歯科治療に病気やお薬の情報が必要な理由

歯科医院で治療を受ける際には、お口の状態だけでなく、全身の病気や服用しているお薬の情報もとても重要になります。

「歯の治療なのに体の病気や薬の情報が必要なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安全に治療を行うためには欠かせない情報です。

ここでは、歯科治療で病気やお薬の情報が必要になる主な理由をご紹介します。


POINT1:歯科治療は体にストレスがかかることがあるため

歯科治療では、不安や緊張、体への負担などにより、体調に変化が起こることがあります。

持病のある方の場合、こうしたストレスによって体調に影響が出ることもあるため、事前に健康状態を把握しておくことが大切です。


POINT2:麻酔の作用が変化することがあるため

むし歯治療や抜歯などの歯科治療では、局所麻酔を使用することが多くあります。

しかし、持病の種類によっては使用できる麻酔薬が限られたり、麻酔の作用が通常と異なる場合があります。
そのため、事前に病気や服用しているお薬について確認する必要があります。


POINT3:治療時に出血が止まりにくくなる場合があるため

歯科治療では、歯ぐきの処置や抜歯など、出血を伴う治療も少なくありません。

服用しているお薬によっては、血液が固まりにくくなる作用があり、出血が止まりにくくなることがあります。
そのため、服薬状況を確認しながら治療方法を検討することが重要です。


POINT4:アレルギーを起こす可能性があるため

歯科治療では、薬剤や治療材料を使用することがあります。

人によっては、それらの成分によってアレルギー反応が起こることがあります。
事前にアレルギーの有無を把握することで、安全に治療を進めることができます。


POINT5:感染症や副作用のリスクがあるため

持病や服用しているお薬の影響で、感染症にかかりやすくなっていたり、副作用が起こりやすくなっている場合があります。

そのため、患者さんの体の状態をしっかり確認したうえで、適切な治療方法を選択することが大切です。


まとめ

歯科治療を安全に行うためには、患者さんの

・持病の有無
・服用している薬
・アレルギーの有無

といった情報がとても重要です。

歯科医院を受診する際には、お薬手帳や検査結果などを持参し、健康状態を正確に伝えることが、安全な治療につながります。

気になることがあれば、遠慮なく歯科医師へご相談ください。


引用参考文献:nico2026年3月
付録カード②:歯科治療に病気とお薬の情報が必要なわけ

持病のある方は歯科受診時にお申し出ください

【こんな画像:歯科医院で問診票を書いている患者さんの写真/歯科医師が問診を行っている診療風景】

歯科治療では、お口の状態だけでなく、全身の健康状態や服用しているお薬の情報がとても重要になります。
持病がある方やお薬を服用している方は、歯科受診の際に必ず歯科医師へお伝えください。

