フッ素入りの歯磨き粉ってどう?

またまた久しぶりになりすいません^^

以前からの続きで今回は  

“ フッ化物配合歯磨剤 ”   についてです。

簡単に言うと、タイトル通り

“ フッ素入りの歯磨き粉 ”  です。

これを使っての予防は、いつもの歯磨きに追加するだけで簡単に実行できる方法ですが、使用方法によってはほとんど効果を発揮しないこともあります。

まず、見分け方としては歯磨き粉の裏面などに記載されている成分表を見て、薬用成分の欄に

    「フッ化ナトリウム」

    「モノフルオロリン酸ナトリウム」

    「フッ化第一スズ」

のいずれかが表示してあれば、フッ化物配合歯磨剤です。

普通の基本成分によるプラーク除去効果は、むし歯予防にもちろんつながります。ただ、フッ化物にはそれだけでなく

“ 耐酸性の向上 (むし歯になりにくくする) ” や 

“ 再石灰化の促進 (ごく初期のむし歯の表面を治す)”

という効果があります。

また、これら3つのフッ化物自体の効果は3つの製剤で大差はないといわれています。

で、これらの濃度について日本では、歯磨き粉のフッ化物の配合上限は1000ppmとなっています。

歯科で取り扱いの商品ではこの上限に近い900ppm近い濃度で、きちんと商品自体にも記載されていますが、一般に市販されている歯磨き粉は、ほとんど記載されていないのが現状です。

できれば歯科医院で相談されてみるのがいいと思います。

次に、フッ化物配合歯磨剤の正しい使い方で、フッ化物の効果をより発揮させるには、

1.使用する歯磨剤の量

・・・1回に使用する適量の目安は、製剤や年齢により異なりますが約1g(約1cm)
   
2.ブラッシング後の洗口方法

・・・① 10~15mlの水を口に含む
・・・② 5秒間程度うがいをする
・・・③ うがいは1回だけとする
・・・④ 1~2時間程度は飲食をしない

ということが重要になります。

最後に今までのさまざまなフッ化物応用を組み合わせて実施した場合での安全性についてです。

フッ化物においては、急性毒性と慢性毒性が懸念されていますが、慢性毒性は過剰量のフッ化物を長期間摂取した場合に発症します。

日本では全身的応用(水道水へのフッ化物添加など)が行われていため、発症する可能性は極めて低いと考えられますので、フッ化物の局所応用を組み合わせた場合でも、それぞれの用法・用量を守って使用する限り問題ありません。

急性毒性においても同様に問題ありません。

それよりも、局所応用を上手に組み合わせて実施することにより、さらにむし歯予防の効果が期待できます。

当クリニックでも多くの予防関連商品を取り扱っていて、ホームページの予防のページにカタログと説明、価格も記載していますが、購入の際には、こちらからさらに説明させていただいています。

いろいろご相談下さい!^^