虫歯を削らなくてもいい治療!?

最近、厚生労働省に認可されたもので、“ カリソルブ ”という、う蝕(虫歯)除去液をご紹介いたします。

これはMI(ミニマルインタべーション)という“ 最小の侵襲で最大の効果を得る ”という考えで、健全な歯質は不必要に除去せずに感染象牙質(虫歯になっている部位)のみを軟らかくさせて除去するという方法で使用する液です。

今まで虫歯の治療というとタービンという回転切削器具を使用するため音が嫌という方も多かったと思います。

この“ カリソルブ ”という液を使用する方法では、これを置くスペースを確保するために少しはタービンを使いますが、今までの方法よりは使う時間などは極端に少ないので、音も振動も少ない静かな治療になります。

カリソルブを使用する方法の特徴としましては

Ⅰ.健全歯質の保存

健全歯質(健康でむし歯になっていない部分)と感染象牙質(むし歯になっている部分)が明確に区分されますので、感染象牙質のみを除去して健全象牙質を不必要に除去することがありません。

Ⅱ.痛みの少ない治療

専用の器具を使用して手指で行いますので、中で広がっているような虫歯ではタービンを使用してドリリングが必要になる場合がありますが、補助的に使うだけです。
すでに痛みが強い場合や虫歯が神経に達しているような場合は局所麻酔が必要ですが、治療中も熱や振動を伴わないので、きわめて痛みの少ない治療が可能になります。

Ⅲ.静かで快適な治療

今まで使用していた回転切削器具による音や振動が最小限の使用で済みますので、快適な環境で静かな治療を受けられます。

Ⅳ.安全性

厚生労働省の認可を受けて、安全性に関しては問題ないことが確認されています。また、アレルギー反応や有害物質についての報告もありません。

Ⅴ.保険外診療

この薬剤使用は健康保険の適用範囲外ですので、保険外の治療になります。

実際にスウェーデンなどでも実証済みの治療法で自分の治療方針である

“ できるだけ削らない治療 ”

という方針にピッタリなので導入いたしました。

詳しく知りたい方などはご質問もこちらからでもどうぞ^^

口の中がよく見える!

開業以来、テレスコープという眼鏡みたいな拡大鏡を使って診療しています。

これは、最近のドラマの “医龍” などでも手術のシーンなどで出てくるものです。(倍率は違うと思いますが。。。)

実際、口腔内を2.5倍くらいに拡大していますので、治療の際に本当によく見えます。

以前のものや他のメーカーのものは、重かったり、使用すると目が異常に疲れたりとあったみたいなのですが、自分が使っているものは、アメリカの市場で1番使用されている“サイブロン”さんが取り扱っているものです。

ここの良い点は焦点距離などが、自分仕様でオーダーメードできるという点です。

実際、見た目などではここよりもスポーティーでかっこいいものはたくさんありますし、価格的に半分くらいのモデルも結構たくさんのメーカーからは出ていますが、オーダーメードできるのはここだけでした。

また、実際軽い!というのも大きな利点です。

開業以来、お子様の診療を含め、殆どすべての治療に使用していますので、これがない診療は今では考えられないくらいです。

これで、患者さまのお口の中を見ますと、治療に妥協できなくなります。

根の治療でも確実に質は上がりますし、詰め物や被せ物でも、ハッキリと境目のラインが見えますので、患者さまにも満足いく質の治療を提供できると思います。

見た目は変な容貌で、時々お子様から変な目で見られますが。。。

患者さまによっては、ものすごく視力の悪い先生なの?って考える方もいらっしゃるみたいですが、笑わずに見てみてくださいね!

いつか画像をアップできると思いますので。。。

また、この前厚生労働省から認可がでたもので、むし歯を削るタービンという機械を使用するのをできるだけ少なく出来る、う蝕除去液の“カリソルブ”を近く導入する予定です。
その時にはブログで詳しく説明予定ですのでもうしばらくお待ち下さい。

定期健診

最近では

“定期健診を受けましょう”

ってあらゆる所でよく聞くと思いますが、あんまり重要性が分かりにくいですよね?

