前歯の変色って?

前歯の色が何か変?

むし歯にもなっていなくて、本来は健康な歯のはずなのにいつの間にか特定の歯だけが他の歯よりも黒っぽく目立ってしまうことがあります。

治療していない歯にこうしたことが起こる場合、原因として考えられる代表的なものが  「 歯の打撲 」  です。

前歯はぶつかりやすい場所にあり根も1本だけなのでもともと衝撃に弱いのです。

そのため転んだりスポーツの試合中に強くぶつけたりしたときに、そのショックで   

“ 歯の神経が死んでしまう ”   ことがあるのです。

ぶつけたときに歯が欠けたりグラグラしたりすれば緊急に歯医者さんに行って診てもらうと思いますが、ぶつけただけの痛みではなかなか行かないので、歯の色が黒く変わってきてはじめて受診して

       「 神経が死んでいる 」

と知って驚く方も多いです。

ステインって???

最近CMなどでも  “ ステイン ”  という言葉聞いたことがあると思います。

この “ ステイン ” とは簡単にいえば歯の表面に付く着色汚れで、歯の表面は  “ ペリクル ” という薄い膜に覆われているのですが、この膜に飲食物の色素が染み付いたものです。

なので、紅茶やコーヒー、カレー、トマトソースなどの色の濃い飲食物やタバコのヤニなどが沈着しやすいのです。

 “ ステイン ” はもちろん表面がツルツルしている歯にはつきにくく、きめの粗い歯にはよく付きます。

まただ液が少なくお口の中が乾きやすい方はつきやすいため、
口呼吸の方や出っ歯の方もつきやすい傾向があります。

というのは、お口が乾いていると飲食物の色素がだ液によって十分に洗い流されないので口の中にたまり歯に沈着してしまうのです。

ところで、この “ ステイン ” は歯のごく表面についているだけで無害です。ただ、茶色っぽく見えるため     

 「  取り除きたい 」  「 つかないようにしたい 」

と気にしている方は大変多いようです。そのため歯ブラシだけでなく、市販のさまざまな除去用具を使っている方も少なくないようです。

ステイン除去効果の高い研磨剤配合の歯磨き剤、歯の表面を微妙に溶かす酸を配合した歯磨き剤から、着色をすり落とすコスメティックなどが人気でドラッグストアや若い女性をターゲットにしている雑貨店などで、さまざまな種類のステイン除去グッズが手に入れられます。

ただこうしたグッズを使いすぎると余分に歯を削ってしまい、歯を痛めてしまうこともあります。

特に10~20代前半の、まだ永久歯はやわらかい時期に、乱暴に磨いたり、こすったりするとその後の歯の健康に大きな害を与えてしまう危険性もあります。

実は日本で販売されている歯磨き剤には

「 ステイン除去効果 」

はあっても、歯を元の色よりも白くする

「ホワイトニング(漂白)効果 」   はありません!

これは日本の薬事法という法律で歯磨き剤にホワイトニング剤を配合することは禁止されているからです。

なので、CMなどで  

“ 歯を白くする ”とか “ ホワイトニング効果 ”

とうたっている場合は、実際は 

“ ステイン除去効果 ”

なので歯の着色除去までで歯本来の色に戻すまでの効果でしかありません。

なので実際ステイン除去を行いたい場合にも、歯科医院で

『 歯の色が気になる 』

という形でご相談されるのがベストだと思います。

当医院ではまずホワイトニング処置希望の方には、まず着色除去効果でクリーニングを処置して歯本来の色をみていただき、それで満足される方の場合にはホワイトニングなしで終了する場合もあります。

それ以上の効果を期待する場合には、実際そこからホワイトニングについてご説明していきます。

また分かりにくい点や詳しくお聞きしたい方はメールなどでもご相談下さい。

「ぶつけた歯&神経を取った歯 前歯の変色を治したい!」

歯の変色ってなぜ起こる?

