歯みがき粉の予防力アップ!^^

フッ素がむし歯予防に効果があるって聞いたことありますよね?

実はこのフッ素、日本の歯みがき粉ではこれまで1,000ppmF以下の濃度で配合するように決められていたのですが、今年3月に国際基準(ISO)と同様の1,500ppmFを上限とする歯みがき粉の発売がついに認可され、販売が始まっているのです。

● あらためておさらい!フッ素の効果!

➀.歯質強化

フッ素といっしょに修復された歯の決結晶は、元の歯より強い結晶になるため、むし歯になりにくい丈夫な歯になる。

②.再石灰化の促進

唾液の中に溶けだしたカルシウムなどが歯に取り込まれやすくなり歯  が修復されるスピードと量が多くなる。

③.抗菌作用

むし歯菌の酸を産生する活動をおさえる。

 

 

適切な濃度が口の中に長く保たれるほど効果が発揮されるので、フッ素配合歯みがき粉には、こうした効果が発揮されやすい濃度が配合されています。

実際、国内のフッ素配合歯みがき粉の市場シェアが増加するに伴い、1人あたりのむし歯本数(12歳児)は急激に減少しています。

今後、高濃度フッ素を配合した歯みがき粉が普及していけば、むし歯の本数はさらに減少することが予測されます。

 

● 高濃度フッ素配合品、子どもも使える?

1,500ppmFの配合が認められるにあたって、歯みがき粉メーカー団体(日本歯磨工業会)が相談して、

      「 6歳未満の使用はお控えいただく 」

という自主規制を設けました。

歯の形成期である6歳未満は、過剰のフッ素を積極的に飲みこむと、歯に白斑(斑状歯)が現れることがありますが、エナメル質が完成する6歳以降では、まず心配ないため、このような基準となっています。

 

● 予防だけじゃなく治療にも有効です!

歯は食事のたびに溶けているってご存知ですか?

これでは歯がどんどん減ってしまいそうですが、そうならないのは、溶けだしたカルシウムなどが唾液の力によって歯に戻り、補修されているからです。

つまり、歯の溶解に補修のスピードが追いつけば、むし歯はできません。

しかし、補修が追いつかない状態が続くと、溶解が進み、むし歯ができてしまいます。この初期段階が「 初期むし歯 」です。

そこで重要になるのが補修のスピードアップ。

カギを握るのは歯の補修スピードアップを早めるフッ素です。

高濃度フッ素配合歯みがき粉は補修のスピードをさらに高めるので、予防はもちろん初期むし歯の治療にも大変有効なアイテムなのです^^

(* 2017年 nico  11月号 を参考にしてまとめています^^)

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