また患者さま確保のために医院側の都合なのでは?って考える方もいらっしゃると思います。

ただ、実際は本音で言って

“患者さまのため”

なのです。

実際、開業してすぐは以前のブログでも書きましたが、患者さまの9割くらいが小学生以下だったのですが、その時は予防処置が重点だったので、だいたい4、5回くらい来院して終了のお子さんが多かったです。(むし歯が少ない場合)

で、今その子たちが3ヵ月後くらいの定期健診で来院すると、殆ど予防処置も終わっているので、1回の来院で終了です。

で、その1回で新しい虫歯がないかとかはもちろんのこと、1番大事な乳歯と永久歯への交換のチェックができるのです。

むし歯でない歯を削られるのでは?などど考える方もいるかもですが、逆に定期的に来院されている場合などはその初期のむし歯が進行しないかどうかも見極められるので、特にレントゲンなどで経過を追ってできるだけ削らないようにしていきます。

もちろん、むし歯で1回削ると、あとは極端に言えば入れ歯へのレールに乗っかったといってもいいくらい、よほど手入れしてもまったく削らずにいた方よりは、歯の寿命が短くなります。

ですので、自分は予防の考えで、お子様にも特に定期健診の受診をお勧めいたします。

当医院では定期健診のハガキでお知らせして欲しい方にはこちらからご連絡しています。(初診時の問診にも記入欄あります)

あと最近は患者さまの層でいうとご年配の方も多く、また自分と同年代の男性の方も増えてきました。

その中で70歳代後半の女性の方で25本のご自分の歯が残っていらっしゃる方が治療に来られています。

もちろんお元気で、歯並びも綺麗ですし、20歳以上の8割くらいは進行している歯周病もほとんど骨がしっかりしていて問題ない状態です。

本当に感心します。これも定期健診の結果なのだと思いますが、その中には患者さまご自身の意識の高さも大きいかもしれません。

ホームページの歯周病の項にも書いていますが、

“歯周病はどうやったら治るのですか?”というご質問や

“歯周病の治療を歯医者でずっとしてるのに治らない!”

というお言葉をよくお聞きします。

しかし、歯周病は生活習慣病の1種で慢性疾患なので、今までの生活習慣を変えるなどの患者さま自身の努力が必要です。
治るというよりはうまく付き合っていくという意識で、今まで何年もかけて骨がなくなってきているのですから、安定するのにも時間はどうしてもかかってしまいます。

また歯医者はむし歯に関しては、どちらかというと治す?(修復する)という表現が適切なのですが、歯周病に関しては患者さまが治す手助けをする程度のことしか出来ないのです。
(1番大事なセルフケアであるブラッシングがしやすいように歯ぐきのマッサージの邪魔になる歯石除去などのプロフェッショナルケアをするのです)

このように大人の方にはむし歯のための定期健診というよりは、歯周病の予防のための定期健診という位置付けでおススメしています。

むし歯などは穴があいているのが目で見えたり、冷たいものなどがしみたり、ズキズキ痛かったりと自覚症状がはっきりと分かりやすいのですが、この歯周病というのは自覚症状はあまりないまま進行するので、特に定期健診が大事になるのです。

患者さまの歯周病の程度により、治療終了時に1~3ヶ月ほどの間隔で定期健診をおススメして終了しています。

また、なんでも相談お受けいたしますので、治療内容以外でも分からないことなどは、お電話などでもご質問下さい。

感染対策

先日の日曜日に鹿児島で、“ 歯科医院の感染管理 ”というセミナーをスタッフの衛生士さん1人と受講してきました。

うちの医院では、あたりまえのことですが、

①使い捨ての紙コップと紙エプロン(子供用と大人用)