 むし歯になっていないし、本来なら健康できれいな歯のはずなのに、いつの間にかある歯だけが周りの歯よりも黒っぽく目立ってきてしまうことがあります。治療していない歯にこうしたことが起こる場合、原因として考えられる代表的なものが「歯の打撲」です。前歯はとくにぶつけやすい場所にあり、しかも根っこは1本。もともと衝撃に弱いのです。そのため、転んだり、スポーツの試合中に強くぶつけたりしたときに、そのショックで歯の神経が死んでしまうことがあるのです。

 ぶつけたときに歯が欠けたりグラグラしたりすれば、緊急に歯科医院で診てもらうでしょうが、ぶつけただけの痛みでは、なかなか歯科医院にはかからないでしょう。歯の色が黒く変わってきてはじめて受診して、「神経が死んでいる」と知って驚くかたも少なくありません。

原因は歯のコラーゲンの変色

 こうした神経の死んだ歯を、私たちは「失活歯」と呼んでいます。歯の失活による変色は、失活してすぐにはじまるとは限らず、何年もかかって徐々に進むことも多いのが特徴です。では、なぜこんな変色が起こるのでしょうか?

 神経のなかには血液が流れていて、歯に栄養を届けています。意外かもしれませんが、神経の周りにある象牙質には水分やコラーゲンがたっぷりと含まれています。失活すると血液循環がなくなるため、このコラーゲンなどが古くなり変性します。そして時間が経つうちに変色を起こし、象牙質の色が濃くなってしまうのです。その色がエナメル質に透けて見えるのが「変色歯」と呼ばれる状態です。

クラウン(かぶせ・差し歯)の境目の変色の原因にも

 同じような象牙質の変色は、打撲して神経が死んでしまった歯だけでなく、むし歯などの治療のために神経を取り除いた歯にも起こります。やはり血液循環がなくなり、象牙質が変性することが原因です。

 たとえば、神経を取ってクラウンを被せた歯の歯ぐきが下がったときに、クラウンと歯ぐきの境目あたりが黒っぽく見えてしまうことがあります。これは、失活して変色した歯根が見えるためです。

 

 口もとの美しさを損なう変色歯で悩むかたは少なくないでしょう。でも、「神経が死んでいるからダメだ」とあきらめず、まずは歯科医院でしっかりと検査をしてもらいましょう。そして、改善するための方法がいくつかありますので、歯科院でご相談いただきたいと思います。

引用文献:nico2011年1月号

歯の色

まずは久しぶりの更新ですいません!

昨日、一昨日と先月に引き続き熊本での矯正セミナー受講もあり、最近は水曜日午後、週末ともに忙しくなかなか更新できませんでした。。。

今日は歯の色の改善やわずかな歯のねじれの改善に処置する方法としての

“ ラミネートベニア法 ”

について少し書きます。

昨年から来院されている患者さまで、歯の色が生まれつき(テトラサイクリン)という抗生剤の影響でグレーっぽい色の永久歯の改善希望で来院されました。

ただし当医院に来院されたときにはすでに前医にて上の前歯6本に全体の被せものがされた状態で。。。

その被せものが形、色ともに満足いかないとのことでの改善希望でした。

まずは上の被せものを外して仮歯に変更して、その間に下の歯を時間をかけてホワイトニングしていきました。

それはできるならば歯を削らないにこしたことはないからです。

それで上の前歯6本をハイブリッドセラミッククラウンに変更して、希望する色はやはり白い方がいいということで前歯~犬歯にかけてグラデーションをかける感じで被せものをして、こちらも満足していただきました。

ここでこのまま終了してもいいくらいかな?と判断して最終確認しますと、やはり下の前歯もまだ白く。。。というご希望になり、下の歯はまだ今まで削っていなかったのでここからの処置としては一番削る量も少なくて済む処置の

“ ラミネートベニア法 ”

を選択されました。上の前歯は形態・色も少しずつ話し合いながら処置したので3回に分けて最終的に6本被せたのですが、下の歯は色も上に合わせていくので1日で6本処置しました。

(  この処置するのは簡単にイメージしていただくと歯の表側と先端だけを一層1mm以内(エナメル質内)削って、そこにつけ爪のようなセラミックで製作した歯の表面だけの一部被せもの?を接着していく方法です。  )

この際には歯の6本が薄く均等に削れていないといけないため、模型上でガイドになるものを製作した上で少しずつチェックしながら削っていき、また精密な歯型をとってから表面だけの仮歯をつけて1回目は終了となります。

