お口の中にできる粘膜の病気といえば、まず 『 口内炎 』 とされがちですが、実際の病気の本当の中身に気をつけなくてはなりません!
“ 口内炎 ”って思っていても、もしかしたら実際は欠けて鋭くなった歯が当たっているかもしれませんし、入れ歯が合わないせいかもしれませんし、もちろん悪性の腫瘍の可能性もあります。
口腔内の粘膜の病気は多様な原因が考えられるので、歯科医師がしっかり診察し必要な場合は口腔外科で専門的な検査もして診断しないと、本当の原因は明らかになりにくいのです。
本来、口腔ガンは直接見たり触ったりできるので早期に発見しやすいのですが、残念なことに発見の遅れる例も多いのです。
これにはよほど進行しないと痛みがないため、できた場所によっては気付くのが遅れる場合や、「痛くないから大丈夫!」と放置してしまう場合があるからです。
ある日、いつものように 『 口内炎 』 かな?と思って、以前歯医者さんでもらった口内炎の薬を塗ったとします。
それが、前はすぐ効いたのに、今回は1週間経ってもできものがちっとも治らない場合。
「 まあ、大丈夫だろう 」
と、つい放置したくなると思います。
しかし、ここで放置してはいけないのです。ただの口内炎ならもっと痛みますし、1週間も薬を塗布すれば、とうに改善し始めているはずです。
こういうとき
「 おかしいな??? 」
と、疑うことも大事です。
口腔ガンは、普段から粘膜を見ていれば、比較的病変をみつけやすいガンです。
しかし、よほど進行しないと痛みがでないことが多いため、興味や知識がないと見逃しやすい面があることも事実です。
少しでも気になる場合は、かかりつけの歯科医院を受診してみては?
( 今回は “ 2012年 nico 4月号 ” を参考に書いています。)