「いまなら間に合う。ストップ!ザ・歯周病」

歯周病菌の除去がすべての基本

 歯周病が細菌による感染症だということを知っていますか?

歯周病の原因は、歯にベッタリとつくプラーク(細菌のかたまりで歯垢ともいう)。

中に潜む歯周病菌が引き起こす炎症によって歯を支える歯周組織が破壊され、最終的には歯が抜けてしまう怖い病気なんです。

また、いったん破壊されてしまうと、たいへんやっかいです。

 歯周病がふつうの感染症と違うのは、病気の原因菌がふだんから私たちの口の中にいる常在菌だということ。

お母さんの産道を通って生まれてくるときに感染するのではないかといわれていて、私たちと歯周病菌の付き合いは、生まれると同時にはじまっているのかもしれません。

ただし、感染したからといってすぐに歯周病になるわけではなく、常在菌である歯周病菌と人間は、本来、平和に共存しているのです。

 

進行を止めるには?

 しかし、歯みがきをサボったり、みがき方が雑だったりして、プラークが蓄積し成熟するにつれて、歯周病菌は口の中で猛烈に増殖します。

すると、それまで保たれていた共生のバランスが崩れ、炎症が起きます。これが歯周病のはじまりです。

 

 歯周病の進行を止めるには、とにかく歯周病菌を徹底的に追い出すこと。

空気にあたると死んでしまう嫌気性細菌である歯周病菌は、歯周ポケットの奥深くや軽石状の歯石の中が大好き。

温かで空気のない恵まれた環境の中に潜んでいます。

そこで、歯周病菌を減らすには、歯面だけでなく、歯周ポケットの中もスケーリング・ルートプレーニング(SRP)でしっかりと掃除します。

それでも取れなければ、歯ぐきを切り開いてデブライドメント(プラークや歯石、汚染された組織の除去)をします。

 

悪化する前に治療開始を!

 歯面のプラーク除去ももちろん重要で、歯科医院のプロフェッショナル・クリーニングであるPMTC、そして患者さんご自身のていねいな歯みがきで、歯周病菌を徹底的に減らします。

毎日の歯みがきも、歯周病菌を減らすための立派な「治療」なのです。

 本特集では、歯周病から歯を救うにはどんな治療が必要かを、病状の進行度別に順次説明してあります。

歯科の実態調査では、日本の成人の約8割がなんらかの歯周病の症状があることがわかっています。

あなたにとっても他人ごとではないはず。痛くないからと放置せず、病状が悪化する前に歯周病の治療をはじめましょう。

引用参考文献:nico 2011年9月号

何でもインプラント治療が1番???

この前の週末は熊本でのインプラントセミナーを受講しに行っていましたが、これは治療方法の1つとしての知識、技術の習得のためです。

最初にお話ししておくと自分はインプラント治療がどなたにとっても “ 最善の方法 ” という考えではありません。

ある人にとってはベストの方法の場合もありますし、過剰な治療方法の場合もあると思います。

しかし、自分に技術がないからといって患者さまが希望している治療方法ができないというのも???


以前、患者さまから入れ歯の作り替えのご質問で

    『 ここでは入れ歯を作るのはいくらなの? 』

というご質問をお受けしたことがあります。そこで保険内での入れ歯で

    『 3割負担で約〇〇円です(約1~2万円くらい 』

とお答えしたところ

    『 そんなに安いのではたいしたものはできないんでしょう? 』

と言われたことがあります。

それでお話ししてみると、以前お住まいの関東の歯科医院ではまず最初の治療計画では、最初からインプラントありきのお話しで治療費はすべてインプラントにして百万円近くだったそうです。

ただ骨の状態でインプラントは無理とのことで、金属床義歯(粘膜に触れる部分を薄い貴金属で製作する自費の入れ歯)をインプラントよりは安いからという理由で50~60万円で製作したことがあったそうです。

今回の入れ歯の作り替えは、その入れ歯が落ちやすいので。。。とのことでした。

それで保険内の入れ歯だとたいした物ではないんでは?という考えになったということ!

そこで、まず製作してみてダメならば保険外の入れ歯の製作もお考えになってみては?とご提案させていただいて、実際はその入れ歯で大満足ということでした。

皆さんはどうお考えになります?

