歯の色

まずは久しぶりの更新ですいません!

昨日、一昨日と先月に引き続き熊本での矯正セミナー受講もあり、最近は水曜日午後、週末ともに忙しくなかなか更新できませんでした。。。

今日は歯の色の改善やわずかな歯のねじれの改善に処置する方法としての

“ ラミネートベニア法 ”

について少し書きます。

昨年から来院されている患者さまで、歯の色が生まれつき(テトラサイクリン)という抗生剤の影響でグレーっぽい色の永久歯の改善希望で来院されました。

ただし当医院に来院されたときにはすでに前医にて上の前歯6本に全体の被せものがされた状態で。。。

その被せものが形、色ともに満足いかないとのことでの改善希望でした。

まずは上の被せものを外して仮歯に変更して、その間に下の歯を時間をかけてホワイトニングしていきました。

それはできるならば歯を削らないにこしたことはないからです。

それで上の前歯6本をハイブリッドセラミッククラウンに変更して、希望する色はやはり白い方がいいということで前歯~犬歯にかけてグラデーションをかける感じで被せものをして、こちらも満足していただきました。

ここでこのまま終了してもいいくらいかな?と判断して最終確認しますと、やはり下の前歯もまだ白く。。。というご希望になり、下の歯はまだ今まで削っていなかったのでここからの処置としては一番削る量も少なくて済む処置の

“ ラミネートベニア法 ”

を選択されました。上の前歯は形態・色も少しずつ話し合いながら処置したので3回に分けて最終的に6本被せたのですが、下の歯は色も上に合わせていくので1日で6本処置しました。

(  この処置するのは簡単にイメージしていただくと歯の表側と先端だけを一層1mm以内(エナメル質内)削って、そこにつけ爪のようなセラミックで製作した歯の表面だけの一部被せもの?を接着していく方法です。  )

この際には歯の6本が薄く均等に削れていないといけないため、模型上でガイドになるものを製作した上で少しずつチェックしながら削っていき、また精密な歯型をとってから表面だけの仮歯をつけて1回目は終了となります。

その次は10日~2週間ほどして最終的なセラミックをセットして終了となります。

ここまででもなかなかイメージがわかないと思いますので、近近症例写真もアップしていきます。

歯の色に関しては、気になるという方でも歯石や着色の除去だけで満足いく結果になる場合もありますし、ホワイトニングによって満足いく結果になる場合もあります。

ただこのテトラサイクリンによる影響の歯の場合は、長年改善したいと考えていらっしゃった方が多く、なかなか深刻な場合が多いです。

こういう場合でも、改善の一方法としてこういう処置方法があるんだと知っていただくだけでもいいのかな。。。と考えます。

もっとくわしく知りたい方は、待合室に詳しく記載した患者さま向けの本も貸し出しますので、受付にてお尋ね下さい。