糖尿病と歯周病2

歯周病(ペリオ)は細菌感染による慢性の炎症です。

進行すると膿がでたり、歯がグラグラして抜けてしまうことはよく知られるようになってきましたが、最近の研究によりさまざまな生活習慣病と関係があることが分かってきました。

その1つが糖尿病との関連です。

あまり知られてはいませんが、実は歯周病は糖尿病の合併症の1つといわれるほど深い関連性があります。

糖尿病になると、最近に対する抵抗力や組織の修復力の低下、口腔内の乾燥などが生じてそれらが歯周病を悪化させるのです。

それにより、糖尿病だと歯周病に2倍以上かかりやすくなることと、また血糖のコントロールが悪いと歯周病がより重症化しやすいことも分かってきました。

反対に歯周病が重症化すると血糖のコントロールが悪くなりますが、治療するとよくなることも分かってきたのです。

最近は糖尿病患者は生活習慣の変化などにより急増していますが、自覚症状が出にくいため診断されても治療を受けない人や中断する人が約半数にも上ります。

しかし、高血糖の状態が続いていると血管や神経の障害によりさまざまな合併症が発症することがあります。

主な合併症・・・(※失明したり、透析を受ける最大の原因は糖尿病の合併症です!)

○ 脳梗塞

○ 心筋梗塞

○ 糖尿病性網膜症

○ 糖尿病性神経障害

○ 糖尿病性腎症

○ 糖尿病足病変

○ 歯周病

歯周病の症状としては、

・ 歯ぐきが腫れる

・ 歯ぐきを押すと膿がでる

・ 歯ぐきから出血する

・ 歯がグラグラする

・ 口臭が強くなる

などですが、歯周病の治療を行うことで血糖のコントロールがよくなるので定期的なメインテナンスが通常の方よりより重要になります^^