自分の治療計画立案では、患者さまに提供された治療計画の逆になります。

通常は、詰め物でも被せ物でも入れ歯でもすべて患者さまが最初から問診時などで自費診療のご希望あれば、その情報も一緒に提供させていただき治療計画ではいろいろなパターンをお話します。

その上でじっくりご家族などとも相談していただき治療方法を後日最終決定していきます。

その自費診療のご希望ない場合は、まずは保険内のもので製作してみて、満足されない場合は自費診療もお考えになってみては?というスタイルで提案していきます。

(もちろん保険内の診療でもベストを尽くしますので、それで満足される場合も多いです)

もう1つの例では歯の色が気になりホワイトニングご希望の方でも、着色除去や歯石除去を保険内で行うと歯本来の色になり、そこで満足される方も多いのです。

ところで、最初の例に戻りますと自分の中での治療計画では、まず3方法(保険内での入れ歯、保険外での入れ歯、インプラント)のそれぞれのメリット、デメリットも含めてすべてお話しして迷われている方などには、できるだけ負担の少ない方法から行ってみては?という提案をしていきます。

患者さまと実際お話ししてみると、

①.まず歯科医師とお話しをあまりしたことがない

という方が多いことに驚くのと、
 
②.治療方法の提案が1つでその場で決定して下さいと言われたので、高額だと思いながらもその方法しか知らない

ということでした。

自分は、ここは完全に改善するべきだと考えますし、そこの改善には十分時間をかけて重点を置くべきと考えています。

インプラント治療に限らず、こういうスタイルでの治療計画立案をすべての患者さまに行っていきますので、ご不明な点などは何でもお気軽にご質問下さい^^

「インプラントを可能にする 骨造成術を知りたい!」

歯槽骨が足りない?!

 インプラント治療を希望なさっているのに、「歯槽骨の骨量が足りない」という患者さんはじつにめずらしくありません。

というのも、歯を失うに至る過程で、歯槽骨にすでになんらかのダメージを受けているかたがほとんどだからです。

なかでも多いのは、歯周病や歯根部に生じた病巣のために歯槽骨を失っているケースです。

病気が軽度の頃に治療をしておけばこんなことにならなかったでしょうが、

痛まないからと限界まで放置してしまうと、炎症のために歯槽骨が広範囲に溶け

てしまう場合があります。

また、歯槽骨は強い噛む力でも溶ける場合があり、外傷のために歯槽骨を失ってしまうこともあります。

 もうひとつの理由としては、もともと歯槽骨が少ない部位があることが上げられます。

たとえば上あごの奥歯のすぐ上方には、上顎洞という空洞があります。

上顎洞の大きさには個人差があり、大きく発達しているかたでは、抜歯後の歯槽骨の高さがほんの数ミリしかないことがあります。

奥歯は力のかかる場所ですから、本来ならば長いフィクスチャーを埋めたいところですが、数ミリの骨ではとても足りません。

 また、上あご、下あごともに、前歯のところは歯槽骨が幅が薄いため、歯を失うとますます骨幅が薄くなります。歯槽骨が薄すぎるとフィクスチャーが骨から露出し、インプラント治療が不可能になります。

 ただ、歯槽骨が足りないためにインプラント治療ができないとなると、残される道は入れ歯かブリッジになります。

入れ歯は装着した際の違和感が気になったり、入れ歯に対する抵抗感のあるかたもいるでしょう。

ブリッジは、失った歯が多いときには適用できない場合もあります。

 

インプラントを実現する最後の手段!

「インプラントにしたいのに歯槽骨が足りないと診断された」という患者さんのために、現在はご自身の骨や人工骨を用いて歯槽骨を増やす手術が行われています。

生きた骨を増やすのですから、治療には相応の時間がかかり、効果にも個人差があります。

しかし、歯槽骨が増えてはじめてフィクスチャーの骨結合が可能になるわけですから、骨造成術はインプラント治療を可能にする画期的な手術なのです。

 患者さんご自身の生体反応を利用して歯槽骨を増やすというデリケートな治療だけに、「先生におまかせ」というのでは治療はうまくいきません。

インプラント治療を成功させるためには、患者さんご自身も治療内容を理解し、歯科医師とともに骨造成術にじっくりと取り組んでいきましょう。

引用参考文献:nico 2011年7月号

歯周病の脅威!

