
大切な歯や口、あごを守るために!
学校のクラブ活動や、地域のクラブチームに入って、指導者のもと本格的に練習や試合をしている子どもたち、増えていますよね。世界的に活躍する選手に憧れ、一生懸命なお子さんも多いことでしょう。じつはスポーツ中に起きるケガの10〜20%が口や口の周りのケガで、ことにサッカー人口が急速に増え始めてから目立つようになりました。
口のケガといってもいろいろで、口の中を切ったり、ぶつかった衝撃で歯が欠けたり、歯がグラグラしたり抜けたり、ひどい場合はあごの骨が折れてしまうこともあります。また、口やあごをぶつけた衝撃で脳が激しく揺れ、脳しんとうを起こして、めまいやふらつき、ときには意識がなくなることがあります。脳を支えている首がまだ十分に鍛えられておらず、食いしばって衝撃に耐える力も弱い年齢のお子さんの場合はとくに、サッカーのヘディングが与える脳への影響も極力減らしたいもの。そうしたときに役に立つのがスポーツマウスガードです。
衝撃緩和&パフォーマンスアップ?!
歯科で歯型を取って製作するスポーツマウスガードは、ピタッと合うので使用感の良いものです。衝撃吸収能の高い材料で歯をおおうことで、スポーツによる外傷を減らします。また、マウスガードを入れることで噛み合わせの面積が広がり、噛み合わせが安定するため、グッと強く噛むことができ、その結果、首がしっかりと固定されやすくなって、脳しんとうの軽減に役立つことがわかっています。
噛み合わせがよく、しっかり噛めることによって、脳への衝撃を減らせるだけでなく、からだのバランスがよくなります。そのうえ、グッと噛んだときに脳に伝わる情報が大きいので、「大きな刺激が来た!さあこの刺激に見合うだけの筋力を出せ!」と脳が筋肉に指令を出します。つまり、健康な歯をもち、よい噛み合わせでしっかり噛めると、それだけで運動能力の向上にとても有利なのです。
アマ・プロを問わず、多くのアスリートが実感しているマウスガードの効果。お子さんだけでなく、大人の方もぜひ試してみてください。
まだ体格が完成されていない子どもたちが、健康的にスポーツを楽しめれば、結果的には、その素質を将来に向けて伸ばすことにもつながるのではないでしょうか。「安全に」「健康的に」という基本を忘れずに、これからもスポーツをおおいに楽しんでください。
引用参考文献:nico 2015年11月号
最近は 「 顎関節症 」 などあごの不調に悩む方が増えてきています。
その原因は、歯並びや噛み癖など、口の中にだけあると思いがちですが、最近は
「 顎関節症は生活習慣病である 」
という考え方もあります。
・「 口を開けるとあごが痛む 」
・「 口を開けると音がする 」
・「 口が開きにくい 」
という顎関節症も、原因の1つである噛み合わせの乱れが、全身の健康に影響することも一般に知られるようになりました。
ただ、あまり理解されていないのは、
「 歯並びと噛み合わせは別のもの 」
ということ。
そもそも、噛み合わせが良いとは、どういう歯の状態を指すのでしょうか?
日本人にとって一番大切な歯の役割は、食べ物をよく噛み、すり潰して咀嚼すること。

自覚のないブラキシズムにご用心!
「治療した歯がよく壊れる」と悩んで来院した患者さんのお口の中に、ブラキシズムの明らかな痕跡を見つけて「歯ぎしりしていませんか?」と尋ねると、「してませんけど」と答える方は、じつはめずらしくありません。
ブラキシズムには日中する
ものと睡眠中にするものがありますが、歯やあごの健康への悪影響が問題になりやすいのは、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりです。睡眠中の無意識で行われる歯ぎしり・食いしばりは、そのたびに自分で気づいて止めるということができません。しかも日中の歯ぎしり・食いしばりに比べると、睡眠中は歯やあごを守ろうとする防御機構が働きにくく、自分の歯を自分で痛めてしまうほどの強い力が加わります。
また、歯周炎で炎症が起き歯槽骨が減っている方の場合は、歯ぎしり・食いしばりの力が毎晩のようにかかっていると、力のために歯を支えている歯槽骨が圧迫されて失われやすく、歯周炎の病状が悪化しやすかったり、治療しても治りにくいなどの問題が起きやすくなります。
そもそも原因はなんなの?
