セカンドオピニオン

本日、遠方から来院いただいた方で今の現状の説明をご希望された方がいらっしゃいました。

なんでも、以前被せた自費の被せ物(6~7年前に最初セットして2回目は半年くらい前にセットしたもの)が最近またグラグラするので診てほしいというご要望でした。

レントゲンで確認した上で、現状をお伝えしました。

通常は、全体的な被せ物やブリッジにする場合に何か

  “  紙切れ  ”

をもらうのを覚えていらっしゃるでしょうか?
通常の保険診療機関であれば、

“  補綴物維持管理  ”

の届出を出している場合は、この紙切れが2年間の保証書になるのです。

そう、保険診療の被せ物ですら2年の保証を付けるのです。

保険外の自費の被せ物ならば、患者さまの立場からすればもっと長い保証を。。。と思うのも当然だと思います。

それで当医院では、保険外診療では十分な説明を行った上で、契約、署名の形を取らせて頂いています。

ただ、今回の患者さまの場合は、特に被せた医院でないここではまた一から自費の自己負担になってしまうので、セカンドオピニオンとしての現状説明だけして、

あとはかかりつけ医院で再度ご相談してみては?

と提案しました。
保証していただけるならそこでやって頂いた方が患者さまの負担も軽くて済みますし。。。

あと、グラグラしているのが歯周病ではなく被せ物自体での動揺だったのですが、根の残りも短く(または根が破折している場合も)保存できずに抜歯になる可能性がありましたので、その処置をここで行うと、保証がもしあったとしても適用外になるときもあるからです。

やはりよく聞くのは、いつのまにか保険外の治療になっていてなんでこれが入っているのかよく分からないという状態が多いことです。

患者さまも分からないことは積極的に質問した方が絶対いいですよ!

自分は、矯正のカウンセリングでも、

自分の診療方針での治療期間、方法、費用はこうこういう理由
でこうなります、

と説明した上で、できれば他の医院にも参考までにでもお聞きしていただいて、それでもこの方針で最良とお考えになるのでしたらやりましょう!とお話しています。

削ったり、矯正治療したりなど後戻りできない処置をする場合は特にいろいろ参考にされたほうがいいと思います。

自分は話し好きでもあるので、相談大歓迎です。

お話だけでもどうですか???

患者様の訪問^^

昨日のお昼休みに、以前の患者様が久しぶりに来院されました。

妊娠の安定期(5~7ヶ月ごろ)に前歯の治療をされた方で、2ヵ月の赤ちゃんをスタッフにお披露目に来て下さいました。

なんでも、ご自身は小さい頃から虫歯になっていたみたいと、ご両親から聞いたみたいで、赤ちゃんだけは虫歯になる前から連れてきていいのか?などのご相談も兼ねてということでした。

今までも、8ヶ月の赤ちゃんを連れてきてブラッシングの指導をご質問に来てくださったお母さんもいらっしゃいました。

今はその赤ちゃんも1歳を迎えて乳歯の奥歯も萌出してきたので、予防処置も始めています。

自分としましても、これが理想です。

虫歯になってからくると、どうしてもお子さんは歯科医院は怖いところという先入観ができてしまいますが、痛いことはしないところということが分かれば、もし治療が必要になったとしてもスムーズに処置に入れると思います。

歯は、元気な成長を支えるとても大切な体の一部なので、よりよい育ちのために健康な歯を育てていくのに多いにハートデンタルクリニックを利用してみて下さい。

具体的に妊娠中から始めるミュータンス菌(むし歯の原因菌)の母子感染予防としては、

① 両親が虫歯治療をすませる

② 母親は朝晩最低2回、フッ素入り歯磨き剤でみがく

③ 両親や家族が、キシリトールを1日3回程度摂取する

④ 年に2回程度、歯科医院で歯のクリーニングを受ける

などの基本的なことをこころがけることが大事だと思います。

歯が生えていない乳幼児期でも、離乳食やおしゃぶりの取り扱いなど、“ あご育て ”の話しなどいろいろ相談してみて下さい。

またこのブログでも少しずつ成長時期に応じた虫歯予防ポイントを書いていきますが、待合室にいろいろな歯科関連の雑誌(待合室で読む患者様向けの月刊誌も)置いています。

これからも患者様にいろいろな情報提供するのが、自分の役目だと思っていますので、待合室などでの情報提供の手段もいろいろ模索中ですが、こういうことが知りたいとか、こういうものがあったらいいという物などありましたら、できるだけ要望に応えたいと思います。

あと、1週間(4月5日)で開業してから1年になりますが、いろいろなアイデアを形にかえて日々進化していきますのでこれからもよろしくお願い致します。^^

日々進化する治療法!

