最近は 「 顎関節症 」 などあごの不調に悩む方が増えてきています。
その原因は、歯並びや噛み癖など、口の中にだけあると思いがちですが、最近は
「 顎関節症は生活習慣病である 」
という考え方もあります。
・「 口を開けるとあごが痛む 」
・「 口を開けると音がする 」
・「 口が開きにくい 」
という顎関節症も、原因の1つである噛み合わせの乱れが、全身の健康に影響することも一般に知られるようになりました。
ただ、あまり理解されていないのは、
「 歯並びと噛み合わせは別のもの 」
ということ。
そもそも、噛み合わせが良いとは、どういう歯の状態を指すのでしょうか?
日本人にとって一番大切な歯の役割は、食べ物をよく噛み、すり潰して咀嚼すること。
子どもが不正咬合になる原因には、先天的なものと後天的なものがあります。
ここでは、予防できるものとして後天的な原因がありますので少し書いていきます。。。
まず、よく言われているのが指しゃぶりで開咬(かいこう・・・前歯がかみ合わない状態のかみ合わせ)や上顎前突(じょうがくぜんとつ・・・いわゆる出っ歯といわれている状態のかみ合わせ)の原因になることはよく知られていると思います。
これについてもいろいろな考えがありますが、やはりあまり遅くまで(小学生になってからも)続いていると、嚥下(飲み込む動作)時に舌の動きもクセになってしまったりして、歯ならびに影響する場合が多いです。
そのため大人になってから矯正治療しようと思っても、外科矯正(アゴの骨を切除するなどの)しかできないようになる場合もあります。
ただし、指しゃぶり・おしゃぶりは子どもが一種のストレス解消法としてやめられないので、やめさせるというのは例え親子でも簡単ではないと思います。
一応の基準として4歳になるくらいまでにやめられれば。。。というのがありますが、最終的には小学生になるまでに。。。
やめられれば、とくに大きな問題にはなりません。
(また、他にも鉛筆やツメをかむクセ、また飲み込むときに舌が前に出てくるようなクセがあると歯ならび・噛み合わせに影響する場合もあります)
もし、それまでに止められなかったとしても、歯医者さんでアドバイスを受けたりして止められたり、正しい舌の位置で飲み込んだりができるようになれば、そのクセを治すだけで矯正治療しなくても、劇的に歯ならび・噛み合わせが変化する場合もあります。
他にもあまり知られていないところでは、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん・・・いわゆる蓄膿症・ちくのうしょう)が原因での鼻閉(びへい・・・はなつまり)や口呼吸が原因で唇が閉じにくく歯ならび・噛み合わせに影響する場合も多いです。
他には頬杖や寝方などにより顔や歯ならびを歪ませていることもあります。
通常は上下前歯4本ずつと6才臼歯は生えてくる小学2、3年生から矯正治療開始する場合が多いですが、顔がゆがんでいたり、反対のかみ合わせになっている場合は一部乳歯の時から始める場合もあります。
まずは少しでも気になる場合は、ご相談から始めてみては?
相談自体は無料で行っていますので。。。