その次は10日~2週間ほどして最終的なセラミックをセットして終了となります。

ここまででもなかなかイメージがわかないと思いますので、近近症例写真もアップしていきます。

歯の色に関しては、気になるという方でも歯石や着色の除去だけで満足いく結果になる場合もありますし、ホワイトニングによって満足いく結果になる場合もあります。

ただこのテトラサイクリンによる影響の歯の場合は、長年改善したいと考えていらっしゃった方が多く、なかなか深刻な場合が多いです。

こういう場合でも、改善の一方法としてこういう処置方法があるんだと知っていただくだけでもいいのかな。。。と考えます。

もっとくわしく知りたい方は、待合室に詳しく記載した患者さま向けの本も貸し出しますので、受付にてお尋ね下さい。

審美的な部分入れ歯

1本でも歯がなくなると、噛みにくい・しゃべりにくい・見た目が悪いなどのいろいろな不都合だけでなく、他の残っている歯が気が付かないうちに動いてたおれてきたり、伸びてきたりしてさらに機能的にも困ってしまいます。

なので、何らかの方法で修復(補う)しなめればならないのですが、方法としては

1. 部分床義歯(部分入れ歯)

2. ブリッジ

3. インプラント

などによるものがあります。各方法でそれぞれ長所・短所はあります。

(ホームページの“ 歯を失ってお困りの方へ ”参照)

ここで一番削ったり、外科をしたりの侵襲(しんしゅう)が少ないのは “ 部分入れ歯 ” です。

一般的にブリッジは、抜けた(抜いた)歯の両隣りに歯が残っていない場合にはできないので、奥に歯が残っていない場合には保険内の処置では入れ歯で補うことになります。

また、たとえ奥歯が残っていても、失った歯の本数が多いとブリッジを支える歯の本数が多くなる(健全な歯を削る確率も高くなる)ので、入れ歯を選択したり・ブリッジと入れ歯を組み合わせたりする場合もあります。

部分入れ歯の構造としては

・人工歯 (硬いプラスティック陶材などの歯)
・クラスプ(部分入れ歯を維持する金属のバネ様の引っ掛け)
・義歯床 (歯のない粘膜部分と接する歯ぐき色の部分)

などですが、最近は主に

『 前歯などのみえる範囲にクラスプが見えるのがイヤ! 』

という方のために “ ノンクラスプデンチャー ”

というクラスプを使用しないものがでてきています。

以前は白いクラスプ(アセタルという材料)で金属を使用しないものもありましたが、金属より強度が弱いためクラスプが太くなるので見た目もさほどよくならなかったり、舌感も悪かったりであまり使用されなくなってきたように感じます。

当医院でも最近、ノンクラスプデンチャーを2症例しました。

(そのうち画像ホームページでもアップしていく予定です。)

1症例は、右上奥歯2本の入れ歯ですが、金属アレルギーで金属を使用しない方法希望(インプラントの外科もできればしたくない)とのことで製作し、

もう1症例は、左上前歯2本の入れ歯ですが、その両脇がそれぞれ5~7本ブリッジの支台になっているので、ブリッジにするにはすべて除去しなければならないため外さないでの処置希望とのことで製作したものです。

遠くからの見た目でも、クラスプがないため殆ど目立ちません。ただ、クラスプを使用しないために適合がピッタリなので慣れるまでは取り外しに通常の入れ歯よりは、多少時間がかかると思いますが、長くても1ヶ月程度で違和感も感じにくくなると思います。

もし気になる方がいらっしゃるようでしたら、ご相談下さい。

ブリッジ・インプラントについても順次記載していく予定です。

ワンデートリートメント

                                    この前の日曜日に福岡でCAD/CAMのCEREC(セレック)3という医療機器のセミナーがあったので行ってきました。

前日の土曜日の診療後には、新スタッフの歓迎会を隣の隣の 

“ 天神カフェ ”さん

で行い、大満足のコースで食べ過ぎたので少々苦しかったのですが。

( いつもの通り高速バスで。。。^^)

このCEREC(セレック)という名前のものは、簡単にいうと、今まではつめ物やかぶせ物をはめる時には、

①.むし歯をけずって

②.歯型を採って、仮のふたをして(ここまでは1日)

          ↓
   ※ 3日~1週間ほどして

③.模型上で作ったつめ物やかぶせ物をセット

という工程でしたが、

このCERECでは

①.むし歯をけずって

②.3Dカメラで光学印象(スキャンニング)・・・これが型採り

③.モニター上で3D画像で設計

④.それを基にセラミックのブロックをミリング(削りだし)

(数分~15分程度)

⑤.これを当日セット

という違いです。そうです、1日で終了(ワンデートリートメント)なのです。

これは、患者さまにとっては

(1).金属を使用しないメタルフリー!