昨日は、鹿児島でダイレクトボンディングのセミナーがあったので、いつものごとくJRで行ってきました。

セミナーは10時半からだったのですが、早めに7時2分の普通列車に乗り、国分で乗り換えて9時前に鹿児島中央駅についたので、スターバックスで朝食をゆっくり摂ってから市電で天文館の歯科医師会館にのんびりと。。。終わりは夕方だったので、家に帰り着いたのは8時半でしたが充実した1日でした。

このセミナーは、前歯などが虫歯の時に削って白い詰め物をしますが、最近は歯とこのレジン(白い詰め物)という材料の接着が強固になったので、以前であれば全体的に削っていたような症例をこの材料で治療する方法についてのものです。


例えば、

①.前歯の先端が破折したような場合に、全部削って被せるのではなく、その部位を必要最小限のみ整えて詰めたり、

②.歯と歯の間の隙間が気になるけれど、矯正まではしたくない場合にこの材料で境目を分かりにくくして埋めたり、

③.歯の表面の色が神経を取り除いて暗くなっている場合に、表面を一層削ってラミネートベニア(歯の表面の付け爪のようなもの)で処置するまではしたくない時にCR(このレジン)ベニアで表面を薄く詰めていったり

などです。

ただ、いずれも虫歯での処置ではなく、1時間近くかかる処置でもあるので保険外の診療になります。

通常の詰め物は、フリーハンドで1色の色で詰めていくのですが、ダイレクトボンディング法では

①、まず歯型を採り・・・1回目の来院時の処置

②、その模型上で、修復した状態を蝋(ワックス)で作り

③、その型をパテ状の材料で型を採り

④、その型を口腔内で合わせながら、通常の見えない裏側をしっかりした形で詰めていき、表側も微妙に違う(エナメル質、象牙質、先端部)歯の色に合わせてパレットに出したレジンを何回にも分けて(何色の色も使用して)積層していく・・・というとても大変な作業なのです。また、研磨も粗研磨から最終研磨までしていきます。
・・・2回目の来院時の処置

ただ、この処置方法が最高というわけではないのですが、いろいろな患者さまの状況によっては、最善の治療方法になると思い、選択肢の1つとして提示していけるようにセミナー受講しました。

ここだけでは書ききれないのですが、各方法で一長一短あるのと、適応症例かどうかは、まずご相談をおすすめいたします。
何と言っても歯を削る量としては、圧倒的に少ない(MI・・・ミニマムインターべーション、最小限の侵襲)という考えは自分の方針と一致します。

しかし、歯科の治療法も10年ひと昔ではなく、5年で。。。
という感じです。

できるだけ最新の治療法も知った上で、自分で噛み砕いた後に提供できるようにこれからも自分も日々進化していく予定です。^^

先週の金曜日から、3人目の歯科衛生士さんがスタッフとして加わりました!

もうすぐ開業して1年経過しますが、ここまで開業時のスタッフのみでやったきて、1人も欠けることなくこれたのは皆の力のおかげだと思います。恵まれたスタッフに囲まれたことに感謝!!です。

抜歯矯正と非抜歯矯正

矯正治療を始める場合は、患者さまにとって永久歯(普通は前から4番目の小臼歯)を抜くか、抜かないかは大きな問題です。
たとえば、医科に例えると“手術しないで済む方法もありますよ”と言われれば、とりあえずその方法を選びたい、と思うのは当然だと思います。
それと同じで、永久歯を抜く方法(抜歯矯正)と抜かない方法(非抜歯矯正)があると言われれば、誰だって抜かない方法を選ぶのは分かりきったことです。

では、抜く・抜かないかが問題になるのはなぜかというと、最終ゴールをどう設定するかによって違ってくると思います。

もちろん、美容(美しい横顔、歯並び、口元)を優先すると、抜歯が必要になる症例が多いのも事実ですが、なんでもかんでも抜歯でなくてはならない、というものでもありません。

もちろん、その患者さまがゴールで抜かない範囲での歯並びなどの整列のみで、口元の出た感じなどは別にかまわないというのであれば、ある程度の改善は抜かなくても可能だと思います。(しかし、最終的に歯並びが改善されるとやっぱり口元も少し引っ込めた方が良かったなあ。。。という場合も考えられるので、カウンセリングは十分必要です)

次回以降に続きます^^

乳歯の前歯の治療と予防

乳歯でも前歯って結構見えますよね?