日本での糖尿病患者数は900万人弱(2007年の国民栄養調査)といわれていますが糖尿病の可能性が否定できない人も加えると2210万人と想定されているそうです。

原因は主に生活習慣の欧米化といわれていますが、糖尿病が怖いのは網膜症、腎症、心疾患などのさまざまな合併症を一緒に引き起こすところで、歯周病もその一つとして挙げられています。(最近はTV番組でも2時間スペシャルを組んでまで歯周病の特集をしていましたのでご存知の方も多いと思いますが。。。)

この歯周病を放っておくと、糖尿病患者はインスリンの効きが悪くなって糖尿病が悪化し、歯周病もさらにひどくなる可能性があります。

逆に血糖値の管理をし、歯周病の治療をした患者の場合は、歯の状態もだんだんよくなり、歯周病治療をすることによりインスリンが働きやすい状態になるため、血糖コントロールが改善する事例も報告されているとのことです。

これまでも書いたことがありますが、歯周病はさらに心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管疾患を発症するリスクも2.2~3.4倍になることも報告されていて、歯周病がひどくなると細菌などが歯ぐきの血管内に入って体中を駆け巡り、心臓や脳の血管に達して心筋梗塞や脳梗塞のような血管の病気を引き起こすことがあるのです。

歯周病を防ぐことは、糖尿病の悪化を抑え、心筋梗塞などの予防、ひいては全身の健康にもつながるのです。

(他にも歯周病と関連のある疾患としては低体重児出産、呼吸器系疾患、消化器系疾患、骨粗しょう症など様々です)

また30歳代以上の8割以上が歯周病といわれていて、ほとんど自覚症状がないので早期発見して治療することが大事です。
(一度失われたアゴの骨や歯ぐきは元にもどりません)

さらに歯周病になって治療が終わった人と、一度もなっていない人では、経験した人の方が再発しやすいため、かかりつけの歯科を決めて定期的に歯の健康の維持・管理を行うことがおススメです。

それ以上に歯みがきや歯間ブラシなどでのオーラルケアを毎日しっかり行うことで歯周病は予防できるので、セルフケアでの自己管理が大切です。

ちなみに11月14日は「世界糖尿病デー」で、2006年の国連総会で指定されました。

(このときに  『糖尿病の全世界的脅威を認知する決議』  も同時に採択されるほどになっています)

また自分も  「日本糖尿病協会」  にも属していて、歯科医師からの歯周病と糖尿病(もしくは全身疾患)との関連の情報をできるだけ多くの方々に発信できるようにしています。

※今回のブログは日本歯科医師会広報の『歯っぴいスマイル』を参考に記載しています

歯周病とからだ①

歯周病は最近はテレビなどでもよく扱われるようになってきたので以前よりは身近に詳しい方も多くなってきたようですが。

今回は、その中でも女性のからだについて少し書きます。。。


まず妊娠した場合ですが、妊娠中はつわりなどでブラッシングがむずかしくなりやすかったり、ホルモンバランスが崩れたりで、歯ぐきの炎症がおこり歯周病になる人が多くなります。

さらに妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく生まれたり、早産となるリスクが高くなったりすることが知られています。

これは歯周病の炎症で出てくる

“ プロスタグランジン ”(子宮収縮などに関わる生理活性物質)

などの物質が、胎盤に影響を与えるためだと考えられています。

なので、妊娠中は自分のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の状態に気をつけましょう!^^

特に安定期の5~7ヶ月はほとんどの処置が問題なく受けられる場合が多いですが、もし麻酔の使用やレントゲン撮影などで不安なことがあれば担当の婦人科の先生にご相談するのもいいと思います。(歯周病の処置の歯石除去などはほぼ問題ないです)


次に骨粗しょう症(骨密度が減ってスカスカになり骨折しやすくなる病気で女性に多く、閉経後の女性ホルモンの低下が主な原因といわれています)の方が歯周病になると、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨が急速にやせてしまいます。

そうなると入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯ともに)を使用している方は、それらが合わなくなったりします。

また歯周病で歯を失うと、噛む力が衰えることにより食事によって得られるカルシウムも不足することになり、さらに骨を弱くしてしまうという悪循環も招いてしまいます。

これ以外にも歯周病は全身のいろんな病気と深く関わっていますので、少しずつ書き込んでいきます。。。

治療した歯が痛~いのはなぜ?

ときどき、この前治療したばっかりの歯が痛くなることってありませんか?

その歯は治療する前も、冷たい物がしみたり、噛むと痛かったりはなかったでしょうか?

