悪化が加速されます。

 そしてまた、タバコは歯科治療の「天敵」でもあります。じつはタバコを吸っていると、せっかく治療をしても、炎症が治りにくく傷口もふさがりにくいのです。そのため治療が長引いたり、思うような成果が上がらないなど、治療にたいへん不利なのです。再治療が必要になることすらあり、すると通院回数も増えてしまいます。

 高度な治療(歯周組織再生療法やインプラント療法など)になればなるほど、タバコを吸っているがために治療が不可能なケースも増えてきます。

 歯科治療は、ともするとその成果をすぐに求められる傾向が強く、タバコの害は歯科医師にとっても切実な問題です。なかなかよい結果が出ないがために、ときには患者さんとの信頼関係にほころびができてしまうことさえあります。そのため、歯科治療を開始する際に、禁煙の努力をお願いすることがあるのです。

 

治療を機に禁煙しませんか?

 お口の中は、肺の中と違って直接診ることができ、タバコの害がわかりやすい所。私は、歯科の診療室は、患者さんへの禁煙指導、禁煙支援に向いた場所であると思っています。たとえば、歯科医院では、定期検診や治療で何度か通院しているあいだに、お口の中を患者さんご自身に見ていただき、折にふれて禁煙の大切さについてゆっくりとお話しすることができます。また、治療のために禁煙が必要になれば、タバコをやめる方法を指導したり、医科の禁煙外来の情報などをご提供できるようになるわけです。

 歯科医師や歯科衛生士が「禁煙しましょう」と折にふれてお話しするのには、こんなわけがあるのです。

引用参考文献:nico 2012年7月号

 

「おいしく食べておだいじに!歯科治療中のやさしいごはん」

治療にやさしいお食事を

 「よく噛むとからだにいいんだよ。しっかり噛んで食べなさい」

 みなさん、子どもの頃にこう教えられたことと思います。たしかに、よく噛んで食べると消化吸収によいだけでなく、むし歯予防になる、脳の働きが活発になる、満腹中枢が働き肥満防止にもなるetc……とてもよい効果があるといわれています。

 でも、残念ですが、場合によってはしっかりと噛まないほうがよいとき(噛めないとき)もあります。それは、たとえば歯の治療中です。歯ぐきを切開して治療をした、仮歯が入っているなどのほか、インプラントや再生療法のように、治療がひと段落するまで、なるべく強く噛まないほうが治療が順調に進み、よりよい結果が得られやすい場合もあります。

 

治療の長期化傾向のなかで

 「できればふだんどおりの食事を」と願う気持ちは、治療やケアにあたらせていただいている私たち歯科のスタッフも患者さんと同じです。ただ、治療内容や処置の大きさによっては、治療結果をよりよいものにするため、ご協力をいただかざる得ない場合もあるのです。ことに現在の歯科治療は、その内容も高度化、複雑化しています。それにつれて治療期間も長期化傾向にあります。こうしたなか、患者さんから治療中の食事についてのご質問をいただく場面も増えてきました。

 治療期間中の食事は、もちろん、ただやわらかければよい、というものではありません。患者さんがバランスよく栄養をとり体調よく過ごされることは、歯科の治療経過にとっても、とても重要なことです。毎日のことですので、献立を考えるのが気が重かったり、ご心配なさっている患者さんもおられるのではないでしょうか?

 

市販品の利用や簡単料理で!

 なかでも患者さんにとっていちばん気になるのが、手術当日から1〜2週間くらいまでのお食事のようです。

 手術の大小にかかわらず、術後は傷口がふさがるまではしみたり腫れたりして食べにくいもの。そこで、さまざまな患者さんのサポートをさせていただくなかから生まれてきた、身近な市販品や食材を使って手軽にできる工夫についてご紹介をしていきたいと思います。

 いざ治療というとき、知っているときっとお気持ちも楽になると思います。ぜひ参考になさってみてください。

引用参考文献:nico 2012年6月号

基本は“ プラークコントロール ”

               “  プラーク  ”

          『 歯の表面に付着した細菌およびその産物の集塊 』

つまり

          『 お口の中の細菌と細菌が出す物質が集まったもの 』

これが  “ プラーク ” の正体です。

また、           “ コントロール ” は 
          
          『 制御すること、統制すること、管理 』

なので           “ プラークコントロール ”

とは、

          『 お口の中の細菌とその産物を何らかの方法で制御すること 』

といえます。

逆に言えば、歯磨きをしなかったり、上手に磨けていないと歯の表面にたくさんの細菌が付着します。

その中のミュータンス菌が増えると、砂糖を利用しながらネバネバした物質をだしてお口の中は酸性の状態になり、長時間酸にさらされた歯の表面は溶けてしまいます(脱灰;だっかい)。