②1人1セットの基本セット使用

③デジタルレントゲンの際のホルダーの薬液消毒と噛む部位の
 スチロール部位の使い捨て

④基本セット使用後の洗浄→薬液消毒→オートクレーブ滅菌

※薬液も感染源になりやすい血液のタンパクの分解に優れているものです。
※使用後のものは高圧アルコール蒸気滅菌器(オートクレーブ滅菌器)にて時間をかけて器具の滅菌処理を行っています。

⑤滅菌できないプラスティックやゴム類の薬液消毒

⑥口腔内写真の際のミラーの薬液・アルコール消毒

⑦根管治療の際のリーマー、ファイル類(神経を取るときなどの根の清掃する針状のもの)や削合する際のバー類(むし歯の部位を削る道具)の超音波洗浄

⑧滅菌などの終了したものは、紫外線による殺菌灯のついた保管庫(抗菌キャビネット)でセットを組んで保管

⑨金属の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)をセットする際の調整、研磨後の超音波洗浄

⑩むし歯を削るタービンやエンジンという音のでる機械の先につけるハンドピース部分は“ケア3プラス”という機械で自動洗浄・注油システムを組んで行っています。


また、自分の考えでは医院は清潔感が大事と思っていますので、外観はもとより診療室、待合室も白です。

これには汚れが目立つよ!などのいろいろな方々からのアドバイスもありましたが、目立っていいんです!

目立ってこそ綺麗にする意欲がわいてきて、またそれを維持しようと常に清潔になるように努力しています。

で、話は元にもどりますがこの前のセミナーでは感染管理の目的として

Ⅰ.患者さまの安全

Ⅱ.作業者(歯科医師、歯科衛生士)の安全

Ⅲ.治療の質の向上

ということが挙げられていました。

本当にそのとおりだと思いました。

他にも院内のマニュアルとしては、受付の方、衛生士の方のそれぞれの毎日の始業前、診療中、午前診療後、終業時の仕事や週一の仕事、月一の仕事なども作っていますが、この半年の間だけでもミーティング時に何度もよりよくなるように更新していっています。

診療室はもちろんですが、患者さま環境のトイレや待合室も清潔になるようにグリーンもいろいろ配置しています。
今日は午前診療だったので、身障者の方でも入れるトイレの方のグリーンと待合室に飾るパンパスグラスで秋を感じるようにしてみました。
もちろん、これも自分の趣味の範囲なので、お昼を食べに自転車で行っていた帰りに花屋さんで重い鉢植えと長いパンパスを抱えてよろよろと帰ってきましたけど。。。

これからも感染対策にも常に新しい情報を取り入れて患者さま、スタッフを含めた安全管理対策をやっていきたいと思いますので、患者さま方からのいろいろなアドバイスもお待ちしています。^^

ちなみに今から大好きな太鼓ですが、今日も南州道場なのでちょっと遠いですが(車で30分くらい、いつもはウエルネスなら自転車で5分くらいなのですが。。)頑張ってきます!

“ 神経が死んでいる歯 ”

最近、テレビのお笑いのタレントの方で前歯の神経が死んでいるというのをキャラとして売り出してるので、結構みなさん詳しくなって、今までは
“ 何でこの歯だけ色が白くないんだろう?”
と思ってた方も原因はある程度分かってきた方が増えてきました。

それと同時にそれを皆から指摘される前になんとかしようって方も増えてきたような気がします。

この改善方法には、

①漂白して歯の中から白くする
・・・外傷などで神経が死んでいるが、他に詰め物などはなく自分の歯の質がしっかり残っている場合。

②歯の表面だけを一層削ってベニアという白い付け爪のようなものを貼り合わせる
・・・歯の表面全体の色の変化が強い場合でも、自分の歯の質がある程度残っている場合。

③クラウン(全体的な被せ物)で歯の周囲全体を削って被せる
・・・今までも何回かむし歯の処置などで何箇所か詰め物をしている場合。

の大きく3つの選択肢があります。

①の“ 神経の死んでいる歯 ”(失活歯、しっかつし)の漂白は昨年の4月の保険改正までは、健康保険の適応内の処置だったのですが、今では自費診療になります。
当クリニックでは、最近導入したNd-YAGレーザーとホームホワイトニング材との併用で行っています。

