子供の歯は、お父さん・お母さんが思っているよりだいぶ小さく、小さな歯をうまーく磨くには、歯ブラシの毛先を小さく動かすのがコツです。
また歯の周りには、歯ぐきや頬などやわらかい部分があります。
なので、ゴシゴシ強く磨くとやわらかい部分が傷付いてしまいます。
子供の仕上げ磨きは、歯ブラシを細かくふるわせるように、コチョコチョと動かすのがポイントです。
「 コチョコチョ~ 」
と言いながら、楽しくみがいてあげましょう。
まあ、磨くというよりはマッサージをするような感じでやさしく行ってくださいね ^^
一生おいしく食事をするために定期健診は大切だということは
みなさんご存じだと思います。
定期健診としては、歯周病の進行状況を調べるための「歯周ポケット」測定や、むし歯がないかなどの診査を行います。
その後、チェックした内容をもとに歯面清掃(PMTC)や歯石除去などを行い、むし歯がある場合は治療を行います。
この定期健診を行うことで、お口の未来が変わってきます。
1. 歯周病は人生を変える
~ 歯周病で多くの方が歯を失っています ~
・現在80歳で平均すると約10本程度しか歯が残っていないという国の調査結果がでています。
成人の歯を失う原因の半数近くは 「 歯周病 」で、20~40代にかかり、長い年月を経て少しずつ歯を失っていきます。
一度治療しても、放っておくとまた進行するため定期的なメインテナンスは歯周病の進行を食い止めるもっとも確実な手段です。
2. むし歯は痛んでからではおそい!
~ 「 神経 」 をとると歯がもろくなる ~
・ むし歯は早期発見できれば削らずに済む場合もありますが、この段階では痛みは一切ありません。
一方、はっきりと痛むほどまでに進行してしまうと、「 神経 」 をとらなければならないこともあります。
「 神経 」 は栄養分も運んでいるため、とるとその歯の寿命は著しく短くなってしまいます。
3. 歯みがきだけではむし歯も歯周病も防げない!
~ 歯石・バイオフィルムは 「 細菌 」 のすみか ^
・むし歯や歯周病の原因となる細菌の塊(プラーク)を、毎日の歯みがきでしっかり落とすことがまずは大切です。
しかし、それでも数ヶ月もするとほとんどの方のお口に強固な 「 歯石 」 や 「 バイオフィルム 」 ができてしまいます。
これらは通常の歯みがきだけではとれないため、定期メインテナンスでは専門の器具を使用して、これらを時間をかけて丁寧に取り除いていきます。
これらの理由からメインテナンスが必要なことがお分かりいただけたでしょうか?
長い人生でみると、定期健診での早期受診が治療回数の減少、治療費用の軽減に大きく関わってくるので痛くなくてもかかりつけ歯科医院の早期受診を心がけましょう^^

プロが認める優れた歯ブラシ!
みなさんは、どんな歯ブラシを使っていますか?薬局にはいろんな歯ブラシが売られていますね。かかりつけの歯科医院も、歯ブラシが並べられていると思います。この歯ブラシ、お店では見かけない製品だと思いませんか?これは歯科専売品といって、歯科医院が推奨し患者さんに販売しているものです。いわばプロの目で選ばれた折り紙つきの歯ブラシというわけです。
どの歯ブラシがいちばん良いの?
現在は、さまざまなタイプの歯ブラシが販売されていて、どれがいいのかと選ぶのも、たいへんだと思います。「この歯ブラシがベスト!」とランキングを付けられれば選ぶのはかんたんですが、それぞれの歯ブラシには、得意とする機能や特徴が備えられています。やわらかさも違います。そのため患者さんごとに、合う歯ブラシは異なるのです。歯周病の進行が心配な中高年、細部みがきが苦手になった高齢者など、患者さんたちは人生のさまざまなステージにおられます。リスクやライフスタイルに合ったものを選ぶことで、より快適にケアが続けられるかもしれません。
今回は、近年豊富になった歯科専売品から、特殊歯ブラシではなく、おなじみのごく基本的な歯ブラシをご紹介しています。いろんなタイプがありますので、「この1本だけ」と絞らず、忙しい朝と昼には大雑把みがきの歯ブラシ、夜にはじっくり細かくみがける歯ブラシを、とシーン別に使い分けるのもおすすめです。
プロが歯ブラシ選びをお手伝い!
