こんな症状の時は???

突然ですが、こんな症状ありませんか???


①. 口をあけようとすると耳の近くが痛い!

②. 顎を動かす時に音がなる!

③. あまり大きく口があかない

④. その他頭痛などのさまざまな症状


もし心当たりがあるなら     『  顎関節症  』     の可能性があります。

この 『 顎関節症 』 とは、通常お口の開閉、咀嚼(そしゃく)、発音時に

顎関節(上あごと下あごのつなぎを構成している軟組織・あごの骨・筋肉をふくむ総称)

に痛みや音が鳴るなどの不快症状を伴う状態で、何らかの原因が生じて異常をきたすのですが、その原因としてはいくつかありそれらが積み重なってある限界を超えたときに発症する・・・と考えられています。

ただし、なりやすい人やなりにくい人がいて

     くいしばりや歯ぎしり、偏咀嚼(いわゆる片咬み)

などの生活習慣の中の要因の積み重ねが

        その人の限界を超えた時

に発症するのです。

他の原因となる生活習慣としては

   ・ ストレス 

(筋肉を緊張させてくいしばりを起こしたり、夜間の歯ぎしりを促したりする)
   
   ・ 悪い噛みあわせ 

(咀嚼筋やブラキシズムの原因として関連している)

   ・ 顎や筋肉に負担をかける癖や習慣 

(うつぶせ寝、頬杖をつく癖、顎の下に電話を挟む、猫背の姿勢など・・・)

などが挙げられます。

では、どこに気を付ければよいのか?という点は具体的に書くと

   ・ 固い物やガムを噛む事が多い人は、しばらく意識して止めてみる。

   ・ 歯をくいしばるクセのある人も気をつけて止めるように努力する。

   ・ 片方の歯だけで咬む癖はすぐに止める。
  
   ・ 寝姿(うつぶせ寝や横向きを直す。

   ・ 猫背のクセを直す。

   ・ 偏った姿勢を直す。

これらに気を付けたとしても、いったん顎関節症の症状が出てしまうと専門的な診断と治療が必要になるため、かかりつけの歯科医院を受診しましょう! ^^

(※ 今回の内容は 「 都城歯科医師会 」 のリーフレットを参考に記載しています。)

THE  プラーク !

よく耳にする  

                『  プラーク  』

という言葉。これは細菌がかたまってできたもの。

わずか 1mgに1億個の細菌が存在しています!

口の中には、人間の体の中で最も多くの種類の細菌が存在しています。

特に気をつけたいのが、むし歯や歯周病、口臭など口に関する多くのトラブルの原因になっている

               “  歯垢 ( しこう 、プラーク )

です。

このプラークはただの食べかすだと思っている人も多いようですが、これは歯の表面に付着して増殖する生きた細菌のかたまりなのです。

歯に強く付着しているプラークは、粘着性があり、うがいでは除去することができません。

そのため、毎日の歯みがきでプラークをしっかり取り除くことが大切です。

このプラークの中には、むし歯の原因菌であるミュータンス菌や歯周病菌などが存在していて、磨き残しがあるとプラークが歯の表面に付着したままになるので口の中が危険な状態にさらされてしまいます。

食後の歯みがきでプラークをきちんと除去し歯と口の健康をこころがけましょう。

口を閉じれば病気にならない!

            





今日は診療後に歯科医師会館で6月8日の

          「 お口の健康フェスティバル 」

での講演会のプレ講演会がありました。

タイトルはその内科医の先生の著書の1つですが、なかなか興味深いタイトル!

で、今回の講演会のタイトルも

          『  口呼吸が万病の原因(あいうべ体操で鼻呼吸へ!)  』

          ~  人間本来の鼻呼吸で免疫アップ!  ~ 

です。

このお話しを聞いて早速著書のうち2冊購入しました。

「その病気、歯周病のせいかも?!」

歯ぐきの溝のなかもキレイ?

 みなさんは、毎日歯みがきをしていることと思います。歯みがきは歯周病の予防にとってたいへん重要です。ただし、歯みがきだけで大丈夫と過信してはいけません。というのも、1日数回きちんと歯みがきをしている方でも、歯ぐきの溝や、歯と歯の間には、必ずいくらかみがき残しが出るからです。

 プラークが歯ぐきの溝や歯のすき間に毎日少しずつ残り続けると、いつの間にかそこには歯周病菌が棲みつき、弱い炎症が持続的に起きます。やがて溝は深くなり歯周ポケットができ、プラークが入り込みます。歯石もつきます。その結果ポケットはさらに深くなり、空気が嫌いな歯周病菌にとって棲み心地のよい環境ができあがります。歯周病菌は大繁殖。ついには歯槽骨も溶けるという悪循環が始まるのです。こうなると炎症は慢性化し、歯科医院で治療をしないと炎症は止まりません。進行した歯周病は、決して自然治癒しません。

 

いかに歯周病菌を撃退するか

 私たちが歯周病菌から逃れることは、生きている限り、まず不可能。そこで重要になるのが「お口のなかの歯周病菌を可能な限り減らす」ことです。毎日歯みがきをていねいに続け、取り残したプラークと歯石は、定期的に歯科医院で除去するのです。

 もうひとつ大事なことは、健康的な生活を心がけ、免疫力を維持し、できれば増強して、歯周病菌に負けない元気なからだで過ごすことです。健康で免疫力が充実しているときは、よほど口のなかが不潔でなければ、深刻な歯周病にはなりにくいものです。歯周病の予防には、「からだの元気」がとても重要なのです。

 

歯周病予防で健康増進!