(2).色や硬さなどが天然歯に近い

(3).1日の診療でセットまで可能

などのメリットが大きく、医院にとっても

石膏などの産業廃棄物が減り、院内で製作できるので製作コストも抑えられるため、患者さまへも通常より低い価格でセラミック修復が可能!などのメリットがあります。

工業界では一般的な製作法のCAD/CAMとは、

CAD(Computer Aided Design)・・・製品の設計 と

CAM(Computer Aided Manufacturing)・・・その製造

の双方でコンピューターの支援を受けることなのですが、歯科界ではまだまだ普及していないので、機械の価格が高いのがネックですが。。。

(宮崎県内では、このCEREC3を導入している歯科医院はまだありません!)

このセミナーにも4人は福岡の方で、それ以外では自分1人だけでしたが、もともと興味がありぜひ詳しく聴いてみたいものだったので参考になり、いつの日か導入できるように頑張ろう!と新たな気持ちになりました。

保険と保険外のかぶせ物の違いって?

みなさんが1番気になるのは、

“ かぶせ物に保険内でできるものと保険外でしかできないものの違いがよく分からない? ”

ということだと思います。

実際、患者さまの支払う金額でいうと10倍以上の差があるものもありますから。。。

もうすぐホームページの審美の症例画像をアップできると思いますが、実際当クリニックでは、保険内でするからといっても保険外でする場合とほぼ同じ手順でおこなっていきます。

ので、前歯などでいうと、かぶせ物をセットした当初(1~2年くらい)は見た目でもほぼ差を感じない程度までの完成度でできます。

ただ、保険の範囲内でのかぶせ物の白い部分はプラスティック様の樹脂なので、長い年月の間では水分を含んで黄色っぽくなったり、口臭の原因の一因になったりなどはあると思います。

もちろん、見た目の美しさだけでなく、変色しにくさ、磨耗しにくさ(磨り減りにくさ)、体との調和、口臭の原因になりにくさetc.など他の判断基準も入ってくると、保険外の材料のメリットはとても大きいものがあります。

つまり、患者さまがそのかぶせ物で何に重点をおくかによって選択するべき!!です。

一応、比較して見やすい一覧表になっているのが、(料金も含めて)

「 審美の症例画像の詳しくは。。。」からとぶようになっていますし、

院内の待合室でも

① それを紹介する模型を置いてあったり、

② モニターでDVDを流したり、

診療室内では

③ 違いを紹介するソフトをパソコンで見ていただいたり
 
などの工夫をいろいろして患者さまへの情報提供をしています。


『 歯医者さんからこれが1番いいって言われたので。。。』


これが1番よくきく言葉ですが、実際の口に入るのは患者さまの口の中なので、分からないことは徹底的に質問して納得するまで話し合うべきだと思います。

そこで最終判断をして決めたからには、患者さまも自己責任でその後のメインテナンスはしっかりやってもらわなければなりません。

もちろん、保険内のかぶせ物でも、2年の保証が付いている歯科医院がほとんどです。
(かぶせ物をしたときにもらう紙;補綴物維持管理説明書は保証書になっています。)

ですので、保険外のかぶせ物をした場合は、どれくらい保証が付いているかの確認もしっかりしておくべきです。
当クリニックでは保証書もお渡しするようにしていますが、これには条件が書いています。

(主にメインテナンスで来院されない場合や、事故・外傷の場合、また通常のかむ力以上の力を加えた場合などは保証の対象外になってしまうと記載しています。)

かぶせ物をするときの判断の少しは手助けになるように、これからも少しずつ更新していきます。

ご質問あれば、コメントからでもいいですよ^^

結婚式前に

今、挙式を1週間後に控えたカップルが2人そろって来院されています。

まず、新婦にあたる方が歯のクリーニング希望とのことで、ご自身のご予約をとり、その時に新郎になる方の歯のクリーニングも一緒にご予約をとっていきました。

結婚式となると、たいがいの人は一生に一度??の晴れ舞台!
というわけで、少しでも白い歯で!という感じでしょうか?

