日々進化する治療法!

昨日は、鹿児島でダイレクトボンディングのセミナーがあったので、いつものごとくJRで行ってきました。

セミナーは10時半からだったのですが、早めに7時2分の普通列車に乗り、国分で乗り換えて9時前に鹿児島中央駅についたので、スターバックスで朝食をゆっくり摂ってから市電で天文館の歯科医師会館にのんびりと。。。終わりは夕方だったので、家に帰り着いたのは8時半でしたが充実した1日でした。

このセミナーは、前歯などが虫歯の時に削って白い詰め物をしますが、最近は歯とこのレジン(白い詰め物)という材料の接着が強固になったので、以前であれば全体的に削っていたような症例をこの材料で治療する方法についてのものです。


例えば、

①.前歯の先端が破折したような場合に、全部削って被せるのではなく、その部位を必要最小限のみ整えて詰めたり、

②.歯と歯の間の隙間が気になるけれど、矯正まではしたくない場合にこの材料で境目を分かりにくくして埋めたり、

③.歯の表面の色が神経を取り除いて暗くなっている場合に、表面を一層削ってラミネートベニア(歯の表面の付け爪のようなもの)で処置するまではしたくない時にCR(このレジン)ベニアで表面を薄く詰めていったり

などです。

ただ、いずれも虫歯での処置ではなく、1時間近くかかる処置でもあるので保険外の診療になります。

通常の詰め物は、フリーハンドで1色の色で詰めていくのですが、ダイレクトボンディング法では

①、まず歯型を採り・・・1回目の来院時の処置

②、その模型上で、修復した状態を蝋(ワックス)で作り

③、その型をパテ状の材料で型を採り

④、その型を口腔内で合わせながら、通常の見えない裏側をしっかりした形で詰めていき、表側も微妙に違う(エナメル質、象牙質、先端部)歯の色に合わせてパレットに出したレジンを何回にも分けて(何色の色も使用して)積層していく・・・というとても大変な作業なのです。また、研磨も粗研磨から最終研磨までしていきます。
・・・2回目の来院時の処置

ただ、この処置方法が最高というわけではないのですが、いろいろな患者さまの状況によっては、最善の治療方法になると思い、選択肢の1つとして提示していけるようにセミナー受講しました。

ここだけでは書ききれないのですが、各方法で一長一短あるのと、適応症例かどうかは、まずご相談をおすすめいたします。
何と言っても歯を削る量としては、圧倒的に少ない(MI・・・ミニマムインターべーション、最小限の侵襲)という考えは自分の方針と一致します。

しかし、歯科の治療法も10年ひと昔ではなく、5年で。。。
という感じです。

できるだけ最新の治療法も知った上で、自分で噛み砕いた後に提供できるようにこれからも自分も日々進化していく予定です。^^

先週の金曜日から、3人目の歯科衛生士さんがスタッフとして加わりました!

もうすぐ開業して1年経過しますが、ここまで開業時のスタッフのみでやったきて、1人も欠けることなくこれたのは皆の力のおかげだと思います。恵まれたスタッフに囲まれたことに感謝!!です。