霧島会

またまたずいぶん間隔があいてしまいすいません!

この前の土曜日は、夕方の診療を終えてから昨年の開業前に受講した霧島会の10周年の講演・懇親会があり宮崎に行ってきました。

この霧島会というのは都城の永井先生を中心として歯科診療を全顎的に考えて診療するというスタイルです。(本来の歯科診療からは当たり前のことなのですが・・・)
とにかく、噛み合わせも考えた上でのむし歯、歯周病などを段階、段階で検証して次のステップへ進んでいくので治療期間はかかりますが、人生を考えたら本当に患者さまのことを考えた治療方針です。

また、患者さまやスタッフへの接し方などから始まり、安易に一部分だけ診て治療することの危険なども受講時にじっくりお話を聞きました。
もちろんインストラクターの先生方の治療技術なども素晴らしいのですが、その診療に対しての考え方などが共感できる所が多いというのが受講したきっかけでした。

そのときのすべてを実践することは今でも十分には出来ていないかもしれませんが、診療の考え方のコアになっていることは確かです。

今の自分の診療でいうと、まず通常の被せ物を作るときに仮歯をすることがあると思いますが、ただ次回はめるまでと言う考えではなく、その方にとってかみ合わせ・形態・色などが問題ないかを確認するための仮歯という考え方で、じっくりその期間を設けるということです。もちろんこの期間はいろいろ試行錯誤できますので、最終的な被せ物にはそこでの不満がすべて改善された仮歯の状態が反映されて、満足いく状態の被せ物が出来上がります。

また、奥歯を失った方などで目に見える前歯だけを作っては壊れて、というのを繰り返している患者さまなどは、義歯(入れ歯)はどうしてもはめられない(違和感が大きくて・・・)場合が多いです。
ただ、この場合も通常の仮歯の考え方と同じで、まずこの方に合った噛み合わせの位置の模索などのために仮の入れ歯などを作って、何とか使用していただける形態なども考えていきながら前歯にも負担がこないようにする、という考え方です。

こういう症例の写真もいつか掲載できるように準備していこうと考えています。

本当は次の日の朝(日曜日)からインストラクターの先生方の症例発表などがありとても聞きたかったのですが、日曜当番医だったので仕方なくその日はJRで帰りましたが・・・

開業から1年経ち、久しぶりにいろいろな先生方とお話する機会をもてて、言葉で表せないくらい充実した気持ちになり、またあらたにヤル気をもてた感じです。

いつか自分も症例発表できるように日々この気持ちを忘れずに診療にあたっていきますので、これからもよろしくお願いいたします。