最近、厚生労働省に認可されたもので、“ カリソルブ ”という、う蝕(虫歯)除去液をご紹介いたします。
これはMI(ミニマルインタべーション)という“ 最小の侵襲で最大の効果を得る ”という考えで、健全な歯質は不必要に除去せずに感染象牙質(虫歯になっている部位)のみを軟らかくさせて除去するという方法で使用する液です。
今まで虫歯の治療というとタービンという回転切削器具を使用するため音が嫌という方も多かったと思います。
この“ カリソルブ ”という液を使用する方法では、これを置くスペースを確保するために少しはタービンを使いますが、今までの方法よりは使う時間などは極端に少ないので、音も振動も少ない静かな治療になります。
カリソルブを使用する方法の特徴としましては
Ⅰ.健全歯質の保存
健全歯質(健康でむし歯になっていない部分)と感染象牙質(むし歯になっている部分)が明確に区分されますので、感染象牙質のみを除去して健全象牙質を不必要に除去することがありません。
Ⅱ.痛みの少ない治療
専用の器具を使用して手指で行いますので、中で広がっているような虫歯ではタービンを使用してドリリングが必要になる場合がありますが、補助的に使うだけです。
すでに痛みが強い場合や虫歯が神経に達しているような場合は局所麻酔が必要ですが、治療中も熱や振動を伴わないので、きわめて痛みの少ない治療が可能になります。
Ⅲ.静かで快適な治療
今まで使用していた回転切削器具による音や振動が最小限の使用で済みますので、快適な環境で静かな治療を受けられます。
Ⅳ.安全性
厚生労働省の認可を受けて、安全性に関しては問題ないことが確認されています。また、アレルギー反応や有害物質についての報告もありません。
Ⅴ.保険外診療
この薬剤使用は健康保険の適用範囲外ですので、保険外の治療になります。
実際にスウェーデンなどでも実証済みの治療法で自分の治療方針である
“ できるだけ削らない治療 ”
という方針にピッタリなので導入いたしました。
詳しく知りたい方などはご質問もこちらからでもどうぞ^^