患者さまの立場だと、むし歯を治療してもらったのに痛くなるのはおかしい。。。ということになると思います。

ごもっともです。

ただ、これはどういうことかというと治療する前から自覚症状があるということは、むし歯が深かったということを現しています。

そこで、もちろんむし歯になっていたやわらかい歯の質(軟化象牙質・なんかぞうげしつ)を染め出しながら、慎重に取り除いていきます。

で、こういう場合は、神経などの入っている歯髄(しずい)の近くまで到達していることが多いのです。

ここからの処置では

Ⅰ.歯髄までむし歯が達している場合

これは、このまま詰めたりしても、すぐに痛みが出る可能性が高いので、抜髄(ばつずい)といって神経を除去する処置をして、何回か根管内を清掃して感染しない状態までになったら、詰めたり、被せたりしていきます。

Ⅱ.歯髄まではむし歯がだいぶ近いが、達していない場合

①.あとから痛みがでる可能性が高いので、ここで抜髄処置まで行う場合。

②.あとから痛みがでる可能性は高いが、できるだけ歯髄を残すように覆とう(ふくとう)・裏装(りそう)といって歯髄を保護する材料を二重に置いてから詰めたり、被せたりする場合。

の2つの方法です。

患者さまからすれば、痛みがでる可能性があるならば、歯髄(神経など)は抜いちゃえ!(もっと極端な場合は、痛い原因の歯を抜いちゃえ!)って考えると思います。

ただ、この歯髄には神経だけでなく血管などもあるので、この抜髄(ばつずい)という処置を行うと、死んだ組織として歯はそこにとどまり続けるのです。(体の中では死んだ組織として残るのは“ 歯 ”だけです。)

もちろん、歯の寿命は短くなりますし、前歯などでは歯の色も変わってきます。(のちのち後悔する場合が殆どです)

なので、歯医者としては、できるだけ歯の神経は残すようになんとか努力するのです。

そうすると、場合によっては詰め物などをしてしばらくは大丈夫でも1ヶ月くらいしてからしみたり、痛みがでたりすることもあります。

そうすると冒頭の

“ 治療した歯が痛~いのはなぜ? ”

となるのです。

もちろん、抜髄の処置自体はそんなに大変な処置ではないのですが、患者さまの長い一生のことを考えると、

   「 できるだけ神経を抜かない、歯を抜かない 」

という当たり前のことが大事になってきます。

自分の考え方としては、

「 小さいむし歯は削らずに定期健診で経過観察していく 」

ということです。(自分の歯に勝るものなし!)

なので、よく聞くのが

“ 説明なく削られた、神経を抜かれた、歯を抜かれた ”

ということが今も往々にしてよくあるということです。
処置で少しでも   

         “  ん  ?   ”

っと疑問に思ったら、質問するのは患者さまの権利です。

そこは

          百聞は一見にしかず


ではないですが、削った歯は元には戻らないので、早めにきくのは大事です。

ちなみに自分の1番の考えは

「 後戻りできる(可逆的な)処置を優先して行う 」

というものです。歯が痛いと患者さまが訴えても、そこに十分な原因を自分が診断できなければ、その日は噛み合わせの状態を確認するために歯型だけとってそれで終了の場合もあります。

患者さまとしては、痛いと言ってるのに何もしてくれない、と考えると思いますが、風邪の引きはじめや疲れていたりで、体の抵抗力が落ちている場合だけ症状がでたり、原因が歯ではなくて関連痛だったりすることも多いもので。。。

まずは、はっきりした原因を特定できなければ、積極的な処置(削ったりなど。。。)は決して行いません!

こういう考えのもとで治療を行っていますので、ご質問などはご遠慮なくどうぞ!^^

治療した歯が痛~いのはなぜ?

ときどき、この前治療したばっかりの歯が痛くなることってありませんか?

その歯は治療する前も、冷たい物がしみたり、噛むと痛かったりはなかったでしょうか?

患者さまの立場だと、むし歯を治療してもらったのに痛くなるのはおかしい。。。ということになると思います。

ごもっともです。

ただ、これはどういうことかというと治療する前から自覚症状があるということは、むし歯が深かったということを現しています。

そこで、もちろんむし歯になっていたやわらかい歯の質(軟化象牙質・なんかぞうげしつ)を染め出しながら、慎重に取り除いていきます。

で、こういう場合は、神経などの入っている歯髄(しずい)の近くまで到達していることが多いのです。

ここからの処置では

Ⅰ.歯髄までむし歯が達している場合

これは、このまま詰めたりしても、すぐに痛みが出る可能性が高いので、抜髄(ばつずい)といって神経を除去する処置をして、何回か根管内を清掃して感染しない状態までになったら、詰めたり、被せたりしていきます。