まず

1、歯のクリーニング

2、口腔内写真でシェード(漂白前の色の記録)撮影

3、神経の入っていたところ(歯髄腔、しずいくう)の上の部分(歯冠部)に酸化チタンという反応剤を混ぜたホワイトニングジェルをおく

4、そこにレーザー(10秒照射、5秒休み)をトータルで1分くらい照射

5、そのまま5分くらい放置

6、綿球などでジェルを拭き取る

7、仮封(仮のふた)をして終了。

の診療室内でのチェアタイムは約15分程度のをだいたい4回くらい行います。(色の変化はだいたい3回目くらいから起こります)そこで継続するか判断していきます。

他にもレーザーなどを使用しない方法もありますが、処置はすべて自費になります。


また今までは生活歯(神経の生きてる歯)のホワイトニングは

①.オフィスホワイトニング
・・・診療室内でその専用のホワイトニング材使用して行い、だいたい1時間程度
②ホームホワイトニング
・・・各家庭でマウスピースとホームホワイトニングジェル使用して1日約2時間を約2週間行う

の主に2通りで、自分はオフィスホワイトニング材の知覚過敏(しみたりする感じ)や後戻りの早さ、白くなり方と診療時間の長さなどから②のホームホワイトニングをすすめていました。

しかし、最近の方法として診療室内では行うのですが、このレーザーとホームホワイトニング材を併用したやり方でのオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用で期間を短くするやり方なども行っています。

以前も何回か、歯の色や歯茎の色のお悩みについて書きましたが、まずはご相談下さい。

結構方法は一通りではなく選択肢がありますので、ご自分にあった方法での処置がみつかるかもです。

ただ、患者さまによっては却って選択肢が多くて迷うという声もありますので、だいたいの利点・欠点はお話します。

その上で最終決定は患者さまに行ってもらいます。

では、ご不明な点などございましたらご質問などどうぞ!^^
     

親知らずのお話

皆さんは親知らずって聞いて、どう思われますでしょうか?

やっぱり“抜くのが痛い”っていうイメージが大きいと思います。

昔の場合は、この親知らずも顎がしっかり発達している場合などはもちろん抜く必要もなく、しっかり親知らず同士で噛み合っていて合計32本の歯の数が普通だったのです。

語源としては、平均寿命が50歳代だったころは、この歯が生えてくるころには親元を離れていたり、親が亡くなったりしてから生えてくることが多かったために、この名前が付いたといわれています。

また、親知らずのことを英語ではwisdom tooth(智歯)というのですが、これは物事の分別がつく年頃になってから、はえてくる歯であることに由来します。

ところで、レントゲンなどで“親知らずがあります”というと、必ずと言っていいほど、「親知らずは抜いた方がいいでしょうか?」というご質問をいただきます。

これに付きましては、最近の傾向としては、顎の退化により親知らずの生えてくるスペースがなく、斜めの向きにちょっとだけ頭を出したり、真横にもと(歯胚・・・しはい)があったり、その歯胚自体がなかったりと人によって様々ですので、その処置方法も何パターンかあります。

①、親知らずのもとがない場合
・・・もちろん抜歯の必要もなく、特に心配する必要もないですが、最近では親知らずのもとだけでなく、2番目や5番目の歯のもとがない方も多いですので、レントゲンでの確認をお勧めいたします。(これは、主に矯正などを小学生から始める場合などは大変重要になってきます。)