お口の健康に影響するリスクや、要注意ポイントは、年齢とともに変化します。ライフスタイルも、歯についての意識も、年齢によって変化していくでしょう。ブラッシング指導を受けていただき、ご自分のリスクやクセを知っていただくことはもちろんですが、それと併行して患者さんに合った適切な歯ブラシをお使いいただくこともとても大切なことです。歯科医院では、それぞれの医院の診療方針に合わせて、自院の患者さんにおすすめしたい歯ブラシを選んで、処方できるようにご用意しています。
せっかく毎日みがくのなら、みなさんのお口の状態をよく知っている歯科のプロに、ご自分に合う毛質と機能の歯ブラシを選んでもらいませんか?ふだんから歯科医院を活用していただき、せっかく毎日続けていただいている歯みがきを、より効果的なものへと変えていきましょう。
引用参考文献:nico 2013年6月号
歯科人間ドック
あまり聞きなれない言葉ですが、受診者は年々増加しているそうです。
これからは、定期的な歯科検診を積極的に受診するような時代になり、そこで歯科人間ドックを通して口腔保健に関する意識の向上をはかるというもの。
人間ドックはなんと昭和29年に始まったそうですが、歯科人間ドックに関しては
平成10年に 『 日本歯科人間ドック学会 』
が設立され、平成18年から認定医制度を導入してきました。
この学会では、
口腔内疾患の早期発見による早期治療のみではなく、口腔の健康度やさらには全身疾患についてもスクリーニングが可能な検査項目を考案しています。
自分も6年前の開業当初から、アンチエイジングとともに歯科人間ドックに関心がありました。
ただ導入には躊躇していたのです。
歯科疾患は慢性的な経過をたどるため、初期では自覚症状がなく、さらにほとんどの人が経験しているため軽視されがちな現状があります。
定期的な歯科ドックを受けると。。。
1. 口腔の健康維持
2. 早期治療による医療費の軽減
3. 診療時間の縮小や回数の短縮
4. 身体への影響(歯を削る、抜く)が減少
5. 全身疾患の悪化を防ぐ
6. アンチエイジング
など多くのメリットがあります。
なので、これからのために1日も早く当医院でも歯科ドックが受診できるように体制を整えていきたいと思います。
歯ブラシに求められているのは
「 歯と歯の間や歯肉のポケットなどの狭いところに届くことと清掃効率 」
そこで重要なのは、歯面や歯肉に接触する歯ブラシの毛先!
肉眼ではその差が分かりにくいのですが、拡大してみると実は様々な工夫がしてあるのです。
その中でどんな毛先が適しているのかは、お口の悩みやケアしたい部位、歯みがき習慣などによって異なります。
①. 『 ラウンド 』 タイプ
もっともよく見られる形状は、毛先を切断した際の切り口を丸くし、歯肉が痛まないように加工したこのタイプ。
この形状は清掃効率は高いのですが、毛先の細いものに比べて細部到達性はよくないという欠点が。
②. 『 極細 』 タイプ
このタイプは細部到達性に優れているため、歯肉ポケットをしっかり磨きたい歯周病が気になる人などに適しています。
ただし、清掃効率は低下するためしっくり時間をかけたブラッシングが大切に。
③. 『 研削 』 タイプ
最新技術により実現したのが、毛先3分の1を細くして表面に凹凸をつけたよくある山切りカットタイプ。
歯ブラシのこしをほとんど低下させることなく、細部到達性を高めます。
さらに歯みがき粉に配合されている薬効成分をしっかりとお口の隅々まで届けやすくするとともに、清掃効率も向上します。
短い時間でも効率よく汚れを取り除くことができるようになっています。
④. 『 球 』 タイプ
清掃効率が高く、かつ歯肉を傷つけにくく主に小さなお子さま向けのタイプ
歯肉に当たる感触が優しいので、痛みや不快感が少なく乳歯が生え始めた乳児の初めての歯ブラシとして歯みがきに慣れてもらうのにピッタリ!