正確な情報を共有していただくことで、安全で適切な歯科治療につながります。


POINT1:歯科受診のときは「お薬手帳」を持参しましょう

お薬手帳をお持ちの方は、歯科医院を受診する際にも忘れずにお持ちください。

服用しているお薬の種類によっては、

・歯科治療の際に注意が必要なもの
・使用を避けた方がよい薬

などがある場合があります。

また、お薬の種類や量が変更された場合には、その都度歯科医師へお知らせください。


POINT2:最新の検査データも大切な情報です

かかりつけの医療機関で定期的に検査を受けている場合は、最新の検査結果も参考になることがあります。

例えば、

・血圧
・血糖値
・その他の検査数値

などは歯科治療の安全性を判断するうえで重要な情報になります。


POINT3:問診票には正確な情報をご記入ください

問診票は、患者さんの健康状態を知るための大切な資料です。

以下のような情報は、できるだけ詳しく記入しましょう。

・現在の健康状態
・持病や過去の病気
・服用している薬

歯科医師やスタッフは、問診票の内容をもとにお体の状態や服薬状況を確認しながら治療を行います。


POINT4:最近受けた治療や市販薬も伝えましょう

医療機関で受けた

・注射
・点滴

などは、お薬手帳に記載されていない場合もあります。

また、ドラッグストアで購入した市販薬を服用している場合も、治療に影響することがありますので忘れずにお伝えください。


POINT5:通院している病院について

現在、他の病院やクリニックに通院している場合は、

・通院している医療機関
・主治医

などについてもお知らせください。

必要に応じて、医科の先生と連携を取りながら治療を進めることがあります。


POINT6:口頭で説明しづらい症状がある場合

診察時に口頭では説明しにくい病気や症状がある場合でも、問診票に記入していただければ問題ありません。

また、

「同性のスタッフに対応してほしい」

といったご希望がある場合も、遠慮なくお知らせください。


まとめ

体の病気の状態や服用しているお薬の種類によっては、歯科治療の内容や進め方が変わることがあります。

安全で安心な治療のためにも、

・持病の有無
・服用している薬
・現在の健康状態

などを歯科医師へ正確に伝えることがとても大切です。

気になることがあれば、遠慮なく歯科医院へご相談ください。


引用参考文献:nico2026年3月
付録カード①:持病のあるかた 歯医者さんにお申し出ください

睡眠不足は歯にも悪い?知っておきたい眠りとお口の関係

 

こんにちは。院長の葉です。
7月に入り、夏の暑さが
本格的になってきました。

 

昼だけでなく夜も暑さが続くと
寝苦しさを感じることで、
なかなか寝付けずに睡眠不足に陥ることも。

 

この睡眠不足
心身の健康にとっての大敵ですが、
実はお口にも悪影響を及ぼすことを
ご存じでしょうか?

 

今回は睡眠とお口の健康の関係性について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆睡眠不足で歯が危険にさらされる!?

 

不十分な睡眠によるリスクのひとつが
むし歯の進行です。

 

「しっかりと歯みがきをしていれば大丈夫」
と思われるかもしれませんが、
これだけでは
むし歯を防げない恐れがあるのです。

 

では、どのようにして睡眠不足が
むし歯の進行を招くのでしょうか?

 

その要因は、だ液の減少です。

 

だ液はお口の中の汚れを洗浄したり、
歯の修復を促したりすることで、
むし歯の進行を防ぐ役割を果たしています。

 

しかし、睡眠不足によって
自律神経が乱れると、
だ液の分泌量が減少します。

 

この結果、だ液によって
歯を守る働きが不十分になり、
むし歯が進行しやすくなります。

 

 

 

 

 

◆むし歯だけじゃない!?
 睡眠不足によるもうひとつのリスク

 

睡眠不足によって引き起こされる
もうひとつのリスクが歯周病の悪化です。

 

歯周病は歯を支える骨が
溶けてしまう病気で、
最悪の場合は
歯が抜けてしまう恐れもあります。

 

では、睡眠不足と歯周病は
どのように関係しているのでしょうか?

 

これらを結びつける
キーワードが「糖尿病」です。

 

糖尿病は血液中の血糖の増加により、
やがてさまざまな合併症を引き起こす病気で、
数ある発症要因のひとつに
睡眠不足が挙げられています。

 

そして、糖尿病は
先に述べた歯周病と深い関係があり、
相互に症状を悪化させることが
明らかになっているのです。

 

 

 

いずれも自覚症状に乏しいため、
「気づいたら糖尿病も歯周病も悪化していた…」
といった事態にもなりうる、
まさに恐ろしい病気です。

 

 

 

 

◆良質な睡眠のカギは「歯の本数」にあり

 

先にご紹介したケースとは逆に、
歯の状態が睡眠時間に影響を及ぼすことも
あると言われています。

 

ある研究では、
歯の本数が少ないと睡眠時の呼吸を妨げ、
睡眠時間に影響する恐れがある、
との指摘をもとに、
調査が実施されました。

 

その結果、歯の本数が少ない人は
20本以上歯がある人に比べて、
睡眠不足、または長時間眠りすぎるリスクが
高くなることが明らかになりました。

 

このように、お口と睡眠は
お互いに深い関係性があり、
ときに健康そのものを左右するといっても
過言ではありません。

 

 

 

 

◆お口のケアと良好な睡眠で
 健やかな毎日を!

 

健やかな生活を送るためには
良質な睡眠とお口の健康維持、
どちらも欠かすことができません。

 

 

 

 

毎日の生活習慣を整えつつ、
お口の状態に不安がある方は
早めに歯科を受診することをおすすめします。

日々のセルフケアで
万全の対策を心がけて、
暑い夏も元気に乗り切りましょう!

 

 

 

医療法人社団 ハートデンタルクリニック
〒885-0031
宮崎県都城市天神町19街区21号
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高血圧とお口の意外な関係!知られざるリスクとは?

