治療したからといって安心は禁物!
むし歯になってしまった場合、むし歯の部分を削って「 つめもの 」したり、型取りをして銀歯を製作したりなどして歯を元の形に修復します。
むし歯は治療したからと言って「 もう安心! 」というわけではありません。
実は、むし歯は治療した箇所こそ注意が必要!
なぜなら、「 つめもの 」をしたところは、さまざまな理由により再びむし歯になってしまうリスクが大変高いのです。
こうしてできてしまうむし歯を「 二次カリエス(むし歯) 」といいます。
➀.そもそもむし歯になりやすいところである
一度治療したということは、その部分がもともとむし歯になりやすいところであるともいえます。
例えば、むし歯の原因となる歯垢(プラーク)がたまりやすかったり、あるいは
ブラッシングしにくい部分であることが多く、再度むし歯になってしまう可能性が高くなります。
②.「 つめもの 」は形がとても複雑
歯はとても複雑な形をしています。
もちろん、つめものを製作する際には、できる限りぴったりと隙間が少なくなるように製作します。
しかし、つめものは複雑な形状になりやすいため、完全に隙間をなくすことは非常に困難。
さらに、長年の使用などによるすり減りねどによて、少しずつ段差や隙間ができてしまいます。
こうしたすき間にむし歯菌が入り込むことによって二次カリエスとなってしまうのです。
③.接着剤が少しずつ溶けていく
つめものは特殊な接着剤でしっかり接着されています。
この接着剤はそれ自体が隙間をるようになっていますが、お口の中で長年使用していると、どうしても接着剤が少しずつ溶けだしてしまいます。
そこにすき間ができ、歯垢(プラーク)がたまって二次むし歯になってしまいます。
※ 以上のように一回削って治療した部位は、むし歯になりやすいため処置する前以上にブラッシングは特に要注意です!