電動・音波・超音波ブラシのちがいって?

今回は、皆さんが知っていそうで実は間違った知識になっているかも?という“ 電動歯ブラシ ”についての特徴を簡単に書きます。

すべて含めて(3つとも)“ 電動歯ブラシ ”と思っていらっしゃる方も多いと思いますが。。。

正確に分類するとまず、

『 電動歯ブラシ 』とは?

10,000回/分以下の低速運動(振動・反転・回転など)でプラークを除去する製品で価格でいうと最も安いものです。

これは、手で磨くよりは素早く振動させられるというくらいしか利点がなく(手が不自由な方には有効ですが。。。)、一般的には振動の方向と幅が大きく、扱い方は最も難しいです。

次に、

『 音波ブラシ 』とは?

30,000回/分程度のブラシ振動で、ブラシを歯面に軽く当てるだけで効率よくプラークを除去する電動の歯ブラシです。毛先から音波(人間の耳で聞こえる音の領域[20~2万HZ(ヘルツ)の範囲])が発生するのでこの名称があります。

最後に、

『 超音波ブラシ 』とは?

毛先から出る超音波(160万HZ)により、歯周ポケットの歯周病菌巣の結合を分解する電動の歯ブラシで、ブラシ自体は振動しないので、普通の歯ブラシと同じように手を動かして掻きとる操作は必要になります。

※ 超音波とは、人間の耳では聴こえない音という意味なので、音波(人間の耳で聴こえる音)ブラシを超えている(優れている)という意味ではないのです!!!

要するにまとめると、3つの中では『 音波ブラシ 』がもっとも有効ということです。

(もちろん、普通の歯ブラシが一番磨きやすい!という方も多いと思いますが。。。)

この音波ブラシも実際使用してみないと高価なものなので、購入はどうかな?という方のために、診療室内で2種類の音波ブラシ(ソニッケアーとプリニア)を体験できますので、ご遠慮なくお申し付け下さい。

次回以降はこの音波ブラシについて詳しく書いていきます。

予防関連商品セール開始!

今週から、物品販売(歯ブラシ、歯みがき粉などなど。。。)のセールを行うことをミーティングで決定して開始しました!

まずは、お気に入りのGCさんの

“ ルシェロ ”

という歯ブラシの女性用?ということで発売された

“ ピセラ ”シリーズから。

大体2週間~1ヶ月周期で、ホームページの予防関連商品のページにのっている順にしたがってセールを行っていく予定です。

セール価格は通常販売価格の20~30%引きになります。

なんと、通常1万円以上する音波ブラシの

“ ソニッケアー ” や “ プリニア ” も行う予定です。

前々からミーティングで懸案事項だったのですが、2ヶ月くらい受付に口臭予防関連商品をおいてみたところ反響が大きかったのと、治療終了時アンケートで

“  おススメの歯ブラシを受付に置いて欲しい  ”

という要望に応えての処置です。

また、当医院はカウンセリングの場所にショーケースに入って置いてあるので、分かりにくいのもあって。。。

まずは、どういう商品があって同一系統の商品の違いなども難しいので、情報提供の意味も含めて採算度外視でセールを行ってみることにしました。

ホームページの予防のページに記載もあるので、興味ある商品がありましたら、いつごろセールになるのかというご質問などもお気軽にどうぞ!^^

予防関連商品セール開始!

今週から、物品販売(歯ブラシ、歯みがき粉などなど。。。)のセールを行うことをミーティングで決定して開始しました!

まずは、お気に入りのGCさんの

“ ルシェロ ”

という歯ブラシの女性用?ということで発売された

“ ピセラ ”シリーズから。

大体2週間~1ヶ月周期で、ホームページの予防関連商品のページにのっている順にしたがってセールを行っていく予定です。

セール価格は通常販売価格の20~30%引きになります。

なんと、通常1万円以上する音波ブラシの

“ ソニッケアー ” や “ プリニア ” も行う予定です。

前々からミーティングで懸案事項だったのですが、2ヶ月くらい受付に口臭予防関連商品をおいてみたところ反響が大きかったのと、治療終了時アンケートで

“  おススメの歯ブラシを受付に置いて欲しい  ”

という要望に応えての処置です。

また、当医院はカウンセリングの場所にショーケースに入って置いてあるので、分かりにくいのもあって。。。

まずは、どういう商品があって同一系統の商品の違いなども難しいので、情報提供の意味も含めて採算度外視でセールを行ってみることにしました。

ホームページの予防のページに記載もあるので、興味ある商品がありましたら、いつごろセールになるのかというご質問などもお気軽にどうぞ!^^

フッ素で強い歯!