そこでお母様方からも、むし歯の部分が黒くなるので進行止めの薬(“サホライト”)は塗らないで下さいって最初から言われる場合もあります。

できるなら白い詰め物を詰めてくださいと。。。

ここで専門的に解説しますと、まず乳歯の前歯は永久歯より歯髄腔(しずいくう)という神経などが入っている管が大きく、削ればすぐ神経に達しやすいのです。

それであえて危険を冒してまで削って白い詰め物(レジン充填)をしないというのが大きな理由です。

もちろん、永久歯への交換もだいたい5歳半~7歳くらいで比較的早いのでというのもあります。

当医院でも、通常は上記理由で削ることはしませんが、今まで進行止めのサホライトを塗布する時は、説明した上で保護者の方に同意していただいたら処置するという方法でした。

では、なんで黒くなるのか???

それはこの“サホライト”は1ml中に380mgのフッ化ジアンミン銀が含有されていて、むし歯の部分にこの銀イオンが反応して黒くなり、初期むし歯の進行抑制や二次的なむし歯の抑制、象牙質知覚過敏症の抑制などに有効に作用するのです。

でもやっぱり自分も親なので、黒くなるのにはちょっと抵抗あります。。。。。

それで、当医院ではこれまでフッ素塗布に使用していた“フルオールゼリー”というフッ素歯面塗布剤(1g中に20mgのフッ化ナトリウム配合)を利用して塗布することに変更!しました。

これは“サホライト”ほどのフッ素濃度でなないですが、定期的に塗布することにより同程度の効果でむし歯の予防にはなるし、着色もないので抵抗ないと思います。

今までフッ素塗布でやっていた方法は、この“フルオールゼリー”を綿花で塗布するだけだったのですが、作用時間が短いことが気になっていました。

それで、上と下の歯列に合ったトレーという入れ物の中に“フローデンフォーム”という泡状のフッ素歯面塗布剤(1ml中に20mgのフッ化ナトリウム配合)を入れて上、下で各4~5分噛んでもらうことで作用時間を長くし、かつ小さいお子さんでも抵抗なく受け入れられるようになりました。

また当医院ではフッ素塗布やシーラントなどの予防処置の際にはレーザーで歯質強化したうえで処置などしています。

分からないことなどはお気軽にご質問などして下さいね!^^

口腔ケア

この前の土曜日の午後3時から歯科医師会館で、“口腔ケア”の講習会がありましたので、診療を早めに終えてうちの衛生士さん2人とともに受講してきました。

以前も少し書きましたが、当医院の患者さまの層としては、まず圧倒的にお子様が多いのと自分と同世代の方が多く、はっきり言って50代以降の方方が少しずつ増えてきましたが少ない状況です。

ただ、今からの高齢化社会もふまえると無視できないのが、この口腔ケアの分野だと思います。

この前のブログにも書きましたが、この歯科医師会の公衆衛生部の事業で梅北の公民館にて健康な65歳以上の方方へ“いきいきはつらつ事業”でお話などさせていただく機会があり、大変自分自身の勉強になりました。

実際の現場で働いている衛生士さんなどの考えと自分の考えとの開きを今日の講演で実感しました。

たとえば“口腔ケア”という言葉1つとっても、歯科医師であるにも関わらず“体の不自由な方方の食後のお口の中の清掃”というくらいにしか考えていなかった自分が恥ずかしくなりました。

実際は口腔ケアを通しての“口腔リハビリテーション”という位置付けで、急性期、回復期、維持期それぞれで対応は違うし、また何よりもご家族を含めたすべての関わる人が同じ認識で行うことによって(チームアプローチ)、病棟から在宅に移り、さらに寝たきり予防、生活機能の向上などを目標に行うという。。。

本当にこれからの分野というか、歯科が積極的に関わっていく必要のある分野だと実感しました。

もちろん、小児歯科などもですが、これからはもっと視野を広げた観点で一口腔単位、全身疾患を含めた治療計画を立てて皆様のお役に立てるように頑張ります!!

