歯周病は最近はテレビなどでもよく扱われるようになってきたので以前よりは身近に詳しい方も多くなってきたようですが。
今回は、その中でも女性のからだについて少し書きます。。。
まず妊娠した場合ですが、妊娠中はつわりなどでブラッシングがむずかしくなりやすかったり、ホルモンバランスが崩れたりで、歯ぐきの炎症がおこり歯周病になる人が多くなります。
さらに妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく生まれたり、早産となるリスクが高くなったりすることが知られています。
これは歯周病の炎症で出てくる
“ プロスタグランジン ”(子宮収縮などに関わる生理活性物質)
などの物質が、胎盤に影響を与えるためだと考えられています。
なので、妊娠中は自分のためだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お口の状態に気をつけましょう!^^
特に安定期の5~7ヶ月はほとんどの処置が問題なく受けられる場合が多いですが、もし麻酔の使用やレントゲン撮影などで不安なことがあれば担当の婦人科の先生にご相談するのもいいと思います。(歯周病の処置の歯石除去などはほぼ問題ないです)
次に骨粗しょう症(骨密度が減ってスカスカになり骨折しやすくなる病気で女性に多く、閉経後の女性ホルモンの低下が主な原因といわれています)の方が歯周病になると、歯槽骨(しそうこつ)という歯を支える骨が急速にやせてしまいます。
そうなると入れ歯(部分入れ歯、総入れ歯ともに)を使用している方は、それらが合わなくなったりします。
また歯周病で歯を失うと、噛む力が衰えることにより食事によって得られるカルシウムも不足することになり、さらに骨を弱くしてしまうという悪循環も招いてしまいます。
これ以外にも歯周病は全身のいろんな病気と深く関わっていますので、少しずつ書き込んでいきます。。。