運動能力が十分に発揮できるようになるためにも、子供のころから歯を大切にすることが重要です。
また同時に、スポーツ時の事故などで歯を失わないように予備知識も重要です。
以前の小学生対象に運動能力テストと咬合状態の関係について調査したところ、
「 運動能力が優れている人の方が咬合力も大きい 」
という傾向があることが分かりました。
またスポーツ時によく飲まれるスポーツ飲料には、汗で失うことの多い電解質のほか糖分も多く含まれているので、むし歯予防のためには注意が必要です。
さらに子供が歯を失う原因として意外に多いのが、ケガによるものです。
スポーツ時には相手とぶつかったり、転んだり、スポーツ用具にぶつけたりといった事故が多いようです。
万が一、ケガで歯が抜けてしまっても、できるだけ早く抜けた歯を持って歯科医院を受診すると状態によっては歯を再植固定する治療で元に戻すことが可能な場合もあります。
『 ケガで歯が抜けたときの対処法 』
①.抜けた歯をさがす
②.歯の根っこにさわらないようにして、流水で30秒以内で洗う。(欠けた歯もあれば袋などに入れて持っていく)
③.抜けた歯を牛乳(低脂肪乳やミルクは不可)もしくは歯の保存液や生理的食塩水に入れて保存。(*牛乳などがない場合は、短時間であればだ液につけてもよい)
④.歯を持ってすぐに歯科医院へ
( 今回の内容は8020推進財団の 『 歯を大切にしてスポーツを楽しく 』 のリーフレットを参考に記載しています。 )