歯ぎしり・食いしばりの原因として、現在最も有力視されているのがストレスです。それならば、原因であるストレスを減らすのがもっとも効果的な対処法のはず。しかし生活をガラリと変えてしまうわけにはなかなかいきません。それに、ストレスのほかに睡眠の質や服用中の薬の影響、飲酒、喫煙なども関わっているとされていますし、こうした原因だけではうまく説明がつかない領域も、いまだ残されています。
引用参考文献:nico 2015年8月号
患者さまが言っているマウスピースというものの中にも、実はいろいろなものがあります。
今回は、その中の 『 ナイトガード 』 について書きます。
このナイトガードだけでも目的には個人差があり、
・ 歯のすり減り防止
・ 前歯の差し歯治療後の保護
・ 顎の関節の疼痛緩和
・ 顎の筋肉の緊張緩和
・ 開口障害の治療
などがあります。
飲食物で歯が溶ける???
歯は酸に弱く、酸性度の強い飲食物に長く触れるほど溶けてしまうってご存知ですか?
歯はむし歯にならなくても、酸に触れる頻度が高まると化学反応を起こして分解され溶けてしまうのです。
少し前まで日本では、酸蝕歯っていうと工場の酸性ガスのなかで働く方の職業性、または歯が胃酸に触れる逆流性食道炎など、限られた人に起きる病気だと考えられてきました。
一方欧米では、かなり前から飲食物による酸蝕歯の問題が広く認知され、コーラなどの酸性度の強い飲料への警笛が鳴らされていました。
というのも、欧米では朝食にオレンジジュースを飲み、サラダにドレッシング、グレープフルーツなどもよく食べる習慣があります。肉や魚にはレモンを添え、コーラ・ワイン・カクテルなどを飲むといった具合に、もともと酸性度の強い飲食物を日常的に摂るからだったからだと思われます。
その一方、和食で酸性度の強い日常食といえば酢の物くらいで、歯が強い酸にふれる機会が比較的少なかったといえます。
ただ、現在では少し様相が変わってきて、欧米型の食生活が世代を超えて定着し、また酸性度の強い炭酸飲料やスポーツドリンクがいつでも手に入るようになりました。
酸性度の強い飲食物の消費にさらに拍車をかけているのが健康志向を背景とする習慣。。。
ビタミンC入りのドリンク剤や黒酢を飲む方もいます。またトクホだからと言って安心して酸性度の強い炭酸飲料を継続的に飲む方もいますが、継続的な摂取の習慣こそ酸蝕歯の最大のリスクなのです。
食の欧米化、そして清涼飲料水の普及に加え、ポン酢・梅干し・黒酢などを積極的に摂る健康法が浸透してきている日本でも、そろそろ本格的に酸蝕歯に注目し、警笛を鳴らすべき時がきているのでは?
いくらおいしく体によくても、歯がボロボロになってしまっては、食べる楽しみも健康の喜びも十分には味わえません!
食習慣の変化とともに、私たちの歯を取り囲む環境は変化していますので、生活習慣病の1つとして
『 酸蝕歯 』
にも注意していきましょう ^^
《 今日の記事は nico 2014年 7月号 を参考に記載しています 》
患者さまの中には、歯のケアに熱心でも
歯が欠けたり、折れたり、被せ物が壊れたり
などのトラブルを繰り返す方がいらっしゃいます。
そういう方は奥歯を失って、ブリッジやインプラントを入れてからも何度も壊れて作り替えたなど、治療の連鎖に悩んでいます。
そういうときに一番に疑われるのが
『 ブラキシズム 』
です。
このブラキシズムによって歯や歯の周囲組織、あごの骨などにその耐久性を越える力が繰り返しかかることで、さらにトラブルは拡大していきます。
過剰な力が原因となれば、大切なのはその力を減らすことで、そのために欠かせないのが、患者さまの気付きです。
まずは普段の行動を認識することが、改善への第一歩になります。
食生活の見直し、クセの改善、睡眠時のブラキシズムは?etc.。。。あらゆる角度から力の影響を洗い出し、リスクを1つずつ減らしていく必要があります。
睡眠時のブラキシズムは、さまざまな要因が複雑にからまり合って起きるため、じつは残念なことにその発生原因はいまだに解明されていません。
一方、睡眠中のどんな時にブラキシズムが起きるか?というのは明らかになっていて、実は眠りが浅くなるときに起きるのです。
眠りには周期があり、浅いノンレム睡眠に続いて深いノンレム睡眠が現れ、その後睡眠がぐっと浅くなりレム睡眠に移行していきます。
浅いノンレム睡眠の間は、一過性の覚醒が頻繁に発生しますが、ブラキシズムはこの一過性の覚醒とともに集中して起こります。
たとえば、いびきをすると息が苦しくなるために、たびたび眠りが浅くなります。
すると眠りのサイクルが乱れ、ブラキシズムの発現も頻繁になります。
健やかな眠りは、心身の健康にとって大切であることはもちろんですが、ブラキシズムの改善にとっても大変重要なのです。
睡眠時ブラキシズムの被害を食い止めるためもっとも重要なのは、患者やさまの気付きです。
患者さまが睡眠時ブラキシズムを認識し、納得して下さることが、スプリントを使用して確実に被害を減らす第一歩です。
むし歯や歯周病の感染対策に加え、今後は力がもたらす問題にも目を向けていただくと、今抱えているトラブルを解決する新たな突破口が見つかるかもしれません ^^

治療の連鎖、ブラキシズムが原因かも!