 

こんにちは。院長の葉です。
初夏の日差しがさわやかな季節となりました。

 

さて、毎年5月17日は世界高血圧デーです。
高血圧と聞くと「食生活」や「運動不足」が
真っ先に思い浮かびますが、
実はお口の健康とも密接に関わっています。

 

今回は、高血圧と歯科の
意外な関係についてご紹介しましょう。

 

 

 

 

◆血圧の薬がもたらすお口の変化

 

高血圧はそれ自体がお口の環境に
影響を及ぼすことは少ないものの、
血圧を下げる薬(降圧剤)の副作用
次のような変化をもたらします。

 

・歯ぐきが腫れて歯が磨きにくくなる

アダラート、ノルバスクなどをはじめとした
高血圧治療でよく処方されるカルシウム拮抗薬は、
副作用で歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。

 

腫れが大きくなると歯ブラシを当てても
プラークが除去しづらいほか、
見た目の問題や発音のしづらさなど、
生活の質にも影響を及ぼします。

 

 

 

・お口が渇いて汚れがたまりやすくなる

降圧剤の副作用では
「お口の渇き」も代表的な症状です。
先にご紹介したカルシウム拮抗薬のほか、
フルイトランやラシックスなどの利尿薬も
副作用としてお口の渇きを
招くことがあります。

 

これらの服用でお口が渇きやすくなると、
だ液が持つお口のクリーニング作用や、
歯の表面を修復する作用が働きにくくなり、
結果としてむし歯や歯周病、
口臭のリスクが高まってしまいます。

 

 

 

 

◆歯が少ないと高血圧に?
 お口の健康と血圧の関係

 

最新の研究では、
歯の本数が少ない、あるいは噛む力が弱いと
高血圧になりやすくなることも明らかになっています。

 

あるデータでは、
奥歯で噛めない人は高血圧のリスクが約1.7倍
高くなることが示されています。

 

なぜ、噛めなくなると
高血圧のリスクが高くなるのでしょうか。
その理由の1つに
「食べものの選り好み」が考えられています。

 

例えば、奥歯で噛めなくなると、
多くの人は繊維質の多い果物や
緑黄色野菜を避けがちです。
しかし、これらの食品には
血圧の安定に必要なカリウムが豊富に含まれており、
不足すると血圧の上昇を招いてしまいます。

 

 

 

このような現象は
とくに高齢者に多くみられることから、
将来的な病気のリスクを減らすためにも、
若いうちからお口の健康を保つことが重要です。

 

 

 

 

◆高血圧の予防・管理のカギは
 歯科での定期検診

 

以上のことからもわかるように、
健康的な毎日を送るうえでは
食生活や生活習慣の改善にくわえ、
お口の健康維持も重要な役割を担っています。

 

なかでも、歯科での定期検診
高血圧の予防・管理において、
次の2つの効果があります。

 

・高血圧の薬の副作用によって生じるお口トラブルを防ぐ
・お口の健康を保ち、歯を多く残すことで高血圧を予防する

 

 

 

 

自宅での正しい歯みがきや
食生活の改善に加え、
歯科での専門的なチェックも含めた
全身の健康を守る習慣づくりを
心がけましょう!

 

 

 

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おいでください!妊婦歯科健診 ーかかりつけ歯科を見つけるチャンスー

妊娠中は、女性ホルモンの分泌が増加することと生活習慣の変化の影響で、次のようなお口のトラブルが起きやすくなります。

●虫歯になりやすくなる

●歯や歯ぐきが敏感になる

●冷たいものや熱いものがしみやすくなる

●口臭が強くなる

●プラーク(細菌のかたまり)がたまりやすくなる

●歯周病になりやすくなる

●歯ぐきの炎症や出血が起こりやすくなる

●歯ぐきが腫れやすくなる

ですので、お口の状態を妊婦歯科健診で見てもらいましょう!