Ⅱ.歯髄まではむし歯がだいぶ近いが、達していない場合

①.あとから痛みがでる可能性が高いので、ここで抜髄処置まで行う場合。

②.あとから痛みがでる可能性は高いが、できるだけ歯髄を残すように覆とう(ふくとう)・裏装(りそう)といって歯髄を保護する材料を二重に置いてから詰めたり、被せたりする場合。

の2つの方法です。

患者さまからすれば、痛みがでる可能性があるならば、歯髄(神経など)は抜いちゃえ!(もっと極端な場合は、痛い原因の歯を抜いちゃえ!)って考えると思います。

ただ、この歯髄には神経だけでなく血管などもあるので、この抜髄(ばつずい)という処置を行うと、死んだ組織として歯はそこにとどまり続けるのです。(体の中では死んだ組織として残るのは“ 歯 ”だけです。)

もちろん、歯の寿命は短くなりますし、前歯などでは歯の色も変わってきます。(のちのち後悔する場合が殆どです)

なので、歯医者としては、できるだけ歯の神経は残すようになんとか努力するのです。

そうすると、場合によっては詰め物などをしてしばらくは大丈夫でも1ヶ月くらいしてからしみたり、痛みがでたりすることもあります。

そうすると冒頭の

“ 治療した歯が痛~いのはなぜ? ”

となるのです。

もちろん、抜髄の処置自体はそんなに大変な処置ではないのですが、患者さまの長い一生のことを考えると、

   「 できるだけ神経を抜かない、歯を抜かない 」

という当たり前のことが大事になってきます。

自分の考え方としては、

「 小さいむし歯は削らずに定期健診で経過観察していく 」

ということです。(自分の歯に勝るものなし!)

なので、よく聞くのが

“ 説明なく削られた、神経を抜かれた、歯を抜かれた ”

ということが今も往々にしてよくあるということです。
処置で少しでも   

         “  ん  ?   ”

っと疑問に思ったら、質問するのは患者さまの権利です。

そこは

          百聞は一見にしかず


ではないですが、削った歯は元には戻らないので、早めにきくのは大事です。

ちなみに自分の1番の考えは

「 後戻りできる(可逆的な)処置を優先して行う 」

というものです。歯が痛いと患者さまが訴えても、そこに十分な原因を自分が診断できなければ、その日は噛み合わせの状態を確認するために歯型だけとってそれで終了の場合もあります。

患者さまとしては、痛いと言ってるのに何もしてくれない、と考えると思いますが、風邪の引きはじめや疲れていたりで、体の抵抗力が落ちている場合だけ症状がでたり、原因が歯ではなくて関連痛だったりすることも多いもので。。。

まずは、はっきりした原因を特定できなければ、積極的な処置(削ったりなど。。。)は決して行いません!

こういう考えのもとで治療を行っていますので、ご質問などはご遠慮なくどうぞ!^^

歯を抜いてからのブリッジって?

大切な歯をいろいろな理由で抜歯しないといけなくなったときに、その後の補い方として

1.ブリッジ

2.部分床義歯(ぶぶんしょうぎし、小さい入れ歯)

3.インプラント

のどれがいいのか?という説明が歯科医院であると思います。

1.2.は健康保険の範囲内での処置、3.は自費での処置と
費用からは大きく2つに分かれます。

今回はこの中の “ ブリッジ ”について書きます。

ブリッジとは、失った歯の隣りの歯を土台にして、被せものとダミーの歯を連結して作ってある補綴物(ほてつぶつ)をかぶせてガッチリと固定する治療法です。

ちょうど、橋脚に支えられて架かっている橋と同じような構造なので、 “ ブリッジ(橋) ”とよばれています。

この橋脚の役割をしている歯を 「 支台歯(しだいし) 」とよんでいますが、患者さまの歯を削った土台部分で、噛む力を受け止めて連結したクラウンとダミーを支えるという、大変重要な役割を果たしています。

この支台歯が歯周病になって動いてしまうと、噛む力に耐える十分な強度がなくなります。

失ってしまった歯の役割を補っておいしく食べる機能を果たすには、ブリッジがお口の中でグラグラしてしまっては困ります。

なかでも奥歯には、数十キログラムにも及ぶ力がかかりますので、耐久性抜きにはブリッジ治療はできません。

そこで、

①.失った歯の種類(生えていた場所)