何とか久しぶりですが、今月末に更新。。。

この間も“お口の健康フェスティバル”や福岡での“九州デンタルショー”があったりといろいろありましたが、忙しくてなかなか更新できずにすいませんでした。

ところで、何回か書いているフッ素についてですが、フッ素は歯の質を強くする物質ですが、歯の成分のカルシウムと結びついて『フッ化カルシウム』という化合物をつくるので、これが歯の質を強めています。

むし歯は、酸によって歯のカルシウムなどが溶かされた状態なのですが、フッ素はこれを防止する有効な働きをするのです。

最近は       『 むし歯予防 』

のためにフッ素を利用することも広まってきていますが、

① フッ化物歯面塗布・・・歯にフッ素をぬる

② フッ化物洗口・・・フッ素を溶かした水溶液でうがいする

などですが、できれば歯科医院でのアドバイスを受けて処置する方が確実だと思います。(最近は市販のものも多く見かけますが。。。)

① の“ フッ化物歯面塗布 ”は歯の萌出期や交換期に行うと特に効果的です。(乳歯や生えたての永久歯は、歯の質がやわらかくフッ素を吸収しやすいので。。。)

また以外と知られていないのが高齢者の方に多くホームページにも記載されている 

『 根面カリエス 』・・・歯の根の部分にできるむし歯

の予防にも有効です。(歯ぐきが下がって露出した根の部分はやわらかく、むし歯になりやすい反面、フッ素も吸収しやすいので。。。)

またこれ以外の利用法としては、セルフケアとして効果的なのは、フッ化物配合歯磨剤(フッ素入り歯磨き粉)を使用することです。

これはWHO(世界保健機構)でもすべての人々にこれの使用をすすめていることからもいかに有効か分かると思います。

ただ、どんなに歯を強くしても、ケアをしないとむし歯や歯周病へと進行してしまうので、予防の基本は毎日のブラッシングでプラークを取り除くことがとても大切になります。

もちろん、セルフケアだけでは限界があるので、歯科医院で受けるプロフェッショナルケアも欠かせません。

その方によって多少変わってきますが、年に2~3回はかかりつけ歯科医院で定期的にチェックすることをおすすめいたします。

※ 今回は 『 日本歯科医師会 』の広報誌も参考にさせていただきながら記載しています。

キシリトールとは?

以前から

“ フッ素 ”

という言葉は予防ではよく聞いていても、

“ キシリトール ”

って今まではあまり聞かず、ガムのCMなどで聞いていても、だから何?っという方も多いのでは?

実は、これって自然界にある天然の糖アルコールで多くの果実や野菜の中に含まれていて、また人体でも作られるものなのです。

工業的にも、樺の木やそのほかの樫木を原料として作られ、すべとの糖アルコールの中でもっとも甘く、砂糖と同等の甘味度をもっています。

他には、口の中でとてもさわやかな冷涼感があり(ミントと併用すると特に顕著に効果あり)、インシュリンに関係なく代謝されるため血糖値にも影響あたえません。(糖尿病の方も安心して摂取できます。)

また、カロリーも砂糖の約75パーセントです。


「 キシリトールのむしば抑制メカニズム 」


①.口腔内細菌に対しての非発酵性

・・・砂糖を摂取するとお口の中のpHレベルは急速に低下して、歯のエナメル質の脱灰が生じてくるのですが、キシリトールは口腔内細菌によってまったく発酵されないため酸を生成せず、pHも変化させません。

②.むし歯菌の成長抑制

・・・キシリトールはプラーク(歯垢、しこう)とその中のむし歯菌を減少させるのですが、このような効果がある甘味料は他にはありません。

③.歯質の再石灰化の促進

・・・キシリトールはだ液の分泌を刺激し、それによってお口の中のカルシウムレベルが増えて健康な歯の脱灰防止と再石灰化効果を促進することにより、むし歯の発生を防止します。

④.口腔内細菌の非順応性

・・・通常の非う蝕性(むし歯になりにくい)の甘味料でも継続的に摂取し続けると、口腔内の細菌が順応して砂糖と同じように発酵されて酸を生成しますが、キシリトールだけは他の甘味料と違い、継続的に摂取してもまったく口腔内細菌は順応しません。

こういう理由で、ガムなどにも多く使用されていますが、市販されているものの中には甘味料がキシリトール入りって記入していても100%でない場合も多く、歯科専用で売っているキシリトールガムなどと違う場合も多いです。

またこれと同様にリカルデントガムも販売していますので、興味ある方は受付ででもお尋ね下さい。

“ リカルデント ”についてはまたの機会に。。。^^

歯ブラシを処方する!