今回の場合に限らずに、まず歯の色が気になる場合は、歯石除去や着色除去から行います。

その時点で、まったく気にならなくなる方も多いです。
(特にタバコを吸われる方でヤニなどが原因などの場合)

この後でも少し気になる方で、前歯などに

“ レジン ” 

という白い詰め物をしていて、この部分の着色が原因の場合で虫歯でない場合は、このレジンの部分のみを研磨すると、それだけでもだいぶ違います。
実際虫歯などの場合は詰め替えたりします。

ただ、一生のうちでは、何回も詰め替えていかないといけない場合が多いので、前歯の歯と歯の間や唇面に虫歯を作らないというのは、(もちろん目立たないように、できるだけ裏から削るなどの歯医者サイドも含めて。。。)とても大きなことだと考えます。

(特に神経を取り除く処置後は歯の色が、他の歯とは明らかに違ってきます。)

それでも気になる場合などに限り、

“ ホワイトニング ” や “ 被せ物などによる改善 ” をおススメしています。

被せ物といえども、

・ラミネートベニアのように張り合わせるものや

・オールセラミッククラウン(最近ではジルコニアも)

・ハイブリッドセラミッククラウン(レジンも少し混入)

などありますので、かかりつけで納得いくまでご相談した方がいいです。

また、結婚式が近い場合などは、応急処置的に

・ホワイトコート(歯のマニキュアのようなもの)

もあります。これは、一時的に歯を白くしたかったり、金属の被せ物を白い被せ物にした場合のイメージをみたかったりする場合などに最適です。約1~3ヶ月程度持ちますが、永久的ではありません。歯科医院で簡単に剥がしてもらえます。

うちでも取り扱っているので、気になる方はスタッフまでお尋ね下さい。

HPの審美のページでも見れるように準備しておきます。

ところで、始めにお話した患者さまは、今週末が挙式ということでしたが、その後も治療に通うということでしたので、結婚式のお話しも楽しみです。。。^^

“ 神経が死んでいる歯 ”

最近、テレビのお笑いのタレントの方で前歯の神経が死んでいるというのをキャラとして売り出してるので、結構みなさん詳しくなって、今までは
“ 何でこの歯だけ色が白くないんだろう?”
と思ってた方も原因はある程度分かってきた方が増えてきました。

それと同時にそれを皆から指摘される前になんとかしようって方も増えてきたような気がします。

この改善方法には、

①漂白して歯の中から白くする
・・・外傷などで神経が死んでいるが、他に詰め物などはなく自分の歯の質がしっかり残っている場合。

②歯の表面だけを一層削ってベニアという白い付け爪のようなものを貼り合わせる
・・・歯の表面全体の色の変化が強い場合でも、自分の歯の質がある程度残っている場合。

③クラウン(全体的な被せ物)で歯の周囲全体を削って被せる
・・・今までも何回かむし歯の処置などで何箇所か詰め物をしている場合。

の大きく3つの選択肢があります。

①の“ 神経の死んでいる歯 ”(失活歯、しっかつし)の漂白は昨年の4月の保険改正までは、健康保険の適応内の処置だったのですが、今では自費診療になります。
当クリニックでは、最近導入したNd-YAGレーザーとホームホワイトニング材との併用で行っています。

まず

1、歯のクリーニング

2、口腔内写真でシェード(漂白前の色の記録)撮影

3、神経の入っていたところ(歯髄腔、しずいくう)の上の部分(歯冠部)に酸化チタンという反応剤を混ぜたホワイトニングジェルをおく

4、そこにレーザー(10秒照射、5秒休み)をトータルで1分くらい照射

5、そのまま5分くらい放置

6、綿球などでジェルを拭き取る

7、仮封(仮のふた)をして終了。

の診療室内でのチェアタイムは約15分程度のをだいたい4回くらい行います。(色の変化はだいたい3回目くらいから起こります)そこで継続するか判断していきます。

他にもレーザーなどを使用しない方法もありますが、処置はすべて自費になります。


また今までは生活歯(神経の生きてる歯)のホワイトニングは

①.オフィスホワイトニング
・・・診療室内でその専用のホワイトニング材使用して行い、だいたい1時間程度
②ホームホワイトニング
・・・各家庭でマウスピースとホームホワイトニングジェル使用して1日約2時間を約2週間行う