これが  『 むしば 』  の始まりです。

また、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に細菌が増殖すると歯周病菌が増えます。多くの歯周病菌は酸素が嫌いなので、酸素の少ない歯周ポケットが大好きなのです。そこにこれらの細菌の毒素や酵素といった産物が歯ぐきに炎症を起こして、歯を支える骨まで溶かしてしまいます。

これが  『 歯周病;ししゅうびょう 』  で、症状としては、歯ぐきからの出血をはじめ、歯ぐきから膿(うみ)が出たり、歯がグラグラしたりします。

『 むしば 』 も 『 歯周病 』 も感染症なのです。

ある調査では、日本人の歯の歯を失う原因で

・ 32%が むしば

・ 42%が 歯周病;ししゅうびょう

・ 11%が 歯の破折

* あとは矯正や親知らずなどの意識的な抜歯だそうです。

このようにむしばや歯周病になる前はもちろん、これらが原因で歯を失う前、治療後のメインテナンスとしても

               “ プラークコントロール ” 

はとても大事なのです。

お口の状態は全身の健康にも大きく影響することがわかってきていますが、最近では

・脳梗塞(のうこうそく)の人は健康な人よりも歯周病菌が多い

・歯石除去で脳梗塞や心筋梗塞など心血管系の病気のリスクが低下し、歯石除去の頻度が高いとさらにそのリスクが低下する

などという報告があります。

毎日の 『 セルフケアでのプラークコントロール 』 とともに歯医者さんで行う 『 プロフェッショナルケアでのプラークコントロール 』 も大切にしていきたいものです。^^

( この記事は 『 月刊 糖尿病ライフ さかん 6月号 』 を参考にまとめてあります。 )

知覚過敏の治療方法って?

ひとくちに

                   しみる!

といっても、生活習慣を変えるだけで治る軽度のものから、神経を取らなければならない重度のものまでさまざまな症例があります。

そこでまずは小さな治療法から試し、それでも治らない場合のみ、大きな治療へとすすめていきます。

歯は一時期しみても少し経つとしみなくなることでも分かるように、もともと自然治癒力をもっています。

これは

① 唾液が歯を補修したり

② スメア層という象牙質がする減るときにでた削片などの沈着した膜が象牙細管の入り口をふさいだり

③ 象牙細管が中の方でふさがれて穴がなくなったり

して痛みが止まります。

そこで、知覚過敏の治療では、まず

STAGE1.  自然の治癒力がうまく発揮されるよう生活習慣を見直します。

この段階でしみなくなるのが理想的で、改善後は予防のために適切なセルフケアと定期的なメインテナンスで歯の健康を維持していくことになります。

ただ、生活習慣の改善で症状が治まらない場合には、

STAGE2.  コーティング剤を歯に直接塗り、象牙細管の入り口をふさいで刺激を遮断します。

炎症がほとんど起きていない通常の知覚過敏の症例ならこうした処置を3~4回継続すると症状は改善する場合が多いです。

ところが困ったことに、表面の保護だけでは痛みが止まらない方もいらっしゃいます。

というのも、細菌によって歯の内部で炎症が起きている場合は、表面保護ではダメなのです。そこで、

STAGE3.  新たな細菌が入り込まないようレジンやセメントをつめる治療をして治癒を待ちます。

レジンをつめて治癒を待っても痛みが治まらない場合に、炎症がかない進行している状態です。

こうした重度のケースでは

STAGE4.  残念ですが神経を取らないと痛みは止まらないため、神経を取って大きなむし歯を治療するときと同じ処置をします。

こういうふうに知覚過敏の治療は段階的に、しかも可及的すみやかにすすめます。

なかなかCMなどではよく耳にする言葉だと思いますが、なかなか知覚過敏の詳しいことなどはわかりにくいと思いますので、ご質問などありましたらお待ちしています^^

(今回の記事は “ 2012年 nico 2月号 ” を参考にまとめてあります)

喫煙のいろいろ

以前から歯周病などに影響を与えると言われている
 
          『 喫煙 』

今月の5月31日は 「 世界禁煙デー 」 もありますので、ちょっと書いていきます。。。

この 『 喫煙 』 は、ガンをはじめとする循環器疾患、呼吸器疾患、糖尿病、周産期異常などさまざまな疾患の原因になることが科学的知見でも確立されていて、健康への悪影響はあきらかで、もちろん歯周病や糖尿病のリスクも高くなります。

たばこの消費量は、最近では減少傾向ですが若い女性の喫煙率はあまり減少傾向を示さず、ほとんど横ばいで、さらに悪いことにより禁煙しにくいメンソール系のたばこが女性に人気のようです。