5月号のnico特集では、妊婦歯科健診の重要性や受診に適した妊娠の時期などもわかりやすく紹介しています。

 

引用参考文献:nico2024年5月

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無症状でも油断禁物!? レントゲンで発見される隠れた病気

 

こんにちは。院長の葉です。

 

2月16日は日本で初めて
天気図が作成された「天気図記念日」だそうです。

天気や気圧、風速などを
地図上に描いたものが天気図。
これによって初めて天候の流れを可視化できるように
なったといわれています。

 

ちなみに歯科診療における
可視化(見える化)といえば
「レントゲン検査」を欠かすことはできません。

 

歯科の病気の中には自覚症状がほとんどなく、
レントゲン検査で偶然発見される病気が
いくつか存在しています。

 

今回は、そうした病気の中から
代表的なものを3つ、ご紹介していきましょう。

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状1
 歯根吸収

 

歯根吸収
主に歯のケガや矯正治療が原因で、
歯の根っこ(歯根)が少しずつ
溶けて短くなる現象です。

 

しかも、一度溶けてしまった歯根は元に戻らず、
短くなりすぎると歯がグラグラしたり、
抜け落ちたりすることがあります。

 

初期の段階では症状がないため、
レントゲンを撮らなければ
なかなか発見に至りません。

 

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状2
 顎骨嚢胞(がっこつのうほう)

 

嚢胞(のうほう)とは
体の中に作られる袋状の病変で、
中でも「あごの骨」の中にできたものが
顎骨嚢胞(がっこつのうほう)です。

 

 

 

最初のうちは
痛みや腫れといった自覚症状がなく、
知らないまま放置されてしまうことも
珍しくありません。

 

放置された嚢胞は次第に大きくなり、
歯の位置がズレたり、
顔の形が変わったりする原因になります。

 

 

レントゲンでは、こうした
自覚症状の乏しいお口の異常にも、
いち早く気づくことができます。

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状3
 歯の位置や生え方などの異常

 

本来あるべき位置や向きに
歯が生えていない、あるいは
「歯の数が足りない」「多い」といった異常も、
レントゲンで偶然発見されることがあります。

 

 

中でも代表的なのが、
横向き・斜め向きに生えている「親知らず」です。

 

 

 

このような親知らずを放置すると、
歯ぐきの腫れ
痛みを繰り返すことも少なくありません。

 

また、「歯の数の異常」なども
レントゲンを撮らないと
なかなか気づくことができません。

 

放置すると、
大人になっても永久歯が生えてこなかったり、
「歯並び」や「かみ合わせ」が
悪くなったりすることがあります。

 

 

 

 

◆レントゲン検査で
 むし歯・歯周病以外の病気もチェック!

 

歯科のレントゲン検査には
むし歯や歯周病の有無、
進行状況を知るだけではなく、
自覚症状のないお口の異常を
早期に発見できる
メリットがあります。

 

病気に早く気づくことで
将来的なリスクに対応できるほか、
病状が悪化する前に
適切な治療を受けることが可能です。

 

 

このようにレントゲンは
お口の状態を正確に調べる手段として
非常に効果的です。

 

また、患者の皆さまもご自身の状態を
より深く理解することができます。

 

皆さまに安心して治療を受けていただけるよう
スタッフ一同取り組んでまいりますので、
ご不安なことがあれば
いつでもお気兼ねなくお声がけください。

 

 

 

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「骨粗しょう症のかた、歯科受診がとっても大事です。」

 歯科治療で注意したい全身の病気の1つが「骨粗しょう症」です。その治療薬の影響で、「顎骨壊死」というトラブルがまれに起こります。近年、顎骨壊死を防ぐために、お口の状態を健康に保つことの重要性がわかってきました。さらに今年、専門学会が「骨粗しょう症治療をするすべての方に、原則、歯科受診が求められる」といった内容の文書を出しました。そこで本特集では、骨粗しょう症の方の歯科受診についてまとめます。

骨粗しょう症とは?

 骨粗しょう症とは、骨の密度が低下してもろくなり、骨折しやすい状態を指します。加齢にともなってだれにでも起きるもので、特に閉経後の女性に多いです。ちょっとした刺激で骨折し、一度骨折すると他の部位に連鎖しやすい特徴があります。よくあるのが背骨の骨折が先行し、大腿骨頸部に骨折を生じたケースで、骨折が治っても反対側にまた起こり、寝たきりになる可能性が高まります。加えて、寿命が短くなるという調査もあります。そのため骨粗しょう症の方では、栄養、運動とともに治療薬で骨折を防ぐことがとても重要です。