なぜ、2番目や5番目、8番目(親知らず)のもとがない場合が多いかというのは、歯には切歯(1・2番目)、犬歯(3番目)、小臼歯(4・5番目)、大臼歯(6.7.8番目)という種類があるのですが、その種類の中で最も後方の歯が必要ないと判断され、退化していっているのだと言われています。

②、親知らずのもとはあるが完全に骨の中に埋伏(埋まっている)している場合
・・・特に抜歯の必要はないですが、このまま高齢になる可能性が高く、入れ歯などの製作後に生えてきたりする場合は高齢で抜歯が出来ない時もあります。(骨が吸収されて骨折の可能性がある場合などがある。)

③、親知らずが頭だけ生えてきている場合
・・・この場合が1番むし歯にもなりやすく、また隣の歯もむし歯になりやすかったりします。この場合は残すのと抜歯するのとのメリット・デメリットを天秤にかけて通常は抜歯した方がいい場合が多いです。
また、疲れたり、体の抵抗力が落ちたりした場合は、親知らずの周りの歯と歯茎の境目の歯周ポケットから細菌による感染が起きやすく、頬が外からみても腫れたり、化膿したりします。この際も一回は炎症は落ち着くのですが、いつかははっきり言えませんが、再度同じ症状になる場合が殆どです。
また腫れている時に抜歯を希望されても、その状態での抜歯は炎症が顎の骨まで波及する可能性が高いために(歯は顎の骨に直接埋まっているため)最低2、3日は消毒と抗生剤投与などで炎症消退してからの抜歯になります。
この場合は患者さまが抜歯を希望されない場合は、また腫れる可能性をお伝えして、そこのブラッシングに注意していただいて、何回か腫れる場合は抜歯しましょうとお話します。
患者さまが抜歯を希望される場合は上の親知らずと下の親知らずでの抜歯の違いなどをお話した上で抜歯いたします。

その違いというのは、まず顎骨の構造上の違いにより上は麻酔も通常の麻酔(浸潤麻酔・・・通常1~2時間でその歯の周囲にだけ効く)で効きやすいのに対して下は効きにくい場合は下顎孔伝達麻酔(通常3~4時間くらい効果あり、舌や唇もしびれた感じが残る)+浸潤麻酔を行うということが1つ。

また、上は顔面の骨にくっついているので傷口も治りやすく、通常抜歯しても次の日くらいまでにはほぼ痛みが無くなる場合が多いのに対して、下はしゃべったり、食事をしたりする際に傷口が落ち着きにくいため、治癒しにくく場合によっては1週間前後痛み(違和感)が続くこともあるというのが1つ。

他には、上は特に問題なければ30分以内で抜けますが、下の歯で骨の中に埋まっている程度や向き、隣の歯との位置関係によっては、分割したり、周囲の骨を削ったりする必要があり1時間以上かかる場合もあるというのが1つ。
(ただ上の歯でもむし歯の範囲が大きくてつかむ場所がなく、根っこしか残らなかったりした場合は時間がかかります。)

もちろん、患者さまの希望をお聞きした上で残した場合と抜歯した場合をきちんとお話して、最終的に処置を決めていきます。

親知らずといえども、何年か後に他の奥歯がダメになった場合にインプラント(人工歯根)ではなく、この自分の歯である親知らずを利用できる場合もあるのですから。。。

親知らずについて、少しは参考になったでしょうか???

また、ご質問などあれば、ウェブ上でも受け付けますのでよろしくお願いいたします。

歯の色と歯茎の色って気になりますか?

皆さんは、歯茎の色って気になりますか?

歯の色が気になる方も多く、また歯茎の色が気になる方も多いことに最近気付きました。

歯の色の情報というのは、結構ありますが歯茎の色の情報って確かに少ないですよね?