先週の木曜日にGCさん主催で、衛生士さん、歯科助手さん、受付の方向けのブラッシングのセミナーがウエルネスであったので、ちょっと行ってみました。

(画像はGCさんのホームページより・・・)

案の定、ドクターは1人。。。

でも、ここの歯ブラシの

“ ルシェロ ” 

やミネラルパックで使用する

 “ MIペースト ”

など当医院で扱っていても知らない情報があり、学ぶことができました。

この “ 歯ブラシを処方する ”というのはこのセミナーのタイトルだったのですが、なかなかおもしろいな~と思いました。

通常、『 処方 』というのは薬などなのですが、1人1人に合ったものをこちらからの指示(アドバイス)でお渡しする(または購入する)という点では。。。ピッタリの表現!

患者さまの中には

・健康な歯ぐきの方

・永久歯が萌出途中の方

・歯周病は初期でも出血しやすい方

・歯周病は中程度でも、歯ぐきが硬く出血しにくい方

・歯周病の急性期で出血しやすく触るだけでも痛い方

・外科処置後の方

などなどいろいろ症状などが違うので歯ブラシもそれに合わせて、というわけです。

実際、自分が開業する少し前(2年位前)に新製品として発売された、このルシェロという歯ブラシは1回使うと病みつきになるくらい

   磨きやすい!!

のです。

もちろん、価格も安い歯ブラシからすると3倍くらいしますが、スタッフも含めてほとんどこれを使っています。

これ以外はいろいろ使用してもさほど差は感じないのですが。

興味ある方はぜひスタッフまで。。。

ガム(歯ぐき)マッサージ?

最近(3ヶ月くらい前から)、デンタルエステの一環として歯のトリートメントの中で、ガムマッサージも取り入れています。

最初は今までの歯科治療のトラウマで、とても恐怖心の強い方だったのですが、神経まで達するほどの2本のむし歯の治療と歯石除去などを行い、歯医者は怖くない所なんだと実感されたようで、現在は今までの分も取り返すかのようにブラッシングに熱心に取り組んで下さっている方に行いました。

今では音波ブラシなどの利用方法なども積極的に質問してくださるので、担当の歯科衛生士さんをつけているのですが、さらに

『 ずっと通い続けたい 』

と感じていただけるように、本日ガムマッサージを行いましたが、終わってすぐに

「 歯医者さんのイスでこんなに気持ちよかったのは初めてですよ~。なんだかお口の中がスッキリして軽くなった感じがします。」

と感想を言っていただけました。何でも、今まではいつも緊張して肩が凝るくらいなんだそうです。

最初は、ここでも医院前の玄関で2~3回やっぱり帰ろうか、と思ったそうですが、今では治療のない日でも、お孫さんと一緒に来院されてスタッフに差し入れに来てくださったりします。

ところで、このガム(歯ぐき)マッサージは、歯科専用のアロマ歯肉マッサージジェル(爽快感のあるミントと甘くやわらかい香りのフルーツ系のマンダリンの2種類)を使用して、歯肉の血行を促進し、健康な歯肉を作ります。

歯肉にはたくさんのツボがあるのでリラックス効果は絶大ですし、しかも唾液の分泌もよくなるので虫歯や歯周病予防にも効果がありますし、口臭も防ぐ手助けにもなります。

今のところ、メインテナンス前の方を中心にサービスで10~15分行っていますので、ご希望の方はお申し付け下さい。

皆さん、寝てしまう方がほとんどですが。。。^^

他にも、歯医者さんは痛いだけの所ではないんだと実感していただくために、患者さまがリラックスできる空間つくりを常に考えるようにしています。

例えば、

①.薬品の匂いはさせないようにして空気清浄機やアロマを使用したり、

②.観葉植物を効果的に多く配したり、

③.BGMはオルゴールを流したり、

③.すぐに治療用のイス(ユニット)に導入するのではなく、充分な問診(今までの治療での嫌だったことなども含めて)を受付・衛生士・院長と3段階で行った上で1人1人に合わせた対応をこころがけたり

などの工夫に加えてデンタルエステのような位置付けのクリーニング、PMTC、トリートメントケア、歯ぐきマッサージなどを取り入れていこうと考えています。

『 歯医者さんは、悪くなったむし歯を治療するところだけではなく、健康な方が歯のお手入れをするところなんだ 』

と実感していただくことを最終的に目標にしています。

ミネラルパックってどういうもの?