骨粗しょう症患者さんに注意してほしい

薬剤関連顎骨壞死

 骨粗しょう症の治療薬のうち、「ビスホスホネート製剤」と「デノスマブ製剤」は、ごくまれに「薬剤関連顎骨壊死」という病気を引き起こすことがあります。
 薬剤関連顎骨壊死とは、文字どおり薬が関連したあごの骨の病気です。顎骨壊死を発症すると、歯ぐきの腫れや痛みが生じるほか、あごの骨が歯ぐきから露出したり、顔の皮膚から膿が出てきたりすることもあります。
 とはいえ、骨粗しょう症の方は骨折を防ぐことがもっとも大事ですので、自己判断で薬を中断しないようにしましょう。

薬剤関連顎骨壊死を予防するには

 「ビスホスホネート製剤」と「デノスマブ製剤」が関連した骨の病気は、あごの骨だけに起こります。つまりお口の中の状態が影響しており、このことから薬剤関連骨壊死を防ぐために、①歯科治療で、口腔内状態を改善する、②日々のセルフケアで良好な口腔内環境を維持する、③定期的に歯科を受診する
以上の3つがポイントとなります。
 歯科受診にあたっては、薬剤関連顎骨壊死のリスクがあるかを把握したいため、服用薬だけでなく、注射薬や点滴治療の情報を歯医者さんに詳しくお伝えください。

 

引用参考文献:nico2023年9月

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紙巻・加熱式・電子タバコ・・・何問分かる?いまどきタバコクイズ!

 

「タバコはリラックスやストレス解消になる」「加熱式タバコなら健康への害が少ない」と思っていませんか? でもそれは誤解です。クイズ形式で、最新のタバコの知識をチェックしてみましょう。

Qタバコがやめられないのは、その人の意志が弱いせい?

No。ニコチンのもつ強い依存性が禁煙を難しくしています。海外の研究では、二コチンの依存性はドラッグ並みといわれています。

Q加熱式タバコは紙巻タバコより害が少ない?

No。ニコチンなどの有害物質の量はほとんど変わりません。また、プロピレングリコールやグリセロールなど、加熱式タバコ特有の化学物質も存在します。それらの人体への影響は、まだ未知数です。

Q 加熱式タバコから出ているのは水蒸?

No。加熱式タバコから出る煙は水蒸気ではありません。エアロゾルという、化学物質を含んだ液体の微粒子が発生しています。エアロゾルは室温で気体に変わり、まわりの空気を汚染します。

Q 加熱式タバコは禁煙の助けになる?

No。残念ながら、喫煙動向を見るとそうとは言えません。加熱式タバコに替えても物足りないから紙巻タバコに戻る人や、加熱式タバコと紙巻タバコを両方吸っている人も見られます。

Q 子どもがいる家庭には加熱式タバコのほうがいい?

No。加熱式タバコでも受動喫煙のリスクは存在します。先ほど選べたように、加熱式タバコの煙にも有害物質は変わらず含まれているのです。

Q 電子タバコは紙巻タバコより害が少ない?

No。10年ほど前に若年層を中心に電子タバコが爆発的に普及した米国では、近年、肺機能障害や死亡など、深刻な健康夜害が相次いで報告されています。

Q 短期間、禁煙しても意味はない?

No。 禁煙して数時間〜数日から起こる
“よい変化”があります。禁煙約8時間後には血中の酸素濃度が上昇し、約24時間後には心臓発作のリスクが軽減します。お口の状態も変化し、歯ぐきへの血流量は、禁煙5日ほどで非喫煙者と同じくらいに回復するといわれています。

nico 8月号では、ほかにもたくさんのタバコクイズを掲載しています。あなたは何間わかるでしょうか。ぜひ挑戦してみてください!

 

引用参考文献:nico2023年8月

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「そのツライをラクにするがん治療に歯科が役立ちます」

 

歯科ががん治療完遂の助けに!

 多くの場合、がんと診断されてから本格的な治療の開始までには、検査などの関係で日数を要します。そのあいだに時間をみつけて歯科に通い、お口の状態を改善しておくと、がんの治療期間がぐっと楽になります。具体的にいうとー。

口内炎などの副作用が緩和される

 抗がん剤治療や放射線治療(頭部に放射線を当てた場合)では、副作用が起こることが多いです。

 お口に出る主な副作用は、口内炎、舌の痛み、お口の乾燥、歯ぐきの痛み、味覚障書などで、感染症である口腔カンジダ症やヘルペスを発症することもあります。特に口内炎はツラく、症状がひどい方は、痛くて食事はおろか水も飲めない、歯もみがけないという人も・・・。

