気になる歯の黄ばみ、その原因は?
歯の色が「なんだか黄色いな」と気になったことって、ありませんか?
たしかに歯は年齢とともに黄色みを増していくものです。というのも、エナメル質の内側にある象牙質は、長年噛んで使っているうちに鍛えられ、分厚くなっていくからなんです。
象牙質はもともとエナメル質よりも黄色みが強く、この厚みが増すことによって年齢とともに歯の色が黄色みを増していくのです。もう一つの要因としては、象牙質をおおっているエナメル質が、使っているうちにすり減って薄くなることがあげられます。
ナチュラルな白さでアンチエイジング!
最近、私の所属している外来では歯の色の変化に気づいてホワイトニングをご希望になるミドルエイジ以上の方が増えています。ホワイトニングは若い女性が希望されると思われがちですが、40代以上の方が70%近く、70代以上の方も10%弱おられます。
ホワイトニングでは、若い方ほどエナメル質にボリュームがあるので、より白く仕上がりやすいという面があります。ホワイトニングの薬剤は、エナメル質に対してより多く作用するため、エナメル質が摩耗して薄くなったご年輩の方の歯は、若いアイドルのように真白にするのは、じつは難しくなってくるのです。
ただ、お顔全体との調和を考えますと、人工的な白さよりも、アイボリー色の残る温かみのある白さのほうが、さりげなく上品な印象があり、お似合いになるのではないでしょうか。自然な白さがアンチエイジング効果を発揮するでしょう。
ホワイトニングでキレイ&健康を保つ!
歯を白くしたいけれど削るのはいやと思われている多くの方にとって、歯を傷めないのはもちろん、むしろむし歯や歯周病の抑制まで期待できるホワイトニングは第一選択肢ではないでしょうか。
これをきっかけに歯をきれいに保ち、白さを長く維持したいという気持ちになるのもホワイトニングのメリットです。定期的なメインテナンスを受け、セルフケアをていねいにすることによって、ホワイトニングを受けた方の多くが、その後、歯のトラブルが減ったと喜んでくださるのです。
歯の色が気になるのなら、一度ホワイトニングを受けてみませんか?現在のホワイトニング剤は、マイルドブリーチでしみにくく歯にやさしいものが主流になっています。お近くの歯科医院でぜひご相談ください。
引用参考文献:nico 2015年10月号