一見同じように見える歯ブラシの毛先でも、実はさまざまな工夫がしてあるのですね^^
※ 今回は
『 花王 』 さん
が 「 日歯広報 」 に記載しているヘルスケア教室の記事を参考に記載しています。
歯のクリーニングは、日常のブラッシングでは落ちにくい汚れ・ヤニ・コーヒーやお茶などの着色を除去し、本来の歯の白さを取り戻します。
また歯の表面に付着した最近の塊のバイオフィルムを除去することで、むし歯や歯周病の予防効果もあります。
たとえばコーヒーカップでいうと、日頃からキチンと洗っていても少しずつ色汚れが付着してきます。
これを落とすためには漂白してキレイにするように、歯の汚れも定期的なクリーニングで落とすことが美しさを保つポイントです。
クリーニングの予防効果ですが、最近では
“ 定期的なケア ”
が将来的に自分の歯を残すことにとても有効だということが分かってきています。
上手な歯みがきや高機能な歯磨剤などの個人的なものだけでは大切な歯は完全には守ることが出来ません。
定期的なプロフェッショナル・トゥース・クリーニングを受けに3ヶ月程度での歯科検診受診をこころがけましょう!^^
『 フッ化物がむし歯予防に効く 』
ということは皆さん聞いた事があると思います。
日本では1948年にフッ化物入りの歯磨き剤が初めて製品化され、現在では販売されている歯磨き剤の89%にフッ素が配合されています。
日本ではその他にも、フッ化ジェル・スプレーなどで毎日の歯磨きの時に歯に直接塗る方法や、フッ化物溶液でブクブクうがいするフッ化物洗口(学校や幼稚園・保育園などで主に実施)、そして歯医者さんなどで定期的に受けるフッ化物歯面塗布などが行われています。
こうした口の中にフッ化物を使う方法を 『 局所応用 』 といい、日本ではフッ化物をこの局所応用で使用しています。
海外では、こうした局所応用のほかに、水道水のフッ化物濃度を調整したり、食塩にフッ化物を添加したり、フッ化物タブレットを使ったりなどの 『 全身応用 』 もさかんに行われています。
日本では
「 水道水にフッ化物? 」
「 食塩にフッ化物? 」
「 飲んでいいの? 」
と驚かれてしまいますが、実はフッ素元素はミネラル栄養素で、フッ化物のむし歯予防効果が発見されたきっかけ自体
「 フッ化物濃度の高い天然水を飲む地域にむし歯が少ない 」
という調査結果からだったのです。
これらのフッ化物を上手に利用して、むし歯予防に努めていきましょう^^
( 今回の内容は nico 2011年 10月号 『 そこが知りたい! フッ素の力。 』 を参考に記載してあります。 )
最近よく聞くようになった
『 P M T C 』
って歯科のプロが器械を使って行う 『 歯のクリーニング 』 のこと。
これは通常の歯磨きと違うのはどこ?
もっとも違うのは、歯科の専門家が
“ 治療や予防に効き目のあるレベルに患者さまのお口を一旦徹底的に綺麗にする ”
という明確な目的を持って行う 「 処置 」 だという点です。
むし歯も歯周病も細菌による感染が原因なので、歯にベタベタとつくプラークはまさに細菌のかたまりで、これを破壊して取り除くことは歯科の治療と予防にとって欠くことのできない重要な処置なのです。
おおげさにいえば、どんなに腕のよい歯科医師がしっかりと治療をして精度の高い被せ物を作っても、プラークがつねにたくさんあるお口であれば新たな問題が次々に生じて治療はエンドレスになってしまいます。
ご自分の歯を大切にして治療後のつめ物や被せ物も長持ちさせるためにむしろもっとも重要だといえるのは、お口の中の衛生状態なのです。
つまり、細菌を減らし細菌による害を防ぐこと、これが歯を守るためのもっとも効果的で根本的な方法です。
といっても、プラークは毎日たまり続け、いったん徹底的に細菌叢を破壊しても、次の日にはまた歯みがきが必要です。
では、『 プロのクリーニング 』 にはどんな意味があるのか?