歯の色が気になる場合も、いろいろあって実際は

①加齢によるもの ②遺伝によるもの ③着色物によるもの ④喫煙によるもの。。。などたくさんありますが、実際に問診で歯の色が気になる、という項目にチェックしてる方が多いのにびっくりしました。

うちでも漂白処置は後戻りの緩やかさや自然な感じになるとの理由で、ホームホワイトニングを導入しています。

しかし、自分は、いきなり漂白ですべて解決するわけでないことを説明し、まずは外因性の着色を歯石除去などと一緒に行うことをお勧めいたします。

すると、たくさんの方々はそれで満足されます。

また最近は偏った情報が多く、なんでも白い歯がいい、見たいな感じで年齢相応ではなく、白い歯を求めるかたも多く感じます。

確かにアンチエイジングの世界でも歯を白くすると若返るというのも一理あると思いますが。。。。。

また以外と多いのが、乳歯と永久歯の混合歯列期では永久歯が黄色いので気になるというお母様方です。

石灰化度の違いなどで、これが正常ですよ!とお話すると納得される方も多いですが、中にはやっぱり気になるので何とかして欲しいという方もいらっしゃいます。

あとは、歯石除去などと一緒に着色除去を行っても、それでも気になるという歯の色の改善の方法も、漂白1つではなく

①ラミネートベニアという薄いセラミックを表面をいっそう削って貼り合わせる方法

②ホワイトニング(漂白)・・・ご家庭で、薬剤(ジェル)を入れたマウスピースを2時間装着するのを約2週間行う方法

③ホワイトコートという歯のマニキュアを歯の表面に薄くコーティングする方法(約1,2ヶ月もちますが、結婚式や面接などのあくまでも暫間的処置です)

などがあり、いずれも当医院でも処置しています。

あと、歯茎の色ですが、患者様のお話だとあきらめている方が多いみたいですが、今導入を検討しているNd-Yagレーザーで何とかなります。
このしくみは、もともとこのレーザーは、黒い部位に特異的に反応するので、切開したい部位などに墨を塗って処置していましたが、最近は墨なしでも酸化チタンという白い粉の反応剤でも大丈夫になりました。

ようするに、歯茎の色も、

①メラニン色素で全体的に色が気になる場合でも

②クラウンという被せものをする際に土台になる金属を削って、それが歯肉のポケットなどから入り込み、その歯の周囲だけ黒くなるメタルタトゥーと呼ばれる場合でも

他の歯肉より黒いのでそこだけに反応するというしくみです。

この処置は麻酔なしでも、2、3回の処置であまり気にならなくなるレベルにはなります。

気になる方はまずはご相談してみてはどうでしょうか?

先ほどの歯茎の色のメタルタトゥーの場合は、被せ物の土台になるコアと呼ばれる部分をメタルではなく、ファイバーポストと呼ばれる白いコア(保険外の処置です)で処置すれば、ある程度回避できます。

今回は長々と書き込みましたが、今からもいろいろ忙しいので(明日セットの矯正装置・・・MTMの分を作ったり、レセプトの確認をしたり、などなど)、今日はこの辺で。。。。。。

妊婦さんと歯科治療

最近、患者さまで妊婦さんが2、3人いらっしゃいますので

妊婦さんと歯科治療について少し書きますね!

まず、妊娠中はホルモンのバランスが崩れるために、だ液がねばねばして食べものの磨き残しが多くなる上に、すっぱいものを好んで食べる場合などで口の中がふだんより酸性に傾きがちになります。

また、つわりの時期などは1度にたくさん食べられないので、食生活もついつい不規則になり、また歯磨きをしたくない時などもでてくるので口の中や生活の変化によりむし歯や歯周病が起きやすくなります。

もちろん、これらの予防には歯磨きが効果的ですが、できない場合は最低でも口をゆすぐことです。比較的気分がよい時には丁寧に歯磨きをして口の中を清潔にするように気をつけることです。

ふだんから定期的に歯の検診を受けるのが理想ですが、受けていない方も、妊娠安定期に入ったら歯科を受診し、必要ならば妊娠中に治療をしておいた方がいいです。
産後の落ち着いてからでも、と思っていても実際はなかなか想像以上に忙しく、なかなか受診できないものです。