 ところが、歯周病の研究が進むにつれて、歯周病が歯を失う怖い病気だというだけでなく、じつは「全身の病気を悪化させる恐ろしい病気」であることもわかってきました。ともすると、「お口の病気」と「からだの病気」は分断して考えがちです。しかしお口とからだは当然ながらつながっているわけですから、お口の慢性炎症が、からだの健康を損なったとしても、なんの不思議もありません。

 歯周病菌を減らして炎症を予防することがからだの元気を支え、免疫力を維持して元気に過ごすことが歯周病の予防になる。本当の健康は、こうした双方向の相乗効果で生まれるもの。ぜひ定期的に歯科医院で歯周病の検査を受け、歯ぐきの炎症を取って、お口とからだの健康を守っていきましょう。

引用参考文献:nico 2013年4月号

妊婦さんのための口腔ケア ①

妊娠中のお口の中のトラブルとしては

1. お口の中がネバネバする

・・・ 個人差はありますが妊娠中はだ液の分泌量が少なくなるため、つわりなどで歯みがきが不十分になると、細菌が増え歯垢が増えて口の中がネバネバしてきます。


2. 歯ぐきの腫れや出血

・・・ 妊娠中はエストロゲン(女性ホルモン)の増加や内分泌の変調により、歯肉が赤くなったり腫れやすくなったりしてときには歯肉から出血することもあります。
これを 『 妊娠性歯肉炎 』 といい放っておくと悪化し歯周病になる可能性があるので正しいブラッシングが必要です。


3. 口臭が強くなる

・・・ 女性ホルモンの変化にともなってお口の中に細菌が増えやすい状態になると、その菌が原因となって 「 口臭 」 が強くなります。


4. むし歯ができやすくなる

・・・ つわりなどによりお口のケアが難しくなりむし歯になりやすくなるため、妊娠したらまずは歯科検診、歯のクリーニングを受けましょう。ちなみに治療が必要な場合は安定期(妊娠5~7ヶ月)の時期がおすすめです^^。



※ 今回の内容は 『 宮崎県歯科医師会・宮崎県 』 のリーフレットを参考に記載しています。

歯ぐきが赤くなってきた!

歯がグラグラしたり、膿(うみ)がでてきたりして自覚症状がでてくるときは歯周病がかなりすすんできてから!

歯ぐきが赤く腫れてきた段階で早めに治したら、ほとんどの場合歯を抜かずにすみます。^^

ただ、ちゃんと歯みがきしてるし痛くもないしと放っておくと知らないうちに歯周病は進行してしまいます。

かかりはじめや少しすすんだくらいの歯周病なら、すぐ歯医者さんに行けば進行を食い止めることができる場合が多いです。

早め早めに診断を受けるのが、自分の歯となが~~~く付き合うコツなんです。

歯周病の予防法としては、

1. ていねいに歯をみがく

・・・歯医者さんで歯みがきの方法を教わって、歯ぐきのあいだや今まで磨けなかったところまで毎日丁寧にみがく。

2. 規則正しい生活をする

・・・細菌への「 抵抗力 」が弱くなると歯周病はすすみやすいので、疲れやストレス、睡眠不足にも気をつける。


3. 定期的に歯医者さんにいく

・・・定期健診ではスタッフが歯のクリーニングもするため自分では磨けない部分も安心です。


歯周病を予防したらそれだけ長く自分の歯で食べられるので、早めに歯医者さんに行くのがポイントですね^^


※  今日の内容は  『  株式会社  オーラルケア  』  さんのリーフレットを参考に記載しています。

TOOTH   FAIRY

          TOOTH  FAIRY   ( トゥース フェアリー )  という言葉聞いたことあります?
 




 (  西洋では、乳歯が抜けたときに、抜けた乳歯を枕元に置いて眠ると夜中に歯の妖精  TOOTH FAIRY  がこっそりその歯をもらいに来て、お礼にコインやプレゼントと交換してくれると言い伝えられています。 

子どもたちはこのプレゼントをとても楽しみに眠るという、サンタクロースのような存在です。

この儀式は、生えかわる永久歯が丈夫でありますようにという願いがこめられており、歯の大切さが昔から認識されていたことがわかりますね。  )
 




 これは          “  歯の妖精  ”

という意味で、自分(歯科医師)ができる社会貢献の1つなのです。

簡単に言うと、役目を終えた 

  『 撤去冠 』 (いわゆる患者さまの口腔内にあった外して不要になった銀歯など) 