ただ、この妊娠の可能性のある世代に対して、喫煙の影響は啓発不足の感があり、よりいっそうの禁煙支援を行う必要性があると考えられます。

あと、禁煙の意思でいえば

               やめたい

と思っている人は意外と多く各世代の4割程度の方が考えていながらも禁煙にいたっていないのは、まさにニコチンの依存症にあるといえます。

( 自分も今から15年近く前の長女を授かった?時の妻が妊娠した時に禁煙しました。

それまでも職業柄、診療中(朝から夕方まで)は休憩時間などでも手(正確には指)に匂いがつくと、それを口腔内に入れるのでほとんど吸わなくなっていました。

それで無理なく禁煙できたような気がします。 )

たばこは言わば

          『 合法ドラッグ 』

でニコチンが含まれているため習慣性・依存性があり、実際吸わないと落ち着きがなくなるそうです。

禁煙も3日目がとてもきつく1週間継続できれば、ほぼ成功といえる段階になるようです。

また、

     「 禁煙しようと思っていても、なかなかできない 」

とよく耳にしますが、アルコールよりはやめやすいそうです。

最近社会的な問題になっているのが副流煙による受動喫煙です。

2008年12月に米国小児科学会誌に発表された論文で、新たに警告されているものは、

『 セカンドハンドスモーク(直接受動喫煙) 』  ではなく、

『 サードハンドスモーク(間接受動喫煙) 』   です。

          『 セカンドハンドスモーク 』 

は、喫煙する人が吐き出す煙や、くすぶらせる煙が拡散して、近くにいる人がその煙を吸わされ喫煙者でなくても

心臓血管系の病気・脳卒中・肺ガン・流産・新生児無呼吸症候群など

のリスクを負わされることで、近年わが国でも知られるようになってきたものです。一方、       

          『 サードハンドスモーク 』

は、煙が消失したのちに煙に含まれる物質が、喫煙者の髪の毛・衣類・部屋のカーテン・ソファなどに付着し、それが汚染源となり間接的に第3者がたばこの有害物質に曝露されることだそうです。

なので、たとえば妊婦が直接受動喫煙を受けると、おなかの中の胎児にとっては間接的に受動喫煙となるので、これも “ サードハンドスモーク ” となります。

最近は “ セカンドハンドスモーク ” の知識をもっている人は多いのですが、お子さんのいる自宅を完全禁煙にしていない家庭は多くあります。

というのも、子供がいない間はタバコを吸っていたり、喫煙者が換気扇の下で喫煙したりすることは問題で、このような状態では、赤ちゃんや幼児を有害物質の曝露から守ることは出来ません。

 “ サードハンドスモーク ” の知識をもてば、室内(車内も)は絶対にスモークフリーでなければならないのです。

これを読んだきっかけにぜひ禁煙を!^^

( この記事は 『 月刊 糖尿病ライフ さかん 5月号 』 を参考にまとめてあります。 )

それって口内炎?

お口の中にできる粘膜の病気といえば、まず 『 口内炎 』 とされがちですが、実際の病気の本当の中身に気をつけなくてはなりません!

“ 口内炎 ”って思っていても、もしかしたら実際は欠けて鋭くなった歯が当たっているかもしれませんし、入れ歯が合わないせいかもしれませんし、もちろん悪性の腫瘍の可能性もあります。

口腔内の粘膜の病気は多様な原因が考えられるので、歯科医師がしっかり診察し必要な場合は口腔外科で専門的な検査もして診断しないと、本当の原因は明らかになりにくいのです。

本来、口腔ガンは直接見たり触ったりできるので早期に発見しやすいのですが、残念なことに発見の遅れる例も多いのです。

これにはよほど進行しないと痛みがないため、できた場所によっては気付くのが遅れる場合や、「痛くないから大丈夫!」と放置してしまう場合があるからです。

ある日、いつものように 『 口内炎 』 かな?と思って、以前歯医者さんでもらった口内炎の薬を塗ったとします。

それが、前はすぐ効いたのに、今回は1週間経ってもできものがちっとも治らない場合。

       「 まあ、大丈夫だろう 」

と、つい放置したくなると思います。

しかし、ここで放置してはいけないのです。ただの口内炎ならもっと痛みますし、1週間も薬を塗布すれば、とうに改善し始めているはずです。

こういうとき

       「 おかしいな??? 」

と、疑うことも大事です。

口腔ガンは、普段から粘膜を見ていれば、比較的病変をみつけやすいガンです。

しかし、よほど進行しないと痛みがでないことが多いため、興味や知識がないと見逃しやすい面があることも事実です。

少しでも気になる場合は、かかりつけの歯科医院を受診してみては?  

( 今回は “ 2012年 nico 4月号 ” を参考に書いています。)