知ると知らないでは大違い!親知らずを抜く前にお読みください。

なぜ放っておくとよくないの?

 骨の中で横向きに埋まっている、あるいは傾斜して頭を出している親知らずは、生ぇようとして隣の奥歯を押して傷めたり、隣の歯との隙間にブラーク(細菌のかたまり)を溜めこんでむし歯や歯周病を起こす トラブルメーカーです。

 まっすぐ正常に生えているなら抜く必要はありませんが、「将来トラブルが起きる」と歯科で指摘されたのでしたら、遅くならないうちに抜くことをおすすめします。

 だましだまし過こしているうちに、親知らずが原因のむし歯や歯周病で、治療が手遅れになるほど隣の歯が傷んでしまった り、歯並びがおかしくなって奥歯で噛めなくなったり。親知らずの周りに起きた炎症が歯ぐきから舌の下、頬や首の組織へと広がって発熱し、入院が必要になることもめずらしくありません。

大ごとにならないうちに抜きましょう!

 問題のある親知らずがあるけど、「腫れや痛みがひどくなったら、そのときは覚悟 ・を決めて抜こう」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、強い炎症が起きている最中の抜歯は、避けなくてはなりません。炎症によって生じる酸が麻酔薬の効果を打ち消すため、麻酔が効きにくくなってしまうのです。

 炎症があるなか抜歯をすると浴りが遅いですし、二次的な感染症を起こして痛みや 腫れがひどくなることもあります。くわえて、年齢が進むと、歯とあごの骨の癒着が起きやすく、抜くのがとてもたいへんになります。

事前の準備にご協力ください。

 安全に抜歯を受けていただくために、歯科ではこんなことをお願いしています。

●持病についてお教えください:糖尿病で血糖のコントロールが不十分な方は、抜歯後に感染を起こしやすく、治癒が遅くなります。高血圧や心臓病の方は、抜歯中に血圧や心拍数が上がり、脳出血や心筋梗塞を起こすと危険ですので、血圧や脈拍を確認し、新キドキしにくい麻砕菜(アドレナリンを含まない)を選んで抜歯します。

●お薬についてお教えください:血液サラサラのお薬(抗血栓薬)や糖尿病のお薬、骨粗しょう症のお薬や注射は、抜歯時の出血や体調、その後の細菌感染に影響します。 ご自分の判断で休薬せず、まずお薬の服用の有無をお教えください。 

引用参考文献:nico2021年1月

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