また歯科治療の麻酔は局所麻酔なので通常は問題ありませんが、今の体調などが影響する場合もありますので、できればかかりつけの産婦人科の担当の先生に問題ないか確認されると安心だと思います。

あとよく質問されるレントゲンも腹部から離れたお口の中に照射するのと、防護もしますので赤ちゃんへの影響はありませんが、念のために妊娠していることはきちんとお伝え下さい。

お薬も抗生剤や鎮痛剤、消炎剤などが一般的で妊娠5~7ヶ月の安定期に短期間服用ならばあまり問題ありませんが、薬によっては少なからず影響するものもありますので、服用する場合は担当の先生にご相談されるといいでしょう。

また、お腹の中の赤ちゃんの乳歯は妊娠の7~10週目くらいからその芽になるものができ、妊娠4~5ヶ月ころには石灰化(硬い組織になること)が始まり、その石灰化に必要なカルシウムやリンなどのミネラルはお母さんの血液中から供給されます。
またもちろんお母さんの食事から胎児は栄養をとりますので、必要な栄養が不足しないように食事は規則正しく、バランスよくとるように心がけてください。

と、まあたくさん書きましたが、診療中も胎教にいい?オルゴールがBGMですので、おこころあたりある方はぜひ受診してみてください。
口ひげ、あごひげの強面の院長の人相が胎教にいいかは分かりませんが。。。。。。^^

矯正治療

今回は久しぶりに歯のことについて書きます。

矯正治療っていうとなにか分かりずらそうって感じがあると思います。

実際、費用がいくらかかるのかが1番知りたいところで、他には期間や装置の種類などなど。。。

これは保険診療ではなく、(実際に機能障害があるような顎変形症で、外科なども必要になる時は保険適応になる場合がありますがごく少数です。)自費診療なので、歯科医院によって方法や費用はものすごく差があります。

この分かりずらいのを何とかしたいと考えていて、うちの歯科医院では、まず、小児と成人の矯正に分けて、時期や期間、方法についても、ある程度は無料矯正相談でメドを立てます。

この際に正確には、模型だけ500円の負担金をいただきます。

この時点である程度のメドは立てられるのですが、あとは乳歯と永久歯の混合歯列期だと、永久歯のもと(歯胚)があるかどうかだけでも、大きく治療方針が変わってくるので、より正確な治療期間、費用、方法の治療計画を立てようとすると資料(口腔内写真、顔貌写真、パノラマレントゲン、模型)などが必要になります。

うちではココから8,000円の資料採得代金がかかり、これらの資料をもとにしたカウンセリング料金として次回に15,000円が必要になります。

(成人の方のマウスピース矯正・・・ストレートラインではより詳しい資料を採得し、関東まで資料分析のために送付するので資料採得代が15,000円になります)

(この資料採得代金やカウンセリング料金も3~5万円くらいの負担金のところもあります。)

ここまでお話を聞いてから、実際に矯正の治療するかどうかは決定していただいています。

また、お子様の場合などはある程度の目立つ最小限の部位のみを治療して、あとは本人が成人になり就職活動などで気になる場合は、経済的に自分でそこで矯正をさらにするかどうか決めればいいのでは?ってすすめています。

矯正の専門の先生方は模型のような噛み合わせを追求して親知らずの抜歯や必ず上下でのワイヤー治療を行う方が多いです。

確かに上下でワイヤーを付けた方がいい患者様が多いですが、上だけつけたらこうなります、下だけならこうなります、とその後の予想される問題点を指摘した上であとは患者さまやその保護者の方が決定すればいい、というのが自分の方針です。