 口内炎や感染症は、お口の中に細菌が多いほど悪化しやすいです。抗がん剤で体の免疫が抑制されている状態ではなおさらですし、放射線の影響で細胞が脱落し、そこに細菌が多量に入り込むと、炎症が悪化し長引きます。

 こうした症状ができるだけ出ないように、また出たとしても軽度で済むようにするには、お口の中の細菌を減らすことです。 そのためには、むし歯や歯周病の治療が第→。歯科で病巣=細菌の住処を応急的に取り除いてもらいましょう。そして歯石除去やお口のクリーニングを受けて、お口の衛生状態を良くしましょう。

 くわえて、歯や被せ物、入れ歯が当たってお口の粘膜を傷つけているところがないかも診てもらいましょう。がん治療中は、傷口に細菌感染が起きるとひどくなりやすいです。

肺炎などの合併症の危険性が減る

 がんの手術は、たいていは全身麻酔で行われます。全身麻酔では人工呼吸器で呼吸を補助します。気管チューブを患者さんのお口から気管へと挿し込んでいくのですが、グラグラしている歯があると、それが折れたり抜けたりすることがあります。

 折れたり抜けたりした歯が気管に入ると、窒息を起こしかねません。ですから、グラついている歯があるのなら、手術の前に歯科で抜いてもらうことをおすすめします。

 また、気管チューブを通すとき、お口の中が汚れていると、細菌が肺に入り込んで、手術後に肺炎(誤の性肺炎)などの合併症を起こす危険性もあります。このような意味でも、お口の衛生状態は大切です。

 歯科受診は、がん治療を始める前にコンディションを整える“準備運動”です。おろそかにせずぜひ受診しましょう!

 

引用参考文献:nico2022年8月

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「安心・安全な治療のために持病とお薬、教えてください」

 

 高血圧や糖尿病の持病のある方、血液サラサラのお薬を飲んでいる方。歯科を受診した際に、そのことをお伝えいただけているでしょうか。「病院ならともかく歯医者さんで言う必要はないだろう」と思うかもしれませんが、それはとても危険です。

 特に抜歯やインプラントなどの外科治療を受けられる際、病気やお薬によっては、歯科が知らないまま治療を進めてしまうと、生命の危険が生じたり、治療後に痛みや腫れが続いたり、治りが悪くなることがあるのです。ここではその一例として、患者さんの多い「高血圧症とそのお薬」についてお話ししましょう。

高血圧症とそのお薬の作用

 血圧が高いと、ホース内を勢いよく水が流れるように、血管にかかる血液の圧力が大きくなります。この状態は、そのままでは脳や心臓への負担となります。高血圧症は脳卒中や心筋梗塞、心不全の最大のリスクで、脳の血管が破れると、脳出血やくも膜下出血が起き、最悪死に至ります。

 高血圧症の方が飲んでいるお薬は「降圧薬」といいます。いろいろな種類があり、作用のしかたも違いますが、目的は同じで「血管にかかる圧力を下げる」ことにあります。

歯科治療とどう関係する?

 歯医者さんで治療を受けるときは緊張しますよね。このときからだはストレスを感じて、血圧が上がっています。これは「白衣性高血圧」といい、血圧が高くない方にも起こる現象です。

 高血圧症の方は、緊張でさらに血圧が上がります。血圧が上がると心臓がドキドキしますが、それよりも怖いのは脳の血管への影響です。めったにないものの、内圧が上がりパンパンになった血管が破れ、脳出血を起こしてしまうおそれがあるのです。

患者さんへの歯科からのお願い

 万一のトラブルを避けるため、高血圧症の方は必ずお伝えください。受診前には、通常通りお薬の服用もお願いします。

 また、チェアに上がったときや麻酔注射をするとき、抜歯などの外科治療をするときには、血圧を測りながら進めていきます。

 緊張により血圧が上昇しているなら、落ち着くまで時間をおきます。ですので、治療にはお時間がかかります。時間をおいても血圧が下がらないなら、治療を延期させていただくこともあります。

 nico 6月号では、ほかにも「血栓症とそのお薬」「骨粗しょう症とそのお薬」 「糖尿病とそのお薬」「ステロイド剤」と歯科治療との関係もご説明しています。

 

引用参考文献:nico2022年6月

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