の主に2通りで、自分はオフィスホワイトニング材の知覚過敏(しみたりする感じ)や後戻りの早さ、白くなり方と診療時間の長さなどから②のホームホワイトニングをすすめていました。

しかし、最近の方法として診療室内では行うのですが、このレーザーとホームホワイトニング材を併用したやり方でのオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用で期間を短くするやり方なども行っています。

以前も何回か、歯の色や歯茎の色のお悩みについて書きましたが、まずはご相談下さい。

結構方法は一通りではなく選択肢がありますので、ご自分にあった方法での処置がみつかるかもです。

ただ、患者さまによっては却って選択肢が多くて迷うという声もありますので、だいたいの利点・欠点はお話します。

その上で最終決定は患者さまに行ってもらいます。

では、ご不明な点などございましたらご質問などどうぞ!^^
     

歯の色と歯茎の色って気になりますか?

皆さんは、歯茎の色って気になりますか?

歯の色が気になる方も多く、また歯茎の色が気になる方も多いことに最近気付きました。

歯の色の情報というのは、結構ありますが歯茎の色の情報って確かに少ないですよね?

歯の色が気になる場合も、いろいろあって実際は

①加齢によるもの ②遺伝によるもの ③着色物によるもの ④喫煙によるもの。。。などたくさんありますが、実際に問診で歯の色が気になる、という項目にチェックしてる方が多いのにびっくりしました。

うちでも漂白処置は後戻りの緩やかさや自然な感じになるとの理由で、ホームホワイトニングを導入しています。

しかし、自分は、いきなり漂白ですべて解決するわけでないことを説明し、まずは外因性の着色を歯石除去などと一緒に行うことをお勧めいたします。

すると、たくさんの方々はそれで満足されます。

また最近は偏った情報が多く、なんでも白い歯がいい、見たいな感じで年齢相応ではなく、白い歯を求めるかたも多く感じます。

確かにアンチエイジングの世界でも歯を白くすると若返るというのも一理あると思いますが。。。。。

また以外と多いのが、乳歯と永久歯の混合歯列期では永久歯が黄色いので気になるというお母様方です。

石灰化度の違いなどで、これが正常ですよ!とお話すると納得される方も多いですが、中にはやっぱり気になるので何とかして欲しいという方もいらっしゃいます。

あとは、歯石除去などと一緒に着色除去を行っても、それでも気になるという歯の色の改善の方法も、漂白1つではなく

①ラミネートベニアという薄いセラミックを表面をいっそう削って貼り合わせる方法

②ホワイトニング(漂白)・・・ご家庭で、薬剤(ジェル)を入れたマウスピースを2時間装着するのを約2週間行う方法

③ホワイトコートという歯のマニキュアを歯の表面に薄くコーティングする方法(約1,2ヶ月もちますが、結婚式や面接などのあくまでも暫間的処置です)

などがあり、いずれも当医院でも処置しています。

あと、歯茎の色ですが、患者様のお話だとあきらめている方が多いみたいですが、今導入を検討しているNd-Yagレーザーで何とかなります。
このしくみは、もともとこのレーザーは、黒い部位に特異的に反応するので、切開したい部位などに墨を塗って処置していましたが、最近は墨なしでも酸化チタンという白い粉の反応剤でも大丈夫になりました。

ようするに、歯茎の色も、

①メラニン色素で全体的に色が気になる場合でも

②クラウンという被せものをする際に土台になる金属を削って、それが歯肉のポケットなどから入り込み、その歯の周囲だけ黒くなるメタルタトゥーと呼ばれる場合でも

他の歯肉より黒いのでそこだけに反応するというしくみです。

この処置は麻酔なしでも、2、3回の処置であまり気にならなくなるレベルにはなります。

気になる方はまずはご相談してみてはどうでしょうか?

先ほどの歯茎の色のメタルタトゥーの場合は、被せ物の土台になるコアと呼ばれる部分をメタルではなく、ファイバーポストと呼ばれる白いコア(保険外の処置です)で処置すれば、ある程度回避できます。

今回は長々と書き込みましたが、今からもいろいろ忙しいので(明日セットの矯正装置・・・MTMの分を作ったり、レセプトの確認をしたり、などなど)、今日はこの辺で。。。。。。