もちろん抜歯していい歯はないので、小児ではできるだけ抜かない矯正治療を行っています。

この方法は(仕上げにワイヤーを使う場合はありますが)床装置というネジをまわすスクリューが埋め込まれた取り外しできる装置を使います。
食事と歯磨き以外はずっと付けていて、自分でネジを回して、自覚を持たせた上で歯が並ぶスペースを作るために拡大していくという装置です。

子供は以外と装置に慣れるのも早く、見た目もあまり目立たないので、好まれる場合も多いです。

またワイヤーを付ける際にも、子供だけでなく、金属の色が嫌という方もいらっしゃいますので、メタル、プラスティック、セラミックの3種類のブラケットを用意しています。
(メタルと比較すると、材料代の分が少し変わります。)

あと成人の方でワイヤーが嫌という方のためにマウスピースによる矯正も行っています。

ただそれぞれに適応症がありますので、まずはご相談下さい。

ところで、今までは花壇の水やりの時にいつもカマキリやバッタが白い塀をよじ登って一緒に遊んでいたのですが、最近はこれにトンボが加わるようになってきて季節が少し変わってきたなあと実感しています。

歯が無くなってきたら。。。

昨日の日曜日は宮崎のJAアズムホールで、“ いつまでもおいしく食べていただくために ” という日本歯科医師会の生涯セミナーがあったので行って来ました。

最近は、歯を抜いたらインプラント、インプラントとよく聞きますね。

でも、基本はやっぱり保険内の治療でもある義歯(入れ歯)でしっかり噛めるようにすることだと思います。

あくまでもインプラントも人工物です。まずは保険の範囲内の処置で義歯(入れ歯)などを作って、それでもどうしても違和感が強くはめられない方などはインプラントも考慮されるといいと思います。

以前は親知らずは矯正科などでも、すべて抜歯しましょう、みたいな感じでしたが、自分の考えではまだむし歯にもなっていない骨の中にある親知らずに関しては、将来的に他の歯がダメになった場合に、自分の親知らずなどをそこの部位へ再植したりして利用した方がいいのでは?って思います。

もちろんインプラントの勉強もしていますが、今でも入れ歯を使用されていらっしゃる方が圧倒的に多いです。

それならば、その入れ歯で長期的に安定して噛めるようにしてあげることがまずは大事なので、このセミナーは大変よかったです。

今の患者様の現状から、将来的にどういうなくなり方をしていくと予後が悪くなってしまうのか?を常に考えながらそうならないように全体のかみ合わせのバランスを整えるということでした。

本当に基本のことなのですが、まずは患者様ありき、ということです。

ドクターなら、まずは最新の治療・最高(最良)の治療をしたい、してあげたいと思うのは当然です。

しかし、自分たちは患者様と向き合って治療方法などは決定するべきで押し付けであってはいけないと思います。

そのためには患者様がいろいろ選択できるように、たくさんの治療方法をまずは提示することだと思います。その提示するためには一生学ぶことが必要だと感じています。
また、そういう治療をやっていきたいです。

そのために予診表もオリジナルで作成して、患者様が来院できる曜日や時間帯・治療時間の範囲・回数なども含めて出来るだけオーダーメードの治療できるように工夫しています。(日々、ミーティングなどで進化していきます)

自分はいろいろな考えをスタッフの方々へも伝えています。

なのでスタッフが、なんでここでこの治療?って思われることがないような治療を心掛けています。スタッフの知り合いの方々がたくさん紹介で来院されるような医院作りを目指しています。^^

スタッフが自信を持ってここなら大丈夫っていえる医院にしていきます。

そのために、スタッフからも常にプレッシャーを掛けてもらう様にお話してあります。

こういう医院ってどうですか?

あと、患者様へも分からない事は気軽にご質問下さいってお話してあるので、マニアックな質問も実際多いです。

とてもありがたいことです。自分も学ぶ機会が増えるのでいい緊張感をもって日々の診療に取り組んでいます。

いつか、このブログでの考えに賛同してくださり、来院される方がいらっしゃればうれしいです。