患者さんのなかには、歯のケアに熱心なのに、歯が欠ける、折れる、被せ物が壊れるなどのトラブルを繰り返すかたがいます。私の勤務する病院にも、そんな患者さんが来院します。お聞きすると、奥歯を失い、ブリッジやインプラントを入れてからも何度も壊れて作り替えたなど、治療の連鎖に悩んでおられるのです。
そんなとき疑われるのが「ブラキシズム」です。ブラキシズムによって歯や歯の周りの組織、あごの骨などにその耐久性を越える力が繰り返しかかることでトラブルは拡大していきます。
過剰な力が原因となれば、大切なのはその力を減らすこと。そのため欠かせないのが、患者さんの気づきです。普段の行動を認識することが改善への第一歩になります。食生活の見直し、クセの改善、睡眠時のブラキシズムは?etc.……あらゆる角度から力の影響を洗い出し、リスクをひとつずつ減らしていく必要があります。
眠りのサイクルとの関係って?
睡眠中のブラキシズムはさまざまな要因が複雑にからまり合って起きるため、じつは残念なことに、その発生原因はいまだに解明されていません。
一方、睡眠中のどんなときにブラキシズムが起きるかは明らかになっています。じつは眠りが浅くなるときに起きるのです。
眠りには周期があり、浅いノンレム睡眠に引き続いて深いノンレム睡眠が現れ、その後、睡眠がぐっと浅くなりレム睡眠に移行します。浅いノンレム睡眠のあいだは、一過性の覚醒が頻繁に発生しますが、ブラキシズムはこの一過性の覚醒とともに集中して起こります。
たとえば、いびきをすると息が苦しくなるために、たびたび眠りが浅くなります。すると眠りのサイクルが乱れ、ブラキシズムの発現も頻繁になります。健やかな眠りは、心身の健康にとって大切であることはもちろんですが、ブラキシズムの改善にとってもたいへん重要なのです。
小さな気づき、見逃さずに相談を!
睡眠時ブラキシズムの被害を食い止めるためもっとも重要なのは患者さんの気づきです。患者さんが睡眠時ブラキシズムを認識し、納得してくださることが、スプリントを使って確実に被害を減らす第一歩です。
むし歯や歯周病の感染対策に加え、今後は力がもたらす問題にも目を向けていただくと、あなたが抱えるトラブルを解決する新たな突破口が見つかるかもしれません。ぜひ試してみてください。
引用参考文献:nico 2014年3月

治療後にシミるわけって?
象牙質まで進んだむし歯を治療する際、さいわい神経を取らずにすんだ歯に、治療後冷たいものがシミる、違和感がある、強く噛むと痛いなどの症状が出ることがあります。治療自体はうまくいっているのにシミてしまうわけをお話しするには、まずは象牙質の構造の説明が必要でしょう。
健康な歯は硬いエナメル質で覆われています。ところがエナメル質に穴が開くと、むき出しになった象牙質に加わるさまざまな刺激が神経に伝わるようになってしまいます。じつは象牙質は、細いチューブを寄せ集めたような構造をしていて、その象牙質のチューブのなかを、神経から延びる細長い神経組織が通っています。つまり、象牙質がむき出しになるということは、「神経がむき出しになるのとほとんど同じこと」なのです。
治療後にシミるという症状も、やはりこうした構造が影響しています。むし歯を治療するには、細菌に汚染された象牙質を削って取り除きますが、じつはこのとき、チューブを通る細い神経組織の末端も一緒に切り取らざるを得ません。むし歯の治療とは、生体を切除するいわば外科処置。治療後にしばらくシミるのはこういうわけです。
刺激をブロックして神経を守る!