②.歯を失った原因

③.これまでの治療経過

④.失った歯とその周りの状況

⑤.患者さまの希望

などをもとにして、より良い予後のために総合的に診査・診断を行います。

ブリッジの支台歯は、たとえば今まで3本の歯で受け止めていた力を真ん中の歯が失われることによって、2本の“ 支台歯 ”が分担して支えていかなければならないのです。

「 ブリッジの治療 」というと、ついクラウン(被せもの)やダミー部の形や色など、いわゆる “ うわもの ”に目がいってしまいますが、実際はそれらを支える縁の下の力持ちの存在の “ 支台歯 ”がもっとも重要なのです。

    「  ブリッジはどれくらいもちますか?  」

という質問がよくありますが、快適に長くお使いいただくためには、“ 支台歯 ” の健康がカギとなります。

つまり、治療した(削った)歯は、健康な歯よりもむし歯に再度なったりする危険度もアップします。なので、今まで以上のお手入れが重要になるのはいうまでもありません。

こたえは、    「 お手入れ次第  」  なのです。

また被せていたりすると、外は被せものの形が変化しないので、自分だけでは、中の状況が分かりにくくなります。

歯科医院での定期的な健診を受けることにより、間違いなく、詰めものや被せものは、長く持つようになるということはいえます。      

詰め物・被せ物が入らないときは。。。

歯医者さんで、この前型を採ったので

 “ 今日は詰め物や被せ物が入る日 ”

っていう場合に、歯医者さんで予定と違う場合(今日はセットしてくれなかった)ってあると思います。

この場合に患者さまの立場としてはどう考えるのでしょうか?

まず、原因としてはいろいろなことが考えられます。

1.歯型を採るときのエラー

2.石こうという模型をつくる材料を歯型に流すときのエラー

3.模型上で詰め物、被せ物を製作するときのエラー

などで入らない場合などです。このエラーが調整の範囲内であれば、セット時に入る場合がほとんどです。

ただ、やはりわずかな頻度で、このままセットすると詰め物や被せ物とのすき間が大きくなり、2次的にむし歯になりやすくなることが考えられる場合は、当医院では現状を説明します。

 “ 模型上ではこのようにピッタリなのですが、お口の中で合わせると、ほんの少しのすき間ですが、2次的にむし歯になる可能性がありますので、申し訳ないですが、再度型を採って仮のふたをして、次回セットしていきます ”

・・・と。

ただ、この場合でも患者さまは

  ここは下手なんだ~

と感じられる方もいらっしゃると思います。

それは確かにエラーがあり、患者さまにご迷惑がかかっているのですが、患者さまのことを考えてのこの現状での最善の処置として行っています。

少しのすき間くらいならセットしてしまえば分からないからいいか、という考えが自分として最も嫌なことなので。。。

少しでも自分の考えが伝わっていただけるとありがたいです。

詰め物・被せ物が入らないときは。。。

歯医者さんで、この前型を採ったので

 “ 今日は詰め物や被せ物が入る日 ”

っていう場合に、歯医者さんで予定と違う場合(今日はセットしてくれなかった)ってあると思います。

この場合に患者さまの立場としてはどう考えるのでしょうか?

まず、原因としてはいろいろなことが考えられます。

1.歯型を採るときのエラー

2.石こうという模型をつくる材料を歯型に流すときのエラー

3.模型上で詰め物、被せ物を製作するときのエラー

などで入らない場合などです。このエラーが調整の範囲内であれば、セット時に入る場合がほとんどです。

ただ、やはりわずかな頻度で、このままセットすると詰め物や被せ物とのすき間が大きくなり、2次的にむし歯になりやすくなることが考えられる場合は、当医院では現状を説明します。

 “ 模型上ではこのようにピッタリなのですが、お口の中で合わせると、ほんの少しのすき間ですが、2次的にむし歯になる可能性がありますので、申し訳ないですが、再度型を採って仮のふたをして、次回セットしていきます ”

・・・と。

ただ、この場合でも患者さまは

  ここは下手なんだ~

と感じられる方もいらっしゃると思います。

それは確かにエラーがあり、患者さまにご迷惑がかかっているのですが、患者さまのことを考えてのこの現状での最善の処置として行っています。

少しのすき間くらいならセットしてしまえば分からないからいいか、という考えが自分として最も嫌なことなので。。。

少しでも自分の考えが伝わっていただけるとありがたいです。