歯がしみる@@

よく耳にすることで、冷たい物や熱いもの、また甘いものがしみるという方がいらっしゃいます。

ご自分でだいたいの部位も特定されているのですが、それを感じるもとが一緒のために奥歯などでは、実際の原因の歯が上下で逆だったりする場合もありますので、ご注意下さい。
(歯が痛む場合なども同じです。)

ここでこのような症状が出る場合は、一般的に虫歯が原因の場合が多いですが、“ 知覚過敏 ”の場合もあります。

甘いものが感じるのは通常、虫歯の初期症状として現れてくることが多く、知覚過敏ではありません。

虫歯の場合だと、次の症状として冷たい物がしみてきて、さらに熱いものがしみるようになります。

ここで明らかに虫歯で穴が開いている場合などは、もちろん虫歯の処置をしていきますが、実際、患者さまからの症状だけを聞いて部位も特定せずに神経を抜く処置(抜髄)をすると、実際はその歯が原因でない場合などは、もちろん症状はまったく変わらないので、次にその隣の歯の神経を抜いて。。。。というように次々に神経を抜かれる場合があるかもですので、ご注意下さい。

できるだけ神経が残っている方が歯の寿命が長いのもデータとしてありますし、神経を取り除くと血管や栄養もその歯にいかなくなりますので、まあ言えば“死んだ組織”として体に残っているのです。体全体の中でもそういう残り方をするのは歯だけ!だそうです。

ちょっと話がそれますが、よくある質問として

“ なんで神経がないのに歯が痛くなるのですか? ”

とありますが、これは神経はそういうしみたりなどの痛みを感知するところなのですが、他に噛むと痛かったりするのを感じるのは、歯と歯槽骨(歯の埋まってる周囲の骨)の間にある歯根膜(しこんまく)が感じるので、神経がなくても歯が痛い時があるのです。

では、虫歯でないのになんでしみるの???

それは歯の表面はエナメル質という硬いもので覆われてる部位が歯ぐきの上の部分なのですが、歯磨きの磨く力が強かったり、歯ぎしりが多かったり、歯周病が原因だったりなどで通常隠れている歯の根の部分が見えてきたりすると、そこは直接神経のある部位まで、細い象牙細管(ぞうげさいかん)というところから刺激が伝わるのでしみたりするのです。

通常、この知覚過敏の場合は歯は削りません!

当医院ではまず知覚過敏専用の塗布薬を3~4回塗布して経過をみますが、明らかに歯が削れている場合などは、しみなくなったのを確認後に詰める処置をしていく場合もあります。

これでもしみる場合でもレーザー照射して経過をみていきます。

1回で症状なくなる可能性は少ないですが、だいたいここまでで症状が落ち着いてくる場合が殆どです。

あとは、ご家庭で出来る処置として歯磨き剤を知覚過敏用のものを使用する方がいいです。

一般的に市販されているものも効果があると思いますが、つい最近歯科専用でできたものは、知覚過敏抑制の効果だけでなく、いろいろな効果があるのでハートデンタルクリニックでも取り扱いますのでその特徴を記載しておきます。

商品名 ; メルサージュ ヒスケア

Ⅰ.知覚過敏をダブルブロック!

・・・通常の知覚過敏抑制剤に配合されているのが、硝酸カリウムなど1種類なのですが、これにはもう1つ乳酸アルミニウムも配合されています。

Ⅱ.むし歯予防や歯周病予防で歯の健康をトータルケア

・・・むし歯予防に有効なフッ素(フッ化ナトリウム)を900ppmとキシリトールも配合し、加えて歯周病に効果のあるβーグリチルレチン酸も配合しています。

Ⅲ.着色性の汚れもしっかり除去

・・・ステイン除去効果のある清掃剤のシリカと結晶セルロースとヤニを落とすマクロゴール400を配合し、ホワイトニング後でも着色を継続的に予防します。

Ⅳ.さわやかなソフトミント味

・・・知覚過敏用歯磨剤特有の独特な味を取り去って、継続使用がしやすいように“さわやかなソフトミント味”です

この商品のこと以外でも気になることなどございましたらメールなどででもお気軽にご質問下さい。

歯がない所はどうするの?