また、細菌がチューブから神経へと入り込んでいる場合、生体が炎症を押さえ込むまで軽い違和感があります。
しかしよくしたもので、刺激が神経に伝わり続けると、歯は刺激をシャットダウンするために、二次象牙質という防御機構を作り上げます。これには3ヶ月ほどかかりますが、二次象牙質ができると完全に症状が消え、新たに神経を取る治療を追加しなくても、様子を見ているうちに症状が消えてしまうことがほとんどです。
「自分の歯」を長持ちさせよう!
神経は、神経組織以外にも毛細血管などが通っている、歯に栄養を運ぶ大切な組織です。神経を取っても、被せ物をして使い続けることはできますが、歯のいのちが失われるため、耐久性が落ちてしまいます。手の加わっていない自分の歯ほど丈夫でいいものは他にありません。
歯科医師も、患者さんが久々に来院するたびに、嫌がられながら硬い歯を削らなければならないのは気が重いものです。そこで治療が終わったら、今度は予防のために歯科医院に通いましょう。治療の繰り返しから解放されているご自分に、しばらくしてきっと気づくことでしょう。
引用参考文献:nico 2014年2月号
歯がしみて困ったという経験はありませんか?
歯の歯髄には知覚繊維がりそれには痛覚繊維しか存在しないため、通常冷たいもので
「 歯がしみる 」
と感じているのは、実際は
“ 冷たさ ”
ではなく
“ 痛み ”
を感じた結果なのです。
この知覚過敏は専門的には
「 象牙質知覚過敏症 」
と呼ばれているもので、露出した象牙質の表面に冷たいものが接したときやブラッシングでこすたときなどに生じる一過性の痛みのことを指し、むし歯によって歯が侵蝕(しんしょく)されて生じる痛みとは明確に区別されています。
また意外に思われる方も多いと思いますが、この知覚過敏と歯周病には深い関連があります。
一般的に、歯周病になると歯肉や歯槽骨などの歯の周りの組織が破壊された結果、歯ぐき全体が下がってきます。
この状態を
『 歯肉退縮(しにくたいしゅく) 』
と呼びます。
この歯肉退縮が起こると、隠れていた歯根部が表面に見えてきて相対的に歯が長くなったような外観になります。
歯肉退縮により歯根面が露出すると、冷たい刺激や歯ブラシの擦過刺激により知覚過敏を起こしやすくなってしまいます。
海外の文献では、歯周病の患者さまの60~98%に知覚過敏が認められる、という報告があります。
歯肉退縮が著しくなるにしたがって、知覚過敏の歯の割合も徐々に増加する傾向もあるようです。
次に知覚過敏症の対処法としては、予防としてプラーク(歯垢)をしっかり除去することが原則です。
冷水などの外部からの刺激は、象牙質表面に露出した象牙細管というわずかな空間を経由して歯髄内の知覚繊維に伝達されます。
そこでプラーク(歯垢)が歯根面に付着すると酸性度が高くなり、歯の表層が溶解され象牙細管が広くなった結果刺激が伝わりやすくなるので、プラークの存在が知覚過敏を助長するのです。
ただプラークを除去するために力まかせに歯磨きするのもよくありません。
過度のブラッシングは歯根部をすり減らしてしまい、結果として象牙細管を広げますので知覚過敏が起こりやすくなります。
したがって日々の歯磨きでは、歯面をすり減らさないように
適度の力
で上手にプラーク除去することが大切になります。
また市販されている知覚過敏用の歯磨き剤の使用も有効です。
これらの歯磨き剤には、象牙細管を目詰まりさせる成分や知覚繊維の痛みの閾値(いきち・・・痛みとして感じる最初の限界)を挙げる成分が含まれていて一定の効果があることも証明されています。
それでも知覚過敏の症状が改善されない場合は、一度かかりつけ歯科で相談された方がいいと思います。 ^^
( 今回の記事は
『 月刊 糖尿病ライフ さかん 2月号 』
を参考に記載しています。 )
種類さまざまな 『 口内炎 』 。
おそらく、普通はポツッと白いものができて痛い
「 アフタ 」 とよばれるものを思い浮かべると思います。
これが、多くの方が経験する口内炎で、 『 口内炎 』 という言葉はこの代名詞のように使われることが多いです。
もともと 『 口内炎 』 とは、口の粘膜に起きる炎症の症状をかなり大雑把にひとくくりにして表現している俗称なのです。
なので、本来はアフタ以外にも
・ カンジダ
・ ウイルス感染による水泡
・ 誤って噛んでできたキズの炎症
・ 全身疾患の症状が口の中にできたもの
・ ガンに変化する前の病変
など数多くの粘膜トラベルが含まれます。