先週の土曜日は診療後の夕方6時半~宮崎市の県歯科医師会館で、
「 超高齢社会におけるかかりつけ歯科医の使命 」
という演題で講演を聴きに行きましたが、やはり十分な食事がとれず、実際は認知症ではないにもかかわらずそういうふうに診断されている現状の多いということを再度実感。。。
で、今日は朝10時~夕方5時までみっちり鹿児島でセミナーを受けてきました!(いつものごとくJRでしたが、朝7:02発で行く予定が寝過ごして8時18分の特急で。。。)
今回は、口臭治療の第一人者で、大阪で開業されている本田先生のセミナーへ!
ここの医院でも問診で、現状でチェックしてもらう項目に
“ 口臭が気になる ”
というのがありますが、開業前の予想に反して?ここにチェックされる方が意外に多い!
ただ、今まで見た本などでも、明らかな病因があっての口臭についての記載はあるのですが、
いわゆる 『 口臭症 』 の患者さまへ対しての記載がなく
“ 大丈夫ですよ、においませんよ! ”
の一言のきちんとした根拠のなさに何かモヤモヤしたものがあったのが事実です。
※ 『 口臭症 』とは実際の口臭がある、ないに関わらず口臭で悩んで治療の必要性を訴えている方のことです。
ここでの分類では
1.病的口臭症・・・実際に病的口臭(歯科疾患由来や耳鼻咽喉科疾患由来、内科疾患由来など)があり、通常会話などで常時不快で治療の必要性を訴えている患者さま
2.自己臭症(口臭恐怖症)・・・病的口臭がないにも関わらず、生理的口臭(起床時、空腹時、緊張時などの口臭)などの自己の口臭について病的に不安を持ち、治療の必要性を訴えている患者さま
3.口臭妄想症・・・自己の口臭について悩み治療の必要性を訴えている患者さまのうち、精神的疾患による妄想である場合
と、大きく3つに分類できますが、実際は口臭妄想症などはごく少なく、何らかのわずかながらでも口臭があることが多いということです。
ただ、それについて現状で人生を左右するくらいQOL(生活の質)を低下させるほどの大きな悩み(仕事を止めたり、引きこもりになったりなど)に発展する場合もあるということに、少し驚きました。
ここの分野で少しでも悩みを解決できたら。。。との思いで今回セミナー受講を決心しました。
実際、開業時からここの分野にも少し興味があり、実際自分が入っているドライマウス研究会のドライマウスと口臭については大きく関連します。
で、この患者さま方へ、この『病的口臭症』の方へは検査をした上で原疾患の治療をすればいいのですが、難しいのが『自己臭症』の方へのアプローチで
① 実際、わずかながらでも口臭があることを“ 容認 ”した上で、
② 口臭の問題の原因をいろいろな検査結果などで視覚的・感覚的に“ 認知 ”していただき
③ 解決策(治療方法)を提示し不安を除去して“ 支持 ”
するということでした。
自分の勉強不足もあったのでしょうが、口臭と一言でいってもいろいろな原因、症状などがあるということを理解しつつ、少しでも悩みの解決の手助けになれるように頑張ります!^^
(最近はセミナーの話ばっかりになってしまっているので、また内容をばらつかせながら書いていきます。。。また、Q&Aも徐々に準備していますので、もうしばらくお待ち下さい)