今までの治療で、虫歯が原因だったり、歯周病(歯槽膿漏)が原因だったりして永久歯を抜歯した方や、もともと永久歯の歯のもとがない方などで、そのままにしている方もいらっしゃると思います。

患者さまの中には、1本や2本の歯が無くても食事がまったく困らない状態であれば別にいいや。。。と思うのもあるのでは?

それは噛み合わせの状態次第です。

抜いたままだと、その前後の歯が少しずつ分からないくらいのスピードで倒れこんできて、その側の噛み合わせが少しずつ低くなっていったりする場合は、症状として偏頭痛や肩こりなどの原因になってしまう場合もあります。

また、抜いた反対側の歯に噛み合わせがまったくないと、歯は噛み合おうとして伸びてきて(正確には出てきて)噛む時の顎の運動を邪魔したりする場合もあります。

それほど、1本の歯を抜くことは重要なことなのです。

何本か抜いてそのままにしている方の中には、残りも全部抜いて総入れ歯にして下さいという方もいらっしゃいますが、自分の歯は1本でも多く残っていた方がいいというのが分かっていても、治療期間が長くかかるのを考えると。。。という場合です。

しかし、永久歯は抜いてしまったらもう後戻りは出来ません。

また抜いてしまって総入れ歯になった方が思うのは、前の方が良かったと思うことかもしれません。

それは、段々歯の数が少なくなってくるに伴い、部分入れ歯から慣れていって少しずつ大きくなって総入れ歯になった方はある程度許容できるのですが、今までまったく入れ歯を使用していなかったり、違和感大きいからはめていないという方が、残りの歯を抜歯していきなり総入れ歯になれば、やはり慣れるまで相当大変だと思います。

ですから、歯医者さんで抜歯の話が出たときは、他の方法で可能性はないのか詳しく聞いてみるのが1番いいと思います。

特に歯周病での場合は、今はそういう状況でも手入れをしっかりすることでなくなってしまった骨(歯槽骨)は取り戻すのは難しいですが、歯ぐきが引き締まれば、あと10年くらいは抜歯しなくていいかもしれないからです。

ただ、その歯を残すことによって清掃性が悪くなったり、隣の歯に悪影響がでたりするようならば、メリット・デメリットを天秤にかけて抜歯したほうがいい場合もあると思います。

その止む無く抜歯した場合も、今は入れ歯やブリッジ以外でもインプラントという方法があります。
(詳細はホームページのトップの一般治療の歯を失ってお困りの方への項参照)

この方法だけは、今の保険診療では適用されていません。

簡単にいうと、抜歯と逆の処置で、歯があった部位の骨に根の代わりになるネジのような土台を埋める外科手術をして、それからそれが骨にしっかり固定されたのを確認してから、被せ物をするという手順です。

この診療の外科が保険適用外なので、被せ物にも保険が適用できません。また、誰でもこの治療を受けられるという訳でなく、骨の状態や全身疾患のあるかたなどでは無理な場合もありますので相談されてみたらいいと思います。

また、外科手術は通常は入院などはありませんが、埋め込む本数などにより1~2時間程度必要になります。

治療期間としましては、埋め込む手術をしてから被せ物の最終治療が終わるまでに3ヶ月~6ヶ月程度必要な場合が多いです。

で、どれくらいもちますか?というのもよくある質問ですが、これは患者様のお口の中の衛生状態に大きく関係してきますので、衛生状態が悪いと寿命が短くなる場合もあります。そのために、インプラント後は特に定期的な検診が重要になります。

治療費用については、各歯科医院で価格差も大きい分野ですので、ご自身が納得いくまで期間や方法、費用を説明してもらうことが重要になります。

他の入れ歯でも引っ掛ける部位の金属を白くして目立たなくする方法や、引っ掛ける部位をまったく使用しない方法、両隣の歯を土台にしてブリッジにする方法の材料の違いなどでも分からないことなどはどんどんご質問下さい。