通常お口の中はプラークが多かれ少なかれいつもあり、ベタベタ汚れへの慣れが生じてくるので、この慣れこそがホームケアの改善を阻むのです。
そのために、
「 プラークが歯にくっついて気持ち悪い状態 」
と感じられるようになる手っ取り早い方法が、徹底的に除去した状態を新鮮な体験として味わうことです。
そして定期的にしっかりと除去し、その感覚を忘れないようにすることが 『 プロのクリーニング 』 の大きな意義なのです。
歯のツルツル感、唾液のサラサラ感を味わってみると、汚れを取り除いたときのお口本来の気持ちよさを再発見できると思います。
この発見こそホームケアの改善です。みなさんも是非体験してみて下さい。
当医院では来院時に必ず時間の許すかぎり、簡易的なPMTCを行うようにしています。
当医院の5周年だったので、受付にて100袋限定で無料プレゼントしていた
“ 歯医者さんがつくったチョコレート ”
この前すべて終了しました!
これは甘味料としてキシリトール100%!で歯科医院でしか購入できないチョコになります。
メリットとしては
1. 歯が強くなる!
キシリトールは唾液の分泌を促し、再石灰化を促進します。甘味料の価格としては砂糖の10倍なのでちょっと高めですが、WHO(世界保健機構)の実験結果が認める “ 歯の健康の守り手 ”です。
2. むし歯の予防!
キシリトールはむし歯の原因となる歯を溶かす酸を作らせない上、歯垢内のむし歯菌を減らす働きがあります。
3. 天然素材だから安心!
キシリトールは天然の甘味料で野菜や果物にも含まれています。甘さは砂糖とほぼ同じで、カロリーは4分の3なので “ 安全性の高いダイエットの味方 ”です。
ただその分賞味期限などもあるので、こちらに在庫は置いていないためありません。
その都度の注文になるため予め日数が必要になりますがご了承下さい。


“

フッ化物、使っていますか?
「フッ化物がむし歯予防に効く」と、皆さん聞いたことありますか?
日本では1948年にフッ化物入りの歯みがき剤がはじめて製品化され、現在では販売されている歯みがき剤の89%にフッ素が配合されています。
皆さんがいま使っている歯みがき剤にも、フッ化物が入っているのではないでしょうか。
日本ではそのほかにも、フッ化ジェル、スプレーなど、毎日の歯みがきの際に歯に直接塗る方法や、フッ化物溶液でぶくぶくするフッ化物洗口(学校や幼稚園・保育園などでおもに実施)、そして歯医者さんで定期的に受けるフッ化物歯面塗布が行われています。
こうした、口のなかにフッ化物を使う方法を「局所応用」といい、日本ではフッ化物を局所応用で用いています。
海外では、こうした局所応用のほかに、水道水のフッ化物濃度調整や食塩にフッ化物を添加したり、フッ化物タブレットを使うなどの「全身応用」もさかんに行われています。日本では「水道水にフッ化物?」「食塩に?」「飲んでいいの?」と驚かれてしまいますが、じつはフッ素元素はミネラル栄養素。
フッ化物のむし歯予防効果が発見されたきっかけ自体「フッ化物濃度の高い天然水を飲む地域にむし歯が少ない」という調査結果からだったのです。
自然から教わったむし歯予防法
フッ化物のむし歯予防への応用は、1901年、若い歯科医師がアメリカのロッキー山脈の麓にあるコロラドスプリングスの住民に、独特の褐色の歯を見つけて調査をはじめたことにはじまります。
歯が褐色で形成不全であるほかに、住民たちには別段健康上の問題が見受けられず、むしろむし歯がとても少ないというすぐれた特徴がありました。
フッ化物利用のはじまり
これがきっかけになって、アメリカ中の飲み水のフッ化物濃度とむし歯の関係を調べる大規模な調査が行われました。
すると約1ppmのフッ化物が入った水を飲んでいる地域では、うまい具合にむし歯が減って、しかも歯の色にほとんど問題が起きないことがわかったのです。
このフッ化物のすぐれた力を限られた地域の人々だけが享受するのではなく、より多くの人々の歯科保健に役立てようと、1945年には早くもアメリカで初の水道水のフッ化物調整が開始され、全身応用が始まりました。
本誌では、現在110ヶ国以上で用いられ効果を上げている、フッ化物を使ったむし歯予防についてお話していきます。
引用参考文献:nico 2011年10月号