を寄付して、たくさんの子供たちを救うというものです。

この金属の中に含まれる金、銀、パラジウム、プラチナなどをリサイクルした資金で、

「 貧困や重い病気と闘う子供たちを支援するプロジェクト 」
です。

この活動によって集められた寄付金の使い道は、現在ミャンマーと日本の子供たちのために大きく3つのプロジェクトを行っています。

1. 「 ミャンマー学校建設 」 プロジェクト

・・・勉強がしたいと願うミャンマーの子供たちに学校を建設

⇒ 現在までに10校建設


2. 「 海の見える森 」 プロジェクト

・・・難病や重い病気と闘う子供たちとその家族を受け入れ、レスパイト(休息)を提供するための施設(小児ホスピス)を設立

⇒ 2013年夏オープン予定で現在改築準備中


3. 「 チャイルド・ケモ・ハウス 」 プロジェクト

・・・小児ガン専用の化学療法ハウスの建設

⇒ 2013年春オープン予定で現在建設中

で2009年6月のプロジェクトスタートから4億円を超える支援があるそうです。

自分もこの考えに賛同し参加歯科医院として登録させていただいています。

詳しくは http://tooth-fairy.jp も参考にされてみてください!^^

飲み込むってむずかしい!

年齢を重ねると、口やのどの機能が低下することはけっこう知られていますよね???

食べ物がのどにつまりやすい、むせやすいなどの飲み込む機能の変化は高齢者に起こりがちです。

たとえば、お正月のお雑煮を食べる時などももちを小さく切るなどの工夫が必要になってきます。
飲み物にもトロミをつけるとグッと飲みやすくなります。

こうした飲み込む機能の低下によって引き起こされる問題としては

          『 誤嚥性肺炎( ごえんせいはいえん ) 』 

があります。

これは、飲み込む力もむせる力も弱くなって、食道へと流れるはずのだ液や食べ物、飲み物が誤って気管から肺へと入ってしまうことが原因で起きる肺炎です。

高齢者に起きやすく、ひどく体力を奪うため寝たきりになる重大なリスクとしてクローズアップされるようになってきました。

もともと人間は、空気の通り道(気管)と食べ物の通り道(食道)がのどの所で交差しているため、誤嚥しやすい構造になっているのです。

しかし、通常は筋肉が働くことによって気管の入り口にすばやくフタをして、食道の方へと流れをきりかえる 「 飲み込む機能 」 が発達しているため、スムーズに飲み込むことができます。

また、うっかりと気管に入りそうになったときは、反射的に 「 むせ 」 が起きて気管に入り込むのを防ぎます。

ところが、そうした働きをする筋肉は年齢とともに衰えてうまく切り替えができなくなったうえ、むせも起きにくくなると食道へと流れていくはずのものが、気管へと入ってしまうのです。

つまり老後を元気に過ごすには、飲み込みの機能をうまく維持することが重要なのです。

今からの高齢化社会に向けて、いつかは自分自身にもふりかかることなので、先を見て備えられるといいですね!^^

上手な歯科受診のポイントは?

① しっかり検査

・・・ 検査することでかくれたリスクを早期発見できたり、むし歯や歯周病のリスクを把握できたり、お口全体のバランスを考慮した治療ができたりします。



② 最後までしっかり治療

・・・ 「 痛みがないから。。。 」 といって途中で治療を中断すると、再発し同じ治療を繰り返す( 余計な時間と費用もかかります )ことになります。


③ 検診で予防

・・・ すべての治療が終わってからの定期的な健診が歯を長持ちさせ、美しさを持続させます。歯のクリーニングを行うことで、歯の汚れや着色を落とす美容効果もあります。


④ 自分にあった被せ物の素材選び

・・・ 被せ物などは見た目以外にも、耐久性、生体親和性、費用などの違いがあります。


⑤ この機会に気になる部分を改善!

・・・ せっかく通院しているこの機会に、前から気になっていた部分( 歯の着色・変色や歯の隙間、以前入れた差し歯のやりかえetc. )を改善する。


すてきな笑顔のためにも上手に歯科受診を利用してみましょう!^^

かむことと顎のトラブル

人の歯は当たり前ですが、一生において一回しか生えかわりません。

こどもの乳歯は20本ですが、癒合歯(ゆごうし=2本以上の歯がくっついて1本になっている)や欠損、過剰歯(かじょうし=正常な数より歯の本数が多い)などにより、歯の数は前後します。

6歳前後~12歳ころまでは永久歯と乳歯が混在しています。

また成人では28本(親知らずを含めると32本)ですが、こちらも過剰歯や欠損により前後します。

一般的には歯が20本以上あれば、食事にほとんど制限はなく、好きなものを楽しく、おいしく食べることができます。

ただ自分の歯が15本以上あれば、生涯において多くの場合、顎咬合関係を安定的に継続できますが、入れ歯やブリッジなどで機能する歯の数を20本以上にすると、比較的容易に歯と口の機能維持を図ることができます。