今までの虫歯予防では、フッ素についてが主な予防でよくお聞きしたことはあると思います。

よく聞く “ 虫歯 ”

というのは歯に穴があいて着色などがある状態をいいますが、実際は口の中では目に見えないレベルで

    歯が溶けて虫歯ができ、それを修復する

ということが毎日繰り返し行われています。

これが歯の

「脱灰(だっかい)」と「再石灰化(さいせっかいか)」

と言われるものです。

歯の表面のエナメル質はほとんどが

「 カルシウム 」 と 「 リン 」

というミネラル成分ですが、これらはごく弱い酸性度(pH5.5)で溶け出してしまいます。

で、食事をしたり、甘い飲み物を飲んだりすると、口の中に生息している虫歯の原因菌が糖分を取り込み、分解して酸を生成します。
この酸によって、歯の表面からミネラル成分が溶け出してしまうことを「 脱灰(だっかい)」と言い、この状態が続くと本格的な “ 虫歯 ”ということになります。

通常、この「脱灰」を食い止める役割を果たすのが、

唾液(だえき、いわゆる“つば”)  です。

酸を洗い流して口腔内を中性に戻すばかりでなく、唾液中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が、歯に取り込まれて修復することの「 再石灰化(さいせっかいか)」に重要な役割を担っています。

もちろん、この「脱灰」と「再石灰化」のバランスが保たれていれば、虫歯はできないはずですが、

歯が酸にさらされる時間や回数が多い

と、歯の「脱灰」の状態が続き、「再石灰化」が追いつかないので、虫歯が進行してしまうのです。つまり、

①.3度の食事以外に間食をする回数が多い人や、
②.糖分を含んだ飲み物を飲む機会が多い人、
③.唾液の分泌量が少ない人

などは、虫歯のリスクが高くなります。

また、柑橘系のジュースやお酢などは酸性度が強く、歯を脱灰する要因になるのと、ビール、ワインなどのアルコール類も酸性なので長い時間をかけて飲むと脱灰のリスクを高めることになってしまいます。

では、虫歯予防に重要な再石灰化を促す環境を整えるのには、必ず食後の歯磨きを行い、口の中に酸を作るための糖を残さないことです。
また、虫歯菌の塊であるプラークやそれが固まった歯石を徹底的に除去するために定期的に歯科医院でのクリーニングを受けることも効果的です。

より積極的に再石灰化を促すには、このミネラル成分を歯に浸透させる

“ ミネラルパック ”  

という方法が最近注目されてきています。

これはガムの名称でもおなじみの、牛乳由来成分である

CPP-ACP(リカルデント)を配合した「 MIペースト 」というものを歯に直接塗布する方法です。

この「 MIペースト 」には唾液と比べると、はるかに高濃度のカルシウムとリンが含まれていますので、「脱灰」によって失われたミネラル成分が効率よく歯に再吸収されます。

使用方法も簡単で、まず歯磨きを行い、口腔内を清潔にした後綿棒や歯ブラシなどを使って歯全体にペーストを塗布するだけで、10分~30分程度したら軽くゆすいでもいいですが、できればそのままがいいです。
またこの時の歯磨き時にフッ素配合の歯磨き粉を併用すると一層効果が上がります。

この“ ミネラルパック ”により

①.通常よりも再石灰化が促進
②.口腔内が酸性になりにくい状態を維持できる
③.知覚過敏の症状緩和

などの効果があります。

これまでの虫歯予防といえば、歯磨きによって糖た虫歯菌を取り除き、唾液により再石灰化されるのを待つしかなかったですが、“ ミネラルパック ”により虫歯になりにくい丈夫な歯を作るために必要なものを補給するケアという「攻めの予防、新しい時代の予防法」ができるようになっていくと思います。

このMIペーストは当クリニックでも販売もしていますし、フッ素塗布時に一緒に処置することも可能です。

また、使用方法などで分からないことなどもご相談下さい。

キシリトールでの予防は???

むしば予防ってきくと、なんだか難しいような気がしませんか?

もちろん、毎日の歯磨きや間食での砂糖の摂りかたなどストイックなものが多いですよね!

ただ、キシリトールは家事をしながらでも楽に摂る事はできますので、最小限の努力で最大の効果もあります。

以前の研究で発表されたものに、

“妊婦さんが毎日4回以上キシリトール100%ガムを摂ると生まれてくる赤ちゃんへのむし歯菌感染予防の効果は高い”

という発表もあります。

また、最近の発表では

“13ヶ月間キシリトールガムを摂り続けた後中断しても、その後の15ヶ月間は効果が持続する”

というものもありました。

つまり、赤ちゃんへのむし歯菌の感染経路としてスプーンの共用や食べものの口移し、キスなどもよく言われていますが、お母さんが予防を頑張っても、お父さんだって、お子さんには愛情表現でチュッとしたい、おじいちゃん・おばあちゃんも同じスプーンでご飯を食べさせたいと思うはずです。

それを 「あげないで!!」 なんていえば

人間関係もギクシャクしてしまうのでは???

それで、感染経路を完全にシャットアウトすることは物理的に難しいですが、キシリトールを上手に活用して、悪玉ミュータンス菌を移してもいい善玉ミュータンス菌にしちゃえば、

「あれもこれも大丈夫ですよ^^」

と発想転換できると思います。

そうすると、自分だけでなく大切な人もむし歯菌から守ることができるので、妊婦さんにとっても家族にとっても無理せず周囲をハッピーにできる最適な予防法だと思います。

摂取の仕方で分からないことなどは、医院内で遠慮せずにご相談下さいね^^

フッ素入りの歯磨き粉ってどう?

またまた久しぶりになりすいません^^

以前からの続きで今回は  

“ フッ化物配合歯磨剤 ”   についてです。

簡単に言うと、タイトル通り

“ フッ素入りの歯磨き粉 ”  です。

これを使っての予防は、いつもの歯磨きに追加するだけで簡単に実行できる方法ですが、使用方法によってはほとんど効果を発揮しないこともあります。

まず、見分け方としては歯磨き粉の裏面などに記載されている成分表を見て、薬用成分の欄に

    「フッ化ナトリウム」

    「モノフルオロリン酸ナトリウム」

    「フッ化第一スズ」

のいずれかが表示してあれば、フッ化物配合歯磨剤です。

普通の基本成分によるプラーク除去効果は、むし歯予防にもちろんつながります。ただ、フッ化物にはそれだけでなく

“ 耐酸性の向上 (むし歯になりにくくする) ” や 

“ 再石灰化の促進 (ごく初期のむし歯の表面を治す)”

という効果があります。

また、これら3つのフッ化物自体の効果は3つの製剤で大差はないといわれています。

で、これらの濃度について日本では、歯磨き粉のフッ化物の配合上限は1000ppmとなっています。

歯科で取り扱いの商品ではこの上限に近い900ppm近い濃度で、きちんと商品自体にも記載されていますが、一般に市販されている歯磨き粉は、ほとんど記載されていないのが現状です。

できれば歯科医院で相談されてみるのがいいと思います。

次に、フッ化物配合歯磨剤の正しい使い方で、フッ化物の効果をより発揮させるには、

1.使用する歯磨剤の量

・・・1回に使用する適量の目安は、製剤や年齢により異なりますが約1g(約1cm)
   
2.ブラッシング後の洗口方法

・・・① 10~15mlの水を口に含む
・・・② 5秒間程度うがいをする
・・・③ うがいは1回だけとする
・・・④ 1~2時間程度は飲食をしない

ということが重要になります。

最後に今までのさまざまなフッ化物応用を組み合わせて実施した場合での安全性についてです。

フッ化物においては、急性毒性と慢性毒性が懸念されていますが、慢性毒性は過剰量のフッ化物を長期間摂取した場合に発症します。

日本では全身的応用(水道水へのフッ化物添加など)が行われていため、発症する可能性は極めて低いと考えられますので、フッ化物の局所応用を組み合わせた場合でも、それぞれの用法・用量を守って使用する限り問題ありません。

急性毒性においても同様に問題ありません。

それよりも、局所応用を上手に組み合わせて実施することにより、さらにむし歯予防の効果が期待できます。

当クリニックでも多くの予防関連商品を取り扱っていて、ホームページの予防のページにカタログと説明、価格も記載していますが、購入の際には、こちらからさらに説明させていただいています